【ポイント1】台襟は“アリ”か“ナシ”か。まずはそこから。
A-2の種類を大別すれば、台襟アリとナシに分かれる。台襟アリならラフウェアが代表格。一方台襟ナシで人気なのはJ.A.デュボウだ。
「台襟次第で、着たときの見え方は違う。着やすいのは台襟ナシだと思いますが、私は台襟アリの襟の雰囲気が好きです」(亀屋)
【台襟アリ】TYPE A-2 ROUGH WEAR CLOTHING CO.
台襟の縫い合わせの部分が骨のように芯が通っているため、着たときに襟がペタッとしない。A-2をおろす際、まず最初に襟のロールの癖づけするのが亀屋流。
【台襟ナシ】TYPE A-2 BUZZ RICKSONS MFG.CO
開襟シャツのように襟が低く横に広がるので、中に着るシャンブレーシャツの襟のほうが高く見える。台襟の有り無しでここまで見え方が違ってくるのだ。
【ポイント2】裾の処理には気を付けろ。
A-2を着るときに気をつけなければいけないのがシャツを裾出しするときの処理の仕方。特に丈長のシャツの際は危険。ジッパーをしめることで、裾リブに締めつけられ裾がスカートっぽくなってしまう。
「A-2は着丈が短いのでそのバランスが重要なんです」(亀屋)
【NG】
(右)丈の長いシャンブレーは、裾を出すとだらしなく見える。「裾出しをするなら、それ前提の丈短めのシャツを選ぶことが大事です」(亀谷)
(左)ジッパーを閉じると、リブが締めつけられ、はみ出した裾がスカート状になってしまう。
【OK】ネルシャツだってパンツインします。
亀屋流は、シャンブレー をパンツインしてジッパー締め。ただスカーフを巻く場合は、ジッパーをあける場合もある。
▼襟とインナーの着丈のベストな着こなしについては編集部のモヒカン小川も解説しているので合わせて読んでみてほしい。
【ポイント3】ジッパーの位置にも正解がある。
ジッパーは、あげ過ぎると首元が苦しくなるし、中途半端な位置ではカッコ悪い。亀屋さんいわく「私の中の正解は、前立て裏に刻印されたエアフォースマークあたり。この位置でジッパーを留めるのが一番着ていて楽ですね」
【ポイント4】足元は茶系で揃える。
「最近は足元の外しとしてスニーカーを選ぶ人も多いですけど……」と断りを入れながらも教えてくれた亀屋さんの足元の流儀は、茶系ブーツにすること。
「A-2は茶系なので、同色にすると黒よりもまとまりがいいと思います」
【ポイント5】A-2の首元を彩る「亀屋巻き」をマスターせよ。
亀屋さんの着こなしの基本となるA-2×シャンブレーシャツ。普段着としてはOKだが、よそ行き感を出すのならちょっと色身が地味。そんな中、亀屋さんはA-2に合わせるスカーフやストールの巻き方を教えてくれた。
1.大判スカーフの場合。
スカーフを首に巻き、リングをスカーフ留めにするのが亀屋流。昔のシアーズカタログでリング型スカーフ留めを見つけ、ヒントにした。
How to put “SCARF”
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