人気ブランドに聞いた、春のワーク&ミリタリー推しの一着。【The REAL McCOY’S編】

サラッと羽織れるワーク&ミリタリーウエアが欲しくなるこの頃。そこで、本誌が厳選したブランドが推す、この春にぴったりな一着をスタイルサンプルと合わせて紹介する。今回は「ザ・リアルマッコイズ」をピックアップ!

過去から未来へのプロダクションの継承。それが「ザ・リアルマッコイズ」

「ザ・リアルマッコイズ」のモノ作りは、単なるヴィンテージのリプロダクションという範疇を超えた、過去から未来へのプロダクションの継承だ。ミリタリーウエアやモーターサイクルジャケットなど、常に危険と隣り合わせな人々の相棒として存在したプロダクトの辿った歴史や意匠に込められた狙い、そして彼らが背負ってきた誇りをも体現する。膨大なヴィンテージアーカイブを研ぎ澄まされた感性で隅々まで研究し、「近いもの」ではなく「そのまま」を実現したワーク&ミリタリーウエアは、手に取るだけでそのクオリティの高さに気づくことになるだろう。

【ワーク推しの一着】THE REAL McCOY’S LOT.005J

フロントが片ポケット仕様の1900〜’20年代以前のデニムブラウス。当時の天然インディゴによる染色を再現するために藍染めを施し、生地には端番手と呼ばれる不均一な糸を使用することでデニムウエア黎明期の風合いを忠実に再現している。正方形とも見て取れる直線的なパターンも特徴的で、着丈もやや短いボックスシルエット。背面にはシンチバックが付き、潰されたリベットやミシンの技術が発達する以前のワークウエアの特徴であるシングルステッチなど、職人の手仕事が多く残された当時の雰囲気を細部まで忠実に再現している。6万6000円

「ワークウエアらしいデニムブラウスの中にはカラフルな雪柄のスウェットシャツを合わせて少しだけキャッチーな雰囲気を加えました。デニムジャケット×軍パンというアメカジの王道スタイルを軸としつつ、足元はブーツではなくカラーの効いたスニーカーで軽くしています」(「ザ・リアルマッコイズ」広報・瀬戸雄一郎さん)

ボタンは1900〜20年代以前の当時と同様に小ぶりのタックボタンを採用。糸ではなく打ち込んでいるため、横方向への引っ張りに強いワークウエアに適したディテールだ。

天然インディゴによる当時の風合いを再現するために藍染めの手法を取り入れて製作。ケミカルなものでは表現できない確かな風合いを残しつつ、エイジングも楽しめる。

背面にはシンチバックが付く。生地の補強のために打ち込まれたリベットは潰れたように仕上げられており、細部まで当時のディテールを忠実に再現している。

【ミリタリー推しの一着】COAT, MAN’S, COTTON RIP-STOP POPLIN

ベトナム戦争に対応するための熱帯用戦闘服として導入された[ジャングルファティーグジャケット]。なかでも4代目にあたり、生地が当時の最先端技術であったリップストップに変更された1968年モデルを忠実に再現。このモデルが登場する以前は、軽量で速乾性には優れたものの生地の耐久性に問題があったとされており、より実用性を増した変更であったと考えられる。両胸と両裾についた4つのフラップポケットやコットンポプリンのハリのある生地感など、“ミリタリージャケットの王道”としての魅力が随所に詰まっている。5万5000円

「このような王道のミリタリーウエアをコーディネイトに組み込む際は“土臭くなりすぎないこと”を意識します。スポーティなハーフジップのスウェットシャツはペールトーンのブルー、パンツもオフホワイトを選び、爽やかにしつつ、足元はスニーカーで遊び心を加えました」

オリジナルと同様にミルスペックにはサイズ、胸囲、着丈が記載されている。ストックナンバーの代わりに「ザ・リアルマッコイズ」の社名が入る。

1968年を機にジャングルファティーグジャケットに導入されたリップストップ生地。耐久性に優れ、当時は最先端をゆく素材のひとつであったのだとか。

この1968年モデルの前身モデルからの変更点のひとつがポケット内のペンポケット。前身は両胸に配置されたが、このモデルは左胸のみに配置されている。

【問い合わせ】
ザ・リアルマッコイズ東京
TEL03-6427-4300

(出典/「Lightning 2025年6月号」)

この記事を書いた人
みなみ188
この記事を書いた人

みなみ188

ヤングTRADマン

1998年生まれ、兵庫県育ちの関西人。前職はスポーツ紙記者で身長は188cm(25歳になってようやく成長が止まった)。小中高とサッカーに熱中し、私服もほぼジャージだったが、大学時代に某アメトラブランドの販売員のアルバイトを始めたことでファッションに興味を持つように。雑誌やSNS、街中でイケてるコーディネイトを見た時に喜びを感じる。元々はドレスファッションが好みだったが、編集部に入ってからは様々なスタイルに触れるなかで自分らしいスタイルを模索中。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

30周年を迎えた「FIRST ARROW’s」がシルバー300個、金30個の限定アイテムを発売。トリプルコラボのデニムにも注目!

  • 2026.05.11

30周年を迎えた「FIRST ARROW’s」からメモリアルな逸品が登場。限定なのでこの機会を見逃すな! また、定番のアイテムも一挙紹介。ハンドメイドならではの美しい細部に注目だ。※価格は全て税抜きです 【NEW ARRIVALS】30th Anniversary Arrow Feather Ser...

夏服選びはエイトジーで完成させる! “ちょうどいい”アメカジアイテムが続々登場

  • 2026.05.01

エイトジーで完成させるお気に入りの夏支度。アロハにショーツ、Tシャツなど、エイトジーらしい“ちょうどいい”アメカジアイテムが今シーズンも徐々に揃い始めているぞ。 生地、グラフィック、色合いがマッチし、まるで着るアートピースのような存在感。|Waikiki Leaf & Fish Lot:8A...

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

Pick Up おすすめ記事

30周年を迎えた「FIRST ARROW’s」がシルバー300個、金30個の限定アイテムを発売。トリプルコラボのデニムにも注目!

  • 2026.05.11

30周年を迎えた「FIRST ARROW’s」からメモリアルな逸品が登場。限定なのでこの機会を見逃すな! また、定番のアイテムも一挙紹介。ハンドメイドならではの美しい細部に注目だ。※価格は全て税抜きです 【NEW ARRIVALS】30th Anniversary Arrow Feather Ser...

無骨と涼感。どちらも、ステュディオ・ダ・ルチザンで手に入る

  • 2026.05.02

異なる魅力を持つふたつのスタイル。だが、その根底にあるのは、日本のモノづくりに裏打ちされた丁寧な作りと、細部に宿る遊び心である。 制約が生んだ大戦期の美学! 物資統制下にあった大戦期、簡略化されたディテールの中から生まれた機能美。その無骨な佇まいをベースに、ステュディオ・ダ・ルチザンが現代的に再構築...

スニーカー派こそ知っておきたい、「クラークス オリジナルズ」の名作シューズとその歴史。

  • 2026.05.12

ご存知、英国生まれのシューメーカー「クラークス オリジナルズ」。実は本誌が標榜するアメリカンスタイルとも縁深い同ブランドの魅力について創業から現代にかけての歴史や数々の名作とともに、再考してみたいと思う。 英国で生まれ、アメリカで人気に火がついた稀有な存在。 アメカジ好きの本誌読者の皆様は、クラーク...

夏服選びはエイトジーで完成させる! “ちょうどいい”アメカジアイテムが続々登場

  • 2026.05.01

エイトジーで完成させるお気に入りの夏支度。アロハにショーツ、Tシャツなど、エイトジーらしい“ちょうどいい”アメカジアイテムが今シーズンも徐々に揃い始めているぞ。 生地、グラフィック、色合いがマッチし、まるで着るアートピースのような存在感。|Waikiki Leaf & Fish Lot:8A...

大人メンズの手首に最適解なバングルを……「アリゾナフリーダム」を象徴するモチーフ“唐草”。

  • 2026.05.08

アリゾナフリーダムを象徴するモチーフのひとつ、唐草。創業当初から脈々と受け継がれ、ブランドの核として多くのファンに愛され続けてきた、いわば普遍的なデザインだ。一見すると同じ唐草でも、彫りの深さやラインの強弱、バングルの幅やサイズによって印象は大きく変化する。その多彩な表情こそが、このモチーフの大きな...