前ポケットからチラッと出したヴィンテージバンダナがアクセント。
中目黒の人気ショップ「ハレル」代表・加瀬善隆さんの着こなしは、風合いやほどよい色褪せ感がミリタリージャケットの中でも特にスタンダードな印象を与える「’70S U.S. ARMY」(1万1664円)に、リーバイスのパンツ、コンバースのチャックテイラーを合わせる、シンプルでスタンダードなスタイル。野暮ったくなりがちなミリタリーウエアにはバンダナなどの小物使いで華をプラス。
ここがポイント!
機能性とファッション性が両立したレイヤードスタイル。
良質なインポートアパレルを展開する原宿のセレクトショップの名バイヤー「プロップス ストア」の土井健さんがセレクトしたのは、M-51やM-65パーカの意匠を受け継ぐ、豪雪地帯で装備の上から羽織ることを目的としたアメリカ軍の’80年代製スノーカモオーバーパーカー「’80S U.S. ARMY」(1万9440円)。インナーにコーチジャケットをベースに、オールドミリタリーウエアから着想を得た素材やディテールを採用したキルティングジャケットを取り入れた着こなしに。
ここがポイント!
アウトドアで培ったテクノロジーを駆使したアーバンミリタリースタイル。
続いては、ザ・ノース・フェイスが“スタンダード・オブ・リビング・パッケージ”をコンセプトに都市と自然をつなぐアウトドアショップのスタッフ、内田勝也さんの着こなしテク。まるで重ね着をしているような作りの「MOUNTAIN DOWN JACKET」(6万9120円)に、肉厚感のあるオフホワイトのニットをプラス。足元はクラシカルなチロリアンシューズで上品な着こなしに。
ここがポイント!
ブラック×ホワイトでカラーを統一してスタイリッシュに。
アウトドア業界でコアな人気を誇るワイルドシングスを取り使うインスの敏腕営業マン、門倉 淳さんがセレクトしたのは、M-65フィッシュテールパーカーがモチーフの「HD NYLON MIG COAT」(4万4280円)。アウターに合わせてパンツや靴をブラックに統一することでより洗練されたイメージに。
もともと軍事用目的で作られているので、その機能性は折り紙付き。無骨ながらもファッショナブルなミリタリージャケットは、シンプルに着こなしてこそその魅力が十分引き立つものとなる。そんな一着は今季のマストバイアイテムだ。
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(出典/「Lightning 2016年12月号 Vol.272」)
Text/J.Takayanagi 高柳 淳 Photo/G.Masaki 真崎 行
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