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iPhone 15 Proを買って乗り換えた。データ移行は、いつの間にか、さらに便利に!

いつも、新型iPhoneのレポートをしているけれど、取材時には自分の環境をフルに移行しているわけではない。そうすると、時間もかかるし、個人情報が表示されすぎて、写真も撮りにくいからだ。iPhoneは毎年買ってるが、これまではMacやiCloud経由で移行していた。しかし、今年『iPhoneから直接転送』という機能を使ってみたら、さらに便利になっていた。

チェックポイントを挙げたつもりだったが

先日、ようやくiPhone 15 Proを買ったというお話をした。その際、データの移行が非常に簡単だったので、そのお話をしておこう。例年はバックアップから復元していたのだが、今回『iPhoneから直接転送』したら、すこぶる便利だったのだ。

遅ればせながら、iPhone 15 Proを買った

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アップルが古いiPhoneを3万6000円で買い取ってくれた

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2025年10月27日

上のレポートにも、
 ・Apple Watchの連携の移行
 ・Suicaの移行
 ・LINEの移行
 ・ゲーム(ドラクエウォーク)のデータの移行
に気をつけなければ……と書いていたのだが、結論からいうと、そこに注意する必要も特になかった。

iPhoneからiPhoneへ、直接のデータ移行が便利

(以下、一部の写真は、プライベートの移行だし、いいかと思って実際の移行時に撮っていなかったので、別のiPhoneで再現して撮ったもの)

まず、新しいiPhone 15 Proに、移行元のこれまで使っていたiPhoneを近づける。すると、古いiPhoneが、新しいiPhoneが近くにあることを感知し、「このアカウントを移行しますか?」とのメッセージを表示する。おそらくこれはBluetoothやUWBを利用して、近くにあるiPhoneを特定しているものと思われる。

『続ける』をタップすると、移行のプロセスが始まる。

今度は、物理的にそれぞれのiPhoneを特定するために、新しいiPhoneに表示さている球状のドットの集団を古いカメラで撮る。これで近くにある別のiPhoneへ移行してしまうことを防ぐというわけだ。

続いて、データの転送についての選択肢が表示される。

『iCloudからダウンロード』『iPhoneから転送』『その他のオプション』が表示されるが、今回は『iPhoneから転送』を選んだ。

これがとても便利だった。

転送すれば、ほとんど手間はかからない

『iPhoneから転送』を選ぶとデータ転送が始まる。

200GBあまりのデータ量だった筆者のiPhoneの場合、2時間ぐらいだったように思う。とはいえ、アプリはウェブからダウンロードされるようだし、実質的にiPhone同士で転送されるデータはもっと少ないように思う。

けっこうこの間のバッテリーの消耗は速いので、注意すること。

筆者はなにげなく始めてしまったので、どちらもiPhoneのバッテリー残量が半分ほどだったため、あわてて両機を電源に接続した。

データ転送中にバッテリーが切れたりすると、重大なトラブルを引き起こしそうだ(もしかしたら、このあたりも古い常識で、いまならバッテリー切れの直前に適切に転送をストップし、電源に繋ぐと再び続きの転送を始める……というような素敵なシステムがあったりするのかもしれないが、その有無を確かめる勇気はなかった)。

転送が終わったら、転送元のiPhone 14 Proのデータを消去するかどうかを聞かれる。

もし、新しいiPhoneが上手く動かなかった時のために、念のために筆者は消さずにいたが、iPhoneがこう聞いてくるぐらいだから、消してしまってもいいのかもしれない。

これでほぼ、移行は完了。

筆者はIIJの契約なので、物理SIMだが、eSIMだったら、『eSIMクイック転送』という仕組みで、電話番号の移行も簡単らしい。

前回iCloud経由で移行した時に、手動で移行が必要だったApple Watchとのペアリングも『ペアリングを新しいiPhoneに変更しますか?』とメッセージが表示され、『はい』をタップするとペアリング元が変更された。Apple Watchに入れてある、クレジットカードや、Suicaについても、何もしなくても従来通り使える。

iPhone内のクレジットカードやSuicaも、新しいiPhoneに自動で転送されていた。これは以前、iCloud経由での移行の時にはできなかったことだ。

LINEも、新しいiPhoneでのログインは必要だったが、会話記録や写真は転送されていた。

また、ドラクエウォークも新しいiPhoneで、そのままプレイできた。

つまり、前回の記事で、『注意しなければ』と書いた

 ・Apple Watchの連携の移行
 ・Suicaの移行
 ・LINEの移行
 ・ゲーム(ドラクエウォーク)のデータの移行

はすべて、『iPhoneから直接転送』だと(ほぼ)気にしなくても大丈夫ということだ。便利になったものだ。

なお、データのコピーが完了しても、アプリに関してはしばらくインターネットからのダウンロードが続いていた。

また、その日1日中、iPhoneは少し熱かったし、動作にひっかりがあったので、バックグラウンドでデータの整理、最適化などを行っているのかもしれない。

よくネットで
『新しいiPhoneを買ったけど動作が重い』
『熱い』
『バッテリーの減りが速い』
というような書き込みを見るが、データ移行直後はこういう症状が現われることがあるので、覚えておきたい。アプリのダウンロードなども行われるので、できればWi-Fiの環境下にいた方がいいだろう。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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