書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

秋からのiPhoneはお薬手帳代わりにも? iOS 16の新機能『服薬』【先行レビュー】

秋にローンチされる予定のiOS 16、watchOS 9には『服薬』(英語版ではMedications)という機能が追加される。いわゆる薬剤師とやりとりする『お薬手帳』とは少し違って、自分で服薬したのを記録するような機能なのだが、どのように活用できるのか、パブリックベータで試用してみたので、概略をお伝えしよう。

※この記事は、秋公開のiOS 16、watchOS 9のパブリックベータに基づいた記事です。Apple Beta Software Programで知り得た情報は、その内容について誰かに話したり、ウェブ記事にしたり、SNSに投稿したりすることは禁じられていますが、ThunderVoltは取材に基づく特別な許可を得て記事化しています。

『お年頃』にならないと、必要性が分からないかもしれないが

親や祖父母が、たくさんの薬を飲んでいることをご存知の方は多いと思う。「そんなに薬を飲まなくても……」と思っていたが、自分もそれなりの『お年頃』になってきて、他人ごとではなくなってきた。かかりつけ医に、肝機能、心臓、血圧などに関する薬を「そろそろ飲んだ方がいいかもしれません」なんてことを言われるようになるのだ。

花粉症の季節と重なったりすると、「これは、毎食後」「これは、朝と夜の食前」「これは、夜寝る前」……と、いくつもの薬を正確に飲まなければいけなくて面倒。

ただ、「飲んでないと、突然の心筋梗塞のリスクなどが高まります」などと言われると、無視するわけにもいかない。

時間が来ると通知してくれる

そんな面倒な薬の服用タイミングの管理を手伝ってくれるのが『服薬』の機能だ。

設定すると、所定の時間に通知が来る。そして、『服用を記録』もしくは『スキップ』をタップすると、それぞれ記録されていく。

ただし、今のところ通知は『食前』『食後』ではなく、時間での設定なので、毎日決まった時間に食事を取らないと上手くフィットしない。

また、すでに数多く来る通知の中に埋もれてしまう危険もある。この機能を上手に使いたいなら、既存の通知を上手に整理して、不要な通知が来過ぎないようにした方がいいだろう。

色を登録できるのが案外に便利

服薬の設定は『ヘルスケア』アプリから行う。薬の名前、形式(カプセル、錠剤、スプレー……など)、有効成分量、服用するサイクルを入力し、薬の形状と、色、背景色を選択する。

案外と薬の形状と色、背景色を選択できるのは便利で、数多くの薬の中から、特定の薬を見分けるのに必要だ。特に背景色でパッケージの色のイメージを登録しておけば、薬の区別に役に立つ。

『服薬の記録が重要な理由』というドキュメントが付いているのもいい。普段気にしていない、薬と薬の相互作用、薬と食品の相互作用などについても学ぶことができるので、いかに服薬の記録が大切かよく分かるようになる。

Apple Watchでタップ

『服薬』の機能は、iPhoneにおいては『ヘルスケア』アプリの中に存在するが、Apple Watchでは独立した『服薬』アプリとして存在する。

Apple Watchに通知が来るので、飲んだらタップするようにしておけば、いつ飲んだかが記録される。

若い人にはあまり関係のない機能かもしれないが、数多くの薬を飲むようになり、「あれ? 朝食の後は飲んだっけ?」と記憶もあやふやになるような『お年頃』になれば、ありがたみの分かる機能だといえるだろう。

(村上タクタ)

 

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

原毛から生地まで。一貫生産を守る英国生地の名門「ムーン」とは?

  • 2026.10.19

服を突き詰めていくと辿り着くのが生地。トラッド好きなら一度は耳にしたことがあるであろう英国の名門が「ムーン」だ。羊毛から紡績、染色、織布を一貫して行う英国最後の生地メーカーが誇る伝統のモノづくりに迫る。(写真は、生地の製造において重要な“織り”の工程。タテ糸とヨコ糸をゆっくりと交差させ、チェック柄が...

遊び心とヘビーデューティ! 「ジムマスター」のアウトドア&ミリタリー

  • 2026.10.18

ほどよく力の抜けたカジュアルウエアを展開するカナダ生まれの「ジムマスター」。その真骨頂は、実は骨太なアウトドア&ミリタリーにある。ヘビーデューティな機能美を日常着へと昇華させる秘訣は、「ジムマスター」らしいほんのすこしの遊び心! カラフルな配色の裏に確かな実用性あり! 【右】主役は厚手のボアジャケッ...

メイド・イン・ノーサンプトンを貫く英国靴の筆頭「Crockett & Jones」のモノづくり

  • 2026.10.21

革靴の聖地であるノーサンプトンにて1879年に初声をあげた〈クロケット&ジョーンズ〉。英国靴を語る上で欠かすことのできない同ブランドのモノづくりの現場に足を運んだ。 一足の革靴に宿る147年の歴史と誇り 革靴産業の一大拠点として名を馳せる英国・ノーサンプトン。中世から靴職人が集まり、17世紀には軍用...

東京・入谷にできた靴づくりの新聖地「THE ZINE FOOTWEAR CLUB.」にメディア初潜入!

  • 2026.10.18

「ブラザーブリッジ」や「シュアブーツ」を手がける「ザ ジン フットウェア」。店舗と企画・縫製工場がひとつになったいわば“本拠地”を入谷に新設した。メディア初公開となる、その全貌に迫る。 メーカーでもあり店舗でもある新拠点 弊誌の読者であれば、おそらく「ブラザーブリッジ」という革靴ブランドはご存知であ...

「BEORMA」140年の伝統を受け継ぐ、英国屈指のレザークラフト

  • 2026.10.21

英国トラッドを語るうえで欠かすことのできない存在がレザークラフトだ。140年の歴史とクラフトマンシップを受け継ぎ、現代のスタイルにも馴染む唯一無二のプロダクトを生み出す〈べオーマ〉は、その筆頭となりうる存在だ。 熟練職人の魂宿る伝統のレザークラフト 英国中部の小さな町・ウォルソール。革加工・馬具産業...

Pick Up おすすめ記事

東京・入谷にできた靴づくりの新聖地「THE ZINE FOOTWEAR CLUB.」にメディア初潜入!

  • 2026.10.18

「ブラザーブリッジ」や「シュアブーツ」を手がける「ザ ジン フットウェア」。店舗と企画・縫製工場がひとつになったいわば“本拠地”を入谷に新設した。メディア初公開となる、その全貌に迫る。 メーカーでもあり店舗でもある新拠点 弊誌の読者であれば、おそらく「ブラザーブリッジ」という革靴ブランドはご存知であ...

東洋エンタープライズが手がける「ゴールド」。高品質な素材選びに一切の妥協なし。

  • 2026.10.20

1965年に創業した日本屈指の老舗メーカー東洋エンタープライズ社が手がける〈ゴールド〉。同社が得意とするヴィンテージへの膨大な知見と技術力の高さを活かしつつも上質にモダナイズしたものづくりに定評がある。着用時のシルエットはもちろん、高品質な素材選びに一切の妥協をしないこと。それこそがシンプルな服に深...

19世紀から英国紳士に愛され続ける世界最高峰のハンドメイド傘

  • 2026.10.19

年間を通じて降水頻度が高い英国において傘は必需品。ひいては英国紳士を象徴するプロダクトのひとつだ。その中でも、旧くから英国王室や上流階級の紳士たちに愛されてきたFOX UMBRELLAS(フォックス アンブレラズ)は最上級の存在である。 手作業から生まれる圧倒的な造形美 真のトラッド好きは服だけでな...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

原毛から生地まで。一貫生産を守る英国生地の名門「ムーン」とは?

  • 2026.10.19

服を突き詰めていくと辿り着くのが生地。トラッド好きなら一度は耳にしたことがあるであろう英国の名門が「ムーン」だ。羊毛から紡績、染色、織布を一貫して行う英国最後の生地メーカーが誇る伝統のモノづくりに迫る。(写真は、生地の製造において重要な“織り”の工程。タテ糸とヨコ糸をゆっくりと交差させ、チェック柄が...