※この記事は、秋公開のiOS 16、watchOS 9のパブリックベータに基づいた記事です。Apple Beta Software Programで知り得た情報は、その内容について誰かに話したり、ウェブ記事にしたり、SNSに投稿したりすることは禁じられていますが、ThunderVoltは取材に基づく特別な許可を得て記事化しています。
『お年頃』にならないと、必要性が分からないかもしれないが
親や祖父母が、たくさんの薬を飲んでいることをご存知の方は多いと思う。「そんなに薬を飲まなくても……」と思っていたが、自分もそれなりの『お年頃』になってきて、他人ごとではなくなってきた。かかりつけ医に、肝機能、心臓、血圧などに関する薬を「そろそろ飲んだ方がいいかもしれません」なんてことを言われるようになるのだ。
花粉症の季節と重なったりすると、「これは、毎食後」「これは、朝と夜の食前」「これは、夜寝る前」……と、いくつもの薬を正確に飲まなければいけなくて面倒。
ただ、「飲んでないと、突然の心筋梗塞のリスクなどが高まります」などと言われると、無視するわけにもいかない。
時間が来ると通知してくれる
そんな面倒な薬の服用タイミングの管理を手伝ってくれるのが『服薬』の機能だ。
設定すると、所定の時間に通知が来る。そして、『服用を記録』もしくは『スキップ』をタップすると、それぞれ記録されていく。
ただし、今のところ通知は『食前』『食後』ではなく、時間での設定なので、毎日決まった時間に食事を取らないと上手くフィットしない。
また、すでに数多く来る通知の中に埋もれてしまう危険もある。この機能を上手に使いたいなら、既存の通知を上手に整理して、不要な通知が来過ぎないようにした方がいいだろう。
色を登録できるのが案外に便利
服薬の設定は『ヘルスケア』アプリから行う。薬の名前、形式(カプセル、錠剤、スプレー……など)、有効成分量、服用するサイクルを入力し、薬の形状と、色、背景色を選択する。
案外と薬の形状と色、背景色を選択できるのは便利で、数多くの薬の中から、特定の薬を見分けるのに必要だ。特に背景色でパッケージの色のイメージを登録しておけば、薬の区別に役に立つ。
『服薬の記録が重要な理由』というドキュメントが付いているのもいい。普段気にしていない、薬と薬の相互作用、薬と食品の相互作用などについても学ぶことができるので、いかに服薬の記録が大切かよく分かるようになる。
Apple Watchでタップ
『服薬』の機能は、iPhoneにおいては『ヘルスケア』アプリの中に存在するが、Apple Watchでは独立した『服薬』アプリとして存在する。
Apple Watchに通知が来るので、飲んだらタップするようにしておけば、いつ飲んだかが記録される。
若い人にはあまり関係のない機能かもしれないが、数多くの薬を飲むようになり、「あれ? 朝食の後は飲んだっけ?」と記憶もあやふやになるような『お年頃』になれば、ありがたみの分かる機能だといえるだろう。
(村上タクタ)
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