一生モノを作り出す「リアルマッコイズ」の本社には、お宝が眠っていた!

神戸のベイエリアにある本社オフィスを訪れた。ここには、モノづくりに不可欠なありとあらゆる要素が詰まっている。普段はなかなか見ることができないリアルマッコイズの根幹をお見せしよう。

リアルマッコイズの根幹。

ちょうどヴィンテージブームからのアメカジブームを契機に、一気に知名度を上げたこともあり、リアルマッコイズ=ヴィンテージの復刻ブランドと思っていた方は、少なくないかもしれない。特に直営店だった『ナイロン』が、’90年代にアメリカのヴィンテージ古着の超人気店として名を轟かせた影響も大きいだろう。しかし、そのリアルマッコイズのプロダクツを一度でも身にまとうと、そのイメージは間違っていたとすぐに気付くはずだ。そう、このブランドのプロダクツは、ヴィンテージとは似て非なるものなのである。

そのプロダクツは、ヴィンテージ古着の顔付きでありながら、ハイブランドに勝るとも劣らない品格と着心地を兼ね備える。まさに世界基準の“洋服”だ。そのため、素材や部材にもとことん執着する。最高峰の素材を使い、一生モノと呼べるプロダクツに仕立てるための手段は厭わない。そうして生まれたプロダクツだからこそ、とことんエイジングも楽しめるのだ。ここで、ちょっと面白い話がある。素晴らしイエイジングについてファンの間では語り草になっているが、実はブランド側としては、エイジングは結果論なので、打ち出していないという。

根本にはあるのは、「着る者がカッコよくなければならない」という考え方。その最高の引き立て役が、リアルマッコイズである、というわけなのだ。

リアルマッコイズの本社オフィスに佇むヴィンテージ品。

撮影時は大規模なリニューアル工事中ということもあり、ヴィンテージ古着がオフィス周辺に置かれていたが、実はアーカイブルームも存在する。ここにあるのはフライトジャケット系が中心。

いまでは貴重な存在になった1940 ~ ’70年代のフランネルシャツも膨大な数をストックする。チェック柄には法則があるが、やはり実物をもとに検証をするためだ。

第二次世界大戦期のミリタリーウエアやフライトジャケットがアーカイブの中心かと思いきや、デニムを使ったワークウエアからランチウエア、王道のリーバイス501まで、とにかくヴィンテージ古着のストック数は半端ではない。501に至っては、数千本という単位だ。これらのアーカイブが、インスピレーションの源になっている。

素材、部材に対する妥協なき姿勢が感じられる圧巻のストックルーム。

ボタンやジッパー、バックル、リベットなどのあらゆる部材は、ヴィンテージの未使用品からオリジナル品までストックされている。ファッションの世界に身を置く者ほど、「こんなものまで作っているのか……」とため息が出るだろう。なぜなら、型から起こして作るための最低ロット数を知っているからだ。例えば100着作るために、必要ならば何万個ものボタンも型から作る。妥協は一切ない。圧巻の光景だ。

最高峰を追求するためにオリジナルの作った生地のサンプルと、使用した残反。ヴィンテージ古着をもとにしつつも、その味わい深い風合いはそのままに、どこまでクオリティを上げられるか。何度も試行錯誤を繰り返しながら、その素材の最高峰に辿り着くのだ。

(出典/「Lightning2022年9月号 Vol.341」)

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ランボルギーニ三浦
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ランボルギーニ三浦

ヴィンテージ古着の目利き

全国的に名を轟かせていた札幌の老舗ヴィンテージショップに就職。29歳で上京。Lightning編集部、兄弟誌・2nd編集部で編集長を務めた後、現在は、Lightning副編集長に。ヴィンテージ、古着の知識はその道のプロに匹敵。最近はヴィンテージのロレックスが最大の関心事で、市場調査も日課のひとつ。ランボルギーニ三浦の由来は、もちろんあの名車。
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