人気ブランドに聞いた、春のワーク&ミリタリー推しの一着。【JELADO編】

サラッと羽織れるワーク&ミリタリーウエアが欲しくなるこの頃。そこで、本誌が厳選したブランドが推す、この春にぴったりな一着をスタイルサンプルと合わせて紹介する。今回は「ジェラード」をピックアップ!

受け継がれた“らしさ”を、現代に落とし込む。それが「JELADO」

デザインはクラシックでも、シルエットや着丈、フィット感はしっかり現代的な感性でリファインされたジェラードのプロダクツ。都会のストリートにも溶け込む、洗練されたアメカジという印象だ。日本の職人技×アメリカンカルチャーが体現されたブランドは、すべて日本国内で生産され、細部までこだわり抜かれた高品質なモノ作りとなっている。ジェラードのデニムラインである”LAST RESORT” シリーズなど、旧式力織機や自然なインディゴ染めなどこだわったプロダクツも展開。リアルなヴィンテージウエアの資料に基づいたディテールは必見だ

【ワーク推しの一着】JELADO 491J COVERALL

ジェラードが新たに開発した10.5オンスの「LASTRESORT DENIM 青タグ」を使用したカバーオール。ライトオンスという軽さの中で、どこまで本格的なヴィンテージ生地を再現できるかという挑戦のもとに誕生。経糸に3種類の太さを使ったムラ糸を織り上げ、着用を重ねるごとにヴィンテージのようなランダムなタテ落ちが浮かび上がる。また首振りのデカボタンに小ボタン、胸ポケットのスナップボタンはすべてジェラードの完全オリジナル。縫製は糸グレーと白を使い分け。これが絶妙に落ち着いた雰囲気を演出するのだ。着用期間は1年ほど。4万9500円〜

「春の推しアウターのひとつがライトオンスデニムのカバーオールです。ワークウエアらしい4つポケットのシンプルな定番スタイルは、着回しも効くのでお気に入りです。インナーには明るいボーダーカットソーを合わせ、ボトムは踝丈のチノパンで軽やかにコーデしました」(「ジェラード」代表・後藤洋平さん)

ヴィンテージのカバーオール同様にダブルカフス仕様となっている。しっかりとしたステッチなどのディテールは、ワークウエアならではのデザインと言える。

懐中時計をしまうウォッチポケットも忠実に再現。旧きよきワークウエアのディテールの再現は、ジェラードが得意とするところだ。

ライトオンス特有の、しっかりとした細かい縦落ちが楽しめるインディゴ染めのデニム生地を採用。エイジングが楽しめるのが魅力だ。

【ミリタリー推しの一着】JELADO CM43 HBT FIELD JACKET

アメリカ軍の名作M-43ジャケットのデザインを、当時と同じくヘリンボーンツイル(HBT)生地で仕立てたこだわりの一着。元々M-43は、1941年にルーズベルト大統領の要請で開発されたアイテム。当時の若者たちに軍のイメージを良く見せるため、入隊を促すという背景から、これまでの粗悪なブルーデニムの制服に代わって、より快適で見栄えのするHBT生地が採用された経緯を持つ。そんな歴史的モデルを踏まえながら、肉厚なオリジナルのHBTを使用し、スレン染めでヴィンテージのような色落ちを楽しめる仕様にアレンジした。着用期間は半年ほど。3万5200円〜

「ジェラードではネイビーとオリーブの2色を展開するジャケットですが、同じHBTを使ったトラウザーズも展開しています。ミリタリーの印象が和らぐネイビーのセットアップで春スタイルをコーディネイト。足元はレースアップブーツを選んで、無骨な印象を持たせました」

ユーティリティジャケットの側面を持つM43ジャケットらしく、使い勝手の良い、マチがサイドにデザインされた大型のフラップポケットもしっかり再現。

袖先は二つのボタンホールがデザインされておりフィット感を調節できる。ボタンホールを留めず、袖をラフに捲って着用するのもおすすめだ。

撚りに変化を付けることで畝をくっきりとさせた丈夫な生地に仕立てている。染色もスレンで行い、ヴィンテージのような経年変化が楽しめるのが特徴。

【問い合わせ】
JELADO FLAGSHIP STORE 
TEL03-3464-0557
https://jelado.com

(出典/「Lightning 2025年6月号」)

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みなみ188
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みなみ188

ヤングTRADマン

1998年生まれ、兵庫県育ちの関西人。前職はスポーツ紙記者で身長は188cm(25歳になってようやく成長が止まった)。小中高とサッカーに熱中し、私服もほぼジャージだったが、大学時代に某アメトラブランドの販売員のアルバイトを始めたことでファッションに興味を持つように。雑誌やSNS、街中でイケてるコーディネイトを見た時に喜びを感じる。元々はドレスファッションが好みだったが、編集部に入ってからは様々なスタイルに触れるなかで自分らしいスタイルを模索中。
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