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アップルが新しいプライバシー機能に関する広告を展開

ちょっと検索した商品の広告が、すぐさま別のウェブサービスでも表示されたりして、気味悪く思ったことはないだろうか? アップルは、ハードウェア、ソフトウェアを通じてプライバシー機能を重視しており、ウェブブラウザにSafariを使うことで、個人情報をよりセキュアな状態に保てると主張している。

あなたの情報が、勝手に売り買いされている

毎度のことではあるが、メディアをやっている限り、この記事にも広告が付随しているし、スマートニュースをはじめとしたキュレーションメディアなどに掲載された場合も、なんらかのトラッキングが発生しているので、こういう記事を書くのにも自分の中に葛藤がある。

当のアップルの広告だって、何らかのユーザー情報を元に表示されていると思う(それとも、アップルの広告は無差別に表示されているとでもいうのだろうか?)。いろいろな側面で矛盾を感じる部分はあるのだ。

ともあれ、程度問題でいえば、アップル製品ではよりプライバシーが守られている。逆にGoogleやFacebook、Amazonなどの企業は、トラッキングなどを活用した広告の最適化に執心している。

これらの企業は広告に大きな収益の軸足を置いているし、アップルはiPhone やMacなどハードの売上から大きな利益を得ているので、そこの差違を攻めるのはビジネスとして当然のことだとはいえ、いろいろ複雑な思いを感じるのだ。

今回の広告では、ヒッチコックの『鳥』のような雰囲気の映像で、プライバシーがビジネスとされる世界への警鐘を鳴らしている。

実際、我々が日常生活で感じる気味悪さの通り、我々の情報はトラッキングされている。

たとえば、我々がウェブサイトを閲覧するごとにクッキーを保存させられている。サイトを訪れた日時、訪問回数を始めとした様々な情報が保存されている。この機能は本来我々の利便性を向上させるためのものだ。

しかし、この情報はマーケティングに利用され、企業によって収集され、時によって販売されている。これらの情報を企業がマーケティングに使うことによって、より執拗に個人情報を収集し、販売する企業が生まれるというわけだ。たとえば、『スマホと高級車に興味のある、東京都在住の40歳代男性』というような情報が取りまとめられて、販売されているというわけだ。

クッキーがブロックされても、IPアドレスや、閲覧時のフィンガープリント(指紋の意。アクセスしたデバイスの名称、画面解像度、使ってるアプリ……など集められる限りの情報を集めて指紋のように個人を特定する方法のこと)、位置情報などを元に個人は追跡される。

それが、どのぐらい危険なのか? 問題なのかについては、意見の分かれるところだろうが、やはり情報収集はエスカレートの一途を辿っており、自分たちが思っている以上に、我々の情報は勝手に、しかも大量に収集され、それがパッケージ化されて販売されているということは確かだ。本来は我々のものであるはずなのに。

少なくともアップルデバイスとSafariを使っている限り、かなりの部分を保護することができる。ウェブの大海に漕ぎ出すには、情報が大企業に収奪されるのは仕方がない……というだけでなく、アップルデバイスとSafariを使って守ることができる……という選択肢があるということは知っておきたい。

(村上タクタ)

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村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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