アプリ開発者にとって注目のイベントWWDC24
デベロッパー登録をしていれば、多くのセッションやラボは日本から参加でき、アプリ開発に関する詳細な情報を得ることができる。
WWDC24
https://developer.apple.com/jp/wwdc24/
生成AIをアップルはどう取り込むのか?
今回からは、新しくvisionOSについても情報が公開されるだろうから、次世代のvisionOSがどう進化するのか気になるところ。また、アメリカ以外の国でもVision Proが発売される可能性は(『年内』という言葉から)常にあるので、このWWDCが発表の場になる可能性もある。Vision Proの日本発売を心待ちにしている方には価格なども含めて注目のポイントだ。
アップルが生成AIをどう取り込むのかについても気になるところ。
筆者は、『アップルは非常に普及したプロダクトを作るメーカーなので、生成AIを容易に導入はできない』と考えている。生成AIはその作動原理を知らないと「コンピュータが間違った」「コンピュータがウソをついた」というように見える挙動をするので、それが一般の人にとって、「iPhoneがウソをついた」と見えないように実装するする必要があるだろう。
進化の遅れたSiriや、カレンダー、連絡先などが、生成AIで一気に使いやすくなるといいなと思う。しかし、アップル製品のインターフェイスの中に、上記の問題を解決しつつ違和感なく実装するのは、なかなかに難しい。このあたり、上手な着地点を見つけてくれるといいのだが。
何か新製品の発表はあるのだろうか?
例年「開発者向けのイベントで、新製品発表の場ではない」と言われながら気になる新製品。WWDCでは、MacBook ProやMac Pro、Mac Studioなどのプロ向けの製品が発表されたりするケースが多いが、今回は何か新製品が発表されるのだろうか?
マッピングしてみると、Mac Pro、Mac Studio、Mac mini……などのデスクトップモデルのアップデートのスパンが開いているように思うのだが、そもそもこのあたりのモデルは間隔が空きがちなので、登場するかどうかはちょっとわからない。
iPhone SE4の噂は常にあるが、どちらかというとプロモデルがフォーカスされるWWDCは発表の舞台としてふさわしくないだろう。同様に無印iPadや、miniもここでは発表されないだろうし、iPad ProとiPad Airは先日発売されたばかり。
M4がMacに使われるのなら、MacBook ProやMacBook Airなど、さまざまな可能性があるが、タンデムOLED用のディスプレイエンジンを積んだM4はMacに使われるのだろうか? iPad用として登場したM4シリーズがMacに使われるのかどうかは気になるポイント。
Vision Proの次世代モデルなんかが発表されたら、初代を買った筆者としては涙目なのだが……。
いずれにしても、真実は日本時間6月11日午前2時のKeynoteで発表される。現地から詳細なレポートをお届けするので、お楽しみに!
(村上タクタ)
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