ミリタリージャケットの変遷を辿れ! アメリカ陸軍由来のアウターは第二次世界大戦後に発展。

ミリタリーの基本を学ぶべく、アメリカ陸軍の主要なミリタリーアウターの変遷を、20世紀初頭から第二次世界大戦後の1970年代までにしぼってまとめてみた。年表とともに代表的なアウターも見ていこう。

CONTENTS

アメリカ陸軍の主要なミリタリーアウターの変遷。【1910~1970年代】

20世紀初頭まではクラシックな装いが中心だがアウターの種類は少なく、第二次世界大戦を機に、使用用途に合わせてデザインのバリエーションは一機に幅広く発展していく。

1910年代 米陸軍の軍服にチュニックジャケットが使われる

20世紀初頭に誕生し、1930年代まで使われていたアメリカ陸軍のチュニックジャケット。素材は主にウールギャバ。正装を兼ねた野戦服として使用された

1910年代 米陸軍は作業用衣服にデニム素材のプルオーバージャケットを採用

1919年にアメリカ陸軍に制式採用となったプルオーバー型のデニムユーティリティジャケット。その後、意匠の簡略化がなされ、最終的にカバーオール型となる

1914年 第一次世界大戦勃発

1918年 第一次世界大戦終結

1938年 M-38マッキーノコート(通称ジープコート)を米陸軍が採用

1920年代に登場した前身モデルのM-26をベースに発展させたM-38マッキーノコート。別名ジープコートと呼ばれ、3回のデザイン改修が行われた

1938年 M-38フィールドジャケットが誕生

デザインソースは民間衣料のウィンドブレーカーで、軽量で動きやすいフィールドジャケットとして1938年に採用された。フラップ付きポケットが特徴

1939年 第二次世界大戦勃発

1941年 M-41フィールドジャケットを新型の全軍統一装備として採用

1941年に制式採用されたM-41フィールドジャケットは、M-38の発展型。表地はコットンポプリン、裏地にウールを使い、保温性能も高かった

1941年 米陸軍山岳部隊が結成され特別なマウンテンジャケットが支給される

第二次世界大戦時、アメリカ軍はヨーロッパ戦線での山岳部隊を創設。そして彼らのために収納式フードを備えた特別なマウンテンジャケットを支給した

1941年 雪上での迷彩効果を狙ったリバーシブル仕様のスノーパーカを採用

欧州戦線に冬が来れば当然雪が降る。そこでアメリカ陸軍が使用したのがリバーシブルのプルオーバーパーカ。雪原地帯では白い面を表にして着用した

1941年 戦車部隊の冬季用衣料としてタンカースジャケットを開発

戦車部隊の搭乗員が着る冬用の戦闘用ジャケット。厚手のコットンの表地と、厚手のウール地がライニングされ、ウールニットで外気を遮断するデザインだ

1942年 米陸軍空挺部隊にM-42ジャンプジャケットが採用される

史上最大の作戦として知られる“D-DAY”。その上陸作戦に従事した空挺部隊員が着用したのが、大容量ポケットを備えたM-42ジャンプジャケットだ

1943年 米陸軍は先進のオールコンディションジャケットとしてM-43フィールドジャケットを採用

全ての環境に対応するためレイヤーシステムを採用したM-43フィールドジャケットとM-43ライナー。この重ね着の概念は後のアウトドア文化に

1945年 第二次世界大戦終結

1947年 防寒用コットンアウターであるM-47パーカが開発される

寒冷地用アウターとして登場したM-47フィールドパーカは、レイヤー(重ね着)システムを採用している。このモデルから寒冷地用パーカが発展していく

1940年代後半 EX-48やEX-50など極寒地用シェルパーカの実験用(エクスペリメンタル)モデルを使い、米軍が所有する南極の試験場などでテストを行う

フィールドパーカの開発にあたり、様々なエクスペリメンタル(実験)モデルが作られた。これらは南極試験場などでテストされ、機能性を実証していた
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ADちゃん
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ADちゃん

ストリート&ミリタリー系編集者

Lightning本誌ではミリタリー担当として活動中。米空軍のフライトジャケットも大好きだけど、どちらかといえば土臭い米陸軍モノが大好物。そして得意とするミリタリージャンルは、第二次世界大戦から特殊部隊などの現代戦まで幅広く網羅。その流れからミリタリー系のバックパックも好き。まぁとにかく質実剛健なプロダクツが好きな男。【得意分野】ヴィンテージ古着、スケートボード、ミリタリーファッション、サバイバルゲーム
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