新世代のバイカームービー『THE PASSENGER』の上映会に行ってきた。

  • 2023.12.05

インディペンデントな映画ながら、アメリカ本国のハーレー・ダビッドソンやラングリッツ・レザーズ、ウエスコブーツ、それにRRLなどが協力して生まれた短編映画『THE PASSENGER』の上映会が、代官山T-SITEの蔦屋書店内で12月1日~12月4日まで「THE PASSENGER TOKYO PREMIERE」と題して開催された。このイベントには監督や出演者だけでなく、会場内ではラングリッツ・ジャパンがその世界観を作り上げ、オリジナルグッズなども販売する盛大なものに。本場アメリカのリアルバイカーのライフスタイルを感じることができるイベントとなった。

アメリカのオールドスクールなバイカーたちのリアルなライフスタイルが描かれる。

登場人物は決して多くなく、2人のパンヘッドチョッパーに乗るバイカーたちがアメリカを走る旅を中心に描くTHE PASSENNGER。まっすぐに伸びるフリーウエイ、ビーチ、それに砂漠や山岳地帯などを走り抜けるハーレーダビッドソン。

ラングリッツ・レザーズのライダースジャケットにエンジニアブーツを履く、いわゆるオールドスクールなアメリカンバイカーの姿がクラシカルな雰囲気のある映像で描かれる。

カラダで風を感じ、景色を感じながら走ることで、自分を見つめていくリアルなバイカーの生き方を感じる映像美が特徴。雰囲気を大事にするために、あえて日本製のオールドレンズを使って撮影したという。

出演するのは普段からヴィンテージH-Dチョッパーを駆る2人。いつものバイク、いつものライダースジャケットとそのままの姿で出演しているドキュメンタリーでもある。

オールドスクールなバイカースタイルが今でもアメリカで生き続けていることが実感できる作品になっている。

フリーウエイ、ビーチ、砂漠、雪山など、あらゆる自然の中を走り抜けるナックルヘッドのチョッパー。走ることで何かを感じる、アメリカのオールドバイカーたちのライフスタイルをメインに物語は進んでいく

会場ではラングリッツ・レザーズの歴史も学ぶことができる。

ラングリッツ・レザーズはアメリカはオレゴン州、ポートランドにあるレザージャケットをオーダーで製作するブランド。創業者でバイカー(レーサー)だったロス・ラングリッツの意志を継承し、現在でも1着1着職人たちがハンドメイドで作り上げている。今回の上映イベントの会場はそんなラングリッツの貴重な資料も展示され、その歴史も感じることができた。またラングリッツ・レザーズが手がけた今回のためだけのオリジナルアイテムも販売された。

ラングリッツ・レザーズの歴史がかつての貴重な資料とともに再確認できるディスプレイ。多くのバイカーたちに愛され、現在も創業当時のスタイルを貫く貴重なアメリカブランドだ

今回の作品を記念して企画されたTHE PASSENGER x Langlitz Leathers x ROLLER Magazineスペシャルアイテムも販売された。Tシャツは各5500円、ウインドブレーカーは各1万3200円

今回のプロデューサーであり監督でもあるブライアンも来日。

今回の作品のプロデュースと監督であるブライアン・アヴィタン氏もイベントに合わせて来日。この作品への思いを聞いた。

「この作品が生まれたのは2020年、ちょうどコロナのパンデミックのときのことなんだ。世の中があんな状況になって、かなりハードになっていたころ、何かクリエイティブなモノを作れないものかと思って生まれたんだ。旧いハーレーで走って、ビーチや砂漠、それに雪の山間部など、社会ではなく自然のなかに自分を置いて、自分と向き合いながら何かを見つける旅をテーマにしたくてね。この作品にメッセージがあるとすれば、昔ながらのバイクでの旅を通して自然とのリコネクテッド(再接続)、いわゆるメンタルヘルスへの提案かな。コロナによって自分や自分の置かれた環境を見つめ直した人は多かったんだ。そんな思いをリアルなバイカーを通した映像作品ということで、ハーレー・ダビッドソンやラングリッツ・レザーズ、ウエスコやRRLなど、アメリカを代表するブランドが協力してくれて実現したんだよ」。

今回の制作陣のスタッフが着るのはアメリカのディーエンが製作したニットカーディガン。背中に今回の作品のタイトルが入っている。当然Made in U.S.A.

ラングリッツ・ジャパンの岡本さんが日本での上映会をプロデュースする。

今回の上映会をプロデュースしたのはラングリッツ・レザーズの日本総代理店であるラングリッツ・ジャパン。代表の岡本さんにも今回の映画について聞いてみた。

「2023年の4月に現地を訪れたときにこの映画の話を聞いたんですが、いわゆるアメリカにこれまで存在したバイカー映画のイメージだと、アウトローなストーリーやスタイルを想像してしまったんですが、実際に観てみると普段からラングリッツを愛用しているリアルなバイカーがそのまま出演していて、余計なストーリーもありません。人とモーターサイクルのリアルなライフスタイルを雰囲気のある映像で見せてくれる作品で、すごく意味のあるものだと思いましたね。こういうリアルな人たちの相棒としてラングリッツ・レザーズも寄り添っていければと思います」

今回の作品の関係者の方々。右からラングリッツ・レザーズの唐沢さん、岡本さん、監督のブライアン、出演者のウィル、ステファニー、ジェントリー、そして左はラングリッツ・レザーズのベニーと蒼々たる面々

【MOVIE DATA】
THE PASSENGER
監督:Brian Awitan
出演:Gentry Dayton, Will Thomas, Stephanie Sasso

【DATA】
Langlitz Japan(ラングリッツ・ジャパン)
TEL052-734-6918
https://langlitzjapan.com

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

杉村 貴行

2nd(セカンド)

ブランドディレクター

杉村 貴行

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部