アメリカのオールドスクールなバイカーたちのリアルなライフスタイルが描かれる。
登場人物は決して多くなく、2人のパンヘッドチョッパーに乗るバイカーたちがアメリカを走る旅を中心に描くTHE PASSENNGER。まっすぐに伸びるフリーウエイ、ビーチ、それに砂漠や山岳地帯などを走り抜けるハーレーダビッドソン。
ラングリッツ・レザーズのライダースジャケットにエンジニアブーツを履く、いわゆるオールドスクールなアメリカンバイカーの姿がクラシカルな雰囲気のある映像で描かれる。
カラダで風を感じ、景色を感じながら走ることで、自分を見つめていくリアルなバイカーの生き方を感じる映像美が特徴。雰囲気を大事にするために、あえて日本製のオールドレンズを使って撮影したという。
出演するのは普段からヴィンテージH-Dチョッパーを駆る2人。いつものバイク、いつものライダースジャケットとそのままの姿で出演しているドキュメンタリーでもある。
オールドスクールなバイカースタイルが今でもアメリカで生き続けていることが実感できる作品になっている。
会場ではラングリッツ・レザーズの歴史も学ぶことができる。
ラングリッツ・レザーズはアメリカはオレゴン州、ポートランドにあるレザージャケットをオーダーで製作するブランド。創業者でバイカー(レーサー)だったロス・ラングリッツの意志を継承し、現在でも1着1着職人たちがハンドメイドで作り上げている。今回の上映イベントの会場はそんなラングリッツの貴重な資料も展示され、その歴史も感じることができた。またラングリッツ・レザーズが手がけた今回のためだけのオリジナルアイテムも販売された。
今回のプロデューサーであり監督でもあるブライアンも来日。
今回の作品のプロデュースと監督であるブライアン・アヴィタン氏もイベントに合わせて来日。この作品への思いを聞いた。
「この作品が生まれたのは2020年、ちょうどコロナのパンデミックのときのことなんだ。世の中があんな状況になって、かなりハードになっていたころ、何かクリエイティブなモノを作れないものかと思って生まれたんだ。旧いハーレーで走って、ビーチや砂漠、それに雪の山間部など、社会ではなく自然のなかに自分を置いて、自分と向き合いながら何かを見つける旅をテーマにしたくてね。この作品にメッセージがあるとすれば、昔ながらのバイクでの旅を通して自然とのリコネクテッド(再接続)、いわゆるメンタルヘルスへの提案かな。コロナによって自分や自分の置かれた環境を見つめ直した人は多かったんだ。そんな思いをリアルなバイカーを通した映像作品ということで、ハーレー・ダビッドソンやラングリッツ・レザーズ、ウエスコやRRLなど、アメリカを代表するブランドが協力してくれて実現したんだよ」。
ラングリッツ・ジャパンの岡本さんが日本での上映会をプロデュースする。
今回の上映会をプロデュースしたのはラングリッツ・レザーズの日本総代理店であるラングリッツ・ジャパン。代表の岡本さんにも今回の映画について聞いてみた。
「2023年の4月に現地を訪れたときにこの映画の話を聞いたんですが、いわゆるアメリカにこれまで存在したバイカー映画のイメージだと、アウトローなストーリーやスタイルを想像してしまったんですが、実際に観てみると普段からラングリッツを愛用しているリアルなバイカーがそのまま出演していて、余計なストーリーもありません。人とモーターサイクルのリアルなライフスタイルを雰囲気のある映像で見せてくれる作品で、すごく意味のあるものだと思いましたね。こういうリアルな人たちの相棒としてラングリッツ・レザーズも寄り添っていければと思います」
【MOVIE DATA】
THE PASSENGER
監督:Brian Awitan
出演:Gentry Dayton, Will Thomas, Stephanie Sasso
【DATA】
Langlitz Japan(ラングリッツ・ジャパン)
TEL052-734-6918
https://langlitzjapan.com
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