【東京クラフトビール図鑑】元エンジニアが作る純窒素ガス使用のナイトロが旨い!「イサナブルーイング ブルワリー&ロースタリー」(昭島)

  • 2023.10.23

酸化炭素の代わりに窒素を充填したビール、ナイトロを提供するブリューパブが昭島にある。それが「イサナブルーイング ブルワリー&ロースタリー」。手掛けるのは元エンジニアの千田恭弘さん。店内の設備にも元エンジニアのアイデアが活かされ、フードは調味料からの自家製を目指しているという、手作りにこだわりを持つブリューパブだ。

昭島の美味しい水でつくる、ナイトロにこだわったビール。

青梅線・昭島駅から徒歩3分のところに、広いガラス窓が目立つ、とても明るくて入りやすい店「イサナブルーイング ブルワリー&ロースタリー」がある。ここは醸造したビールが飲めるブリューパブである。2018年5月にオープンし、8月に醸造免許を取得。

歩道に面して、大きなガラス窓が設置された店

「ビールを醸造しようと思った時、深層地下水100%で提供されている昭島の美味しい水道水は決め手のひとつでしたね」

と語るのは、オーナー&醸造長の千田恭弘さん。千田さんの前職は精密機械の設計エンジニア。店内のいたるところの設備には元エンジニアである千田さんの目が行き届いている。

水はセルフで提供される。壁に設置されたタップから出てくるのが昭島の美味しい水道水。普通の蛇口ではなく、ビールを注ぐためのタップと同じというのがビール好きの心をくすぐる。何度でも試したくなる

今、もっとも力を入れているビールは、千田さんこだわりの純窒素ガス(通常は二酸化炭素との混合)を使用し、二酸化炭素の代わりに窒素を充填したビール、通称「ナイトロ」だ。

ナイトロはスタウトによく見られるが、イサナブルイーングではIPAやペールエール等もナイトロで提供し、お客さんに大好評だという。フードも、材料や調味料から店内での自家製を目指していて、ビールとともに熱いクラフトマンシップが息づく店だ。

千田さんは機械とモノを作ることが大好きで店内やイベント用の設備なども手作りが多い。とても気さくなので、わからないことがあったら気軽に聞いてみよう
店のスタッフと話しやすい雰囲気のカウンターは5席。テーブル席も10席程度あり、客席からはガラス窓越しに醸造タンクが見える。自分が今飲んでいるビールが醸造された設備を眺めながら飲むのは格段に美味い
醸造設備はステンレスの加工が美しいスロベニア製。日本でも導入はまだ数社という珍しい設備。1回あたり250ℓのビールを月に2〜3回程度仕込む
ガス圧を調整するためのメーター。千田さんがDIYで設置し、配線や配置の美しさを追求したこだわりが感じられる

「ISANA BREWING BREWERY & ROASTRY」で飲みたいビールとフード。

アニバーサリーコーヒーミルクスタウト

自家焙煎コーヒーと、コーヒーの焙煎機で自家焙煎したローストモルトを使用。透明感のあるモルトの焙煎香とコーヒーがよく合う!

ナイトロは注いだときには泡しか見えない。しかし、時間が経過すると、重力によりビールの液体が落下し、液体と泡に分離する。

イサナブルイーングは、ビールのサイズがスモール(200㎖)、ミディアム(300㎖)、ラージ(473㎖)の3種類。この可愛いスタイルのグラスはスモール用で香りもわかりやすい。様々な味わいのビールを試してみたくなるクラフトビールで、小さいサイズがあるのはうれしい。

ピザガレット

ランチで提供しているピザガレット。蕎麦をクレープ状に焼いたガレット生地とピザソースの相性がいい。ライトにサクサク食べられる。

たまごのオリジナルビールピクルス

イサナブルイーングのビールで作ったピクルス酢に漬けた半熟卵。ほのかにビールの香りが感じられIPAとよく合う。

フライドオレオ

お菓子のオレオをフライにしたフライドオレオ。揚げることにより真ん中のクリームがクッキーに染みこんで柔らかくなり食感が面白い。お菓子からは想像できない美味しさ! スタウトのおつまみに最高。480円~

【DATA】
イサナブルーイング ブルワリー&ロースタリー
東京都昭島市昭和町2-7-15 エクセレンス昭島 1F-B
TEL050-5327-9884
営業/12:00〜14:30 (火水曜はランチ休)、17:30〜22:00(月~金曜)、12:00〜22:00(土曜)、12:00〜21:00(日曜)
休み/祝翌日、不定休
http://www.isana-brewing.com

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning2019年8月号増刊 東京クラフトビール」)

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