それぞれのメリット知れば飲み方も変わってくる。

最近人気のシングルモルト。その良さは、それぞれの土地の水や風土、気候などが溶け込んだ蒸溜所ごとの独自の味わいを楽しめること。例えばスコットランドに現存する蒸溜所は約100カ所程度といわれており、当然それぞれの個性がシングルモルトウイスキーに詰まっている。その蒸溜所に思いを馳せ、それぞれの個性の違いを楽しめるのが、シングルモルトの最大の魅力であり醍醐味なのだ。

一方ブレンデッドウイスキーは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混合したウイスキー。モルトウイスキーが大麦麦芽を使っているのに対し、グレーンウイスキーは小麦やトウモロコシなど大麦以外の穀物で造られたウイスキー。基本的にグレーンウイスキーはブレンデッド用として用いられるため、グレーン単体で飲まれることはない。
ブレンデッドウイスキーの面白いところは、なめらかなグレーンウイスキーがモルトの個性をより引き出して、モルトだけでは味わえないふくよかな味を生み出す。熟練のブレンダーが織りなすブレンデッドの世界にもぜひ踏み込んで欲しい。
【ウイスキーにまつわる用語解説】蒸溜酒って何?
蒸溜酒とは、醸造酒を蒸溜して造った酒のことで、スピリッツとも呼ばれる。アルコール度数が高いものの、蒸溜後に加水した場合でも蒸溜酒とされるため、アルコール度数を大きく落とすことも可能だ。いうまでもないが、穀物で造って樽で熟成させるウイスキーはもちろん蒸溜酒になる。
Text/M.Matsumoto 松本めぐみ
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