「ザッカーズ」中野さん
幼少期にスター・ウォーズの魅力にハマり、父親の仕事の関係からアメリカに行くたびにフィギュアなどを買い集めていたという生粋のスター・ウォーズファンでコレクター。世界中のコレクターとの人脈も豊富で他ではお目にかかれないお宝アイテムも多数所有する。
誕生から45年、今もなお愛され続ける名作シリーズ。
「スター・ウォーズ」(SW)といえば、圧倒的な映像美と個性溢れるキャラクターたちによる光と闇の戦い、親子の絆や葛藤などを描いたSF映画の金字塔。
1977年に当時新人監督だったジョージ・ルーカスが脚本・監督を手がけた『スター・ウォーズ/新たなる希望』に始まり、1980年、1983年に旧三部作“オリジナル・トリロジー”が公開。その後1999年~2005年に公開された新三部作“ブリクエトル・トリロジー”、2015年から2019年にかけて公開された続三部作“シークエル・トリロジー”と全9作品に加えて、スピンオフ、アニメ、テレビシリーズ(新作『オビ=ワン・ケノービ』が5月27日よりディズニープラスで配信)、さらには時期は未定だが、長編映画も公開予定があるなど今もなお絶大な人気を誇る。
作品の世界観はさることながら、登場する個性的なキャラクターも人気の秘訣で、オリジナル時代からフィギュアを中心にラジコンや書籍など実に様々なグッズが発売されていて、世界中のファンやコレクターたちによるヴィンテージ市場も活況を呈している。
そんなSWの国内での状況を知るべく、SWファンには知られる名古屋の「ザッカーズ」の中野さんに話を伺った。
やや停滞気味の日本に対し欧米やアジアでは人気上昇中。
「日本では2000年前後をピークにブームは落ち着いている感じですが、海外では人気が高まる一方で、特に最近は中華系の人がレアモノを買っているので市場の価格も徐々に高騰しています」
アイテムの種類は多岐に渡るが3.5インチを中心としたフィギュアが主流で、他にはラジコンや書籍、レゴなども人気だそう。人気キャラだから高いという訳でもなく、同じキャラでも状態や箱ありなしで価格も変わる。
「また、基本はアメリカのメーカーのものですが、最近は日本のメーカーが作ったものが珍しいということで海外で人気があります」
オリジナル作品以降、近年でもグッズは多数発売されているが、近年のグッズは純粋なSWファンばかりでなく、投資目的で購入する人も多いそう。やはり、コアなファンの間で価値があるとされているのが、初期の頃(1977年~’80年代)に作られたモノ。
「初期の頃のグッズは今後状態のいいモノは市場に出回りにくくなってくるので価格は上昇するとは思いますが、できれば転売目的などではなく、純粋に好きな人に楽しんでもらえたらとは思いますね」
市場価格を知る!
現在もシリーズが続くSWだけに現行品でも多数のグッズが販売されているが、ヴィンテージ市場では当然、オリジナル3部作の頃(1977 ~’80年代半ば)に発売されたグッズが圧倒的に人気で価格も高い。市場での数も少ないコレクタブルアイテムともなると10万円を軽く超えるモノもざらにある。ビギナーなら価格も安価で数も多い定番のベーシックフィギュアから始めるのがオススメだ。
世界中のコレクターが探している激レア品。
SWグッズ入門に最適のベーシックフィギュア。
タカラトミーの手のひらサイズのフィギュア。
現在も発売されるペッツのコレクターズセット。
旧タカラから発売のR2-D2のラジコン。
子供と一緒に遊べるレゴも中古市場で人気。
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景気の低迷や円安の影響からかここ数年日本では人気が停滞気味だが、欧米や特に近年、投資目的のためか中国でレアモノの人気が高い様子。名品の流出を防ぐためにも日本のマーケットの人気復活が望まれる。
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「Lightning2022年7月号 Vol.339」)
Text/M.Terano 寺野正樹 Photo/M.Kato 加藤政憲 取材協力/ザッカーズ www.instagram.com/zakkas_nagoya/
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