広々とした洗車場跡地を利用したカーポートガレージ付きの平屋生活。

3 方向が壁に囲まれた約200 坪のスペースに立つウッド基調の大きな平屋。ウッドデッキやオープンなカーポートガレージを備え、サーフィンやオールドカー、ヴィンテージバイクなど、若い頃から愛してやまないアメリカンカルチャーを体現する暮らし。

洗車場跡地という場所を活かした家作り。

アメリカの平屋を調べるうちにカーポートガレージが多いことに気づいてこのスタイルに決定。’55年シボレー・210ワゴンは通勤や趣味のサーフィンにも使う日常の足

白いコンクリートの壁に囲まれたスペースに佇む、ウッドの質感が際立つ平屋。ガレージに格納された’50年代のクルマがマッチしたアメリカンな空間だ。

「平屋を考えたのは、元々米軍ハウスみたいな家に住みたいっていう憧れからなんですが、地元の洗車場跡地が偶然見つかったので、この場所を活かす家作りを意識しました」

ウッドデッキの端にベンチを用意。休日は友人たちを集めてBBQなどをすることも。無垢のウッドは時間が経って劣化しても手入れがしやすいというメリットがある

そう話すのはこの平屋に住む望月さん。この場所は望月さんが子供の頃によく遊んでいた洗車場跡地だが、白壁が周囲の環境を遮るため周囲の環境を気にせず、この中だけで世界観を完結できるという特殊な土地なのだ。

家作りのコンセプトは、カーポートガレージ付きの平屋であることと、長く住みながら風合いを増していく家であるということ。家の外壁やデッキの木材は色味の変化が顕著なレッドシダーを採用。築6年目ですでに深い色味となった味わい深い雰囲気だが、この家に住みながら家のメンテも楽しんでいきたいのだと言う。

ドアやサッシはホワイトで統一。深みを増したナチュラルなウッドとホワイトのツートーンになっている

新築時が完成ではなく住みながら進化する住まい。家族との時間を育みながら家や愛車の手入れを楽しみ、モノを長く大切に愛でる生活。モノの量や価値では測れない豊かな幸せが詰まった家である。

デッキで遊ぶ愛犬りりーちゃんと望月さん。広々とした庭やウッドデッキは愛犬にとっても安らげる場所なのだ
玄関を入れば、外から見えるデッキと同じ長さの広々とした空間。クローズドになる壁を作らずに仕切りを立てて、リビング、ダイニング、キッチンの3つのスペースに区切っている。梁がかかる高い天井が開放感を演出する。
レンガのパーテーションの裏のダイニングスペース。余分なモノを置かずにシンプルな空間をキープ。テーブルや椅子はダイナー風のデザインを意識したのだとか
アメリカの旧い家やログハウスでよく見られるポスト(柱)&ビーム(梁)構法。奥のスペースは高い位置のメンテが必要な際に上に登れるようになっている
玄関横の靴棚。若い頃からワーゲンやアメリカ車のオールドカーに乗り継いでいるだけに、棚に並ぶブーツやシューズからも望月さんのアメリカ好きな趣味が読み取れる
洗面台はミントブルーのタイルをチョイス。壁のホワイト×ブルーのチェックも含めて、アメリカのダイナーのような雰囲気

(出典/「Lightning2022年6月号 Vol.338」)