ここまで破れたジーンズ(デニム)でも、リメイク上級者になれば手縫いでここまで蘇る!

以前アップした記事が非常に好評をいただいており、穴の開いたジーンズをおしゃれにリペアしたいという方が多くいることがわかった。そこで、今回は実際にこれまでリペアしてきたデニムを紹介しよう。見本として参考にしてみてほしい。

▼ジーンズのリペアのやり方の基本はこちらの記事でチェック!

穴の開いたジーンズを、自分でおしゃれにリペア(修理・補修)する方法。

穴の開いたジーンズを、自分でおしゃれにリペア(修理・補修)する方法。

2023年04月25日

自分で縫ってリペア(修理・補修)、上達すればリメイクだってできる!

洋服だってガンガン使えばボタンも取れるし、破れることもある。そんなときにどーする? 奥さんや彼女にリペアを頼んだり、プロに出したり、さらにはもう着ないとお気に入りの洋服とお別れすることが日常という人に提案。自分で縫う、セルフリペアに挑戦してみるのはどうだろう。

今回ぜひ手縫いにチャレンジしてもらいたいと思っている本誌ラーメン小池。ここ最近、デニムは破れれば自分で直すのが当たり前になってきているほど裁縫男子になりつつある(笑)。夜な夜な無心でチクチクと糸を通す作業は意外と楽しい

それも、誰でも手に入るソーイングツールを使って手縫い。ミシンを使わない極めてアナログなシングルステッチだけだったら、道具と時間さえあれば、小学校で習った裁縫技術だけでできちゃう。もちろん最初はたどたどしいし、指も絆創膏だらけになるかもしれないけれど、やればやるほど上手くなる。

まずは裁縫技術が未熟でもサマになっちゃうデニムのリペアから始めることをおすすめ。ミシンだったらいわゆる「タタキ」という直し方が一般的だけど、手縫いなので破れたところに当て布をしてみる。あとはセンスと根気でやればリメイクジーンズさながらの雰囲気に。

いわゆる基本的なソーイングセットと縫い糸を各色そろえるだけ。裁縫セットはいろいろな種類が世に出回っているけど、手縫いのシングルステッチだけならなんでもいい

デニムアイテムは元々がワークウエアに由来するので、継ぎ接ぎや雑なステッチでもカッコ良く見えちゃうから不思議。かつては日本の野良着やフランスのワークウエアも、持ち主がリペアしながら愛用していたという。自分で使い倒して、自分で直してまた使う。そうすることで今まで以上に愛着が湧くこと間違いなし。

ラーメン小池は洗濯すると経年変化する綿糸にこだわって、縫い糸を各色そろえている。あとは当て布をいろいろ持っていればオッケー。裾上げしたジーンズの切れ端などでも十分だ

素人でもなんとかなる手縫いリペアギャラリー5作品。

1.1960s LEVI’S 501-501|難易度★★★★★

ほとんど崩壊寸前だった格安のビッグEをちゃんと穿けるまでに再生させた力作。フロント部分はほとんどが裏からデニムを当てて継ぎ接ぎ。もともとのダメージもそのままの状態でリペアしているので迫力はスゴイ。

2.1950s Unknown Work Pants|難易度★★★☆☆

股部分の崩壊や前立てが破壊されているなど、見た目がよろしくなかったヴィンテージのワークパンツ。当て布にヒッコリーを使ったり、デニムに白い糸でウォバッシュ風にステッチを入れたり遊びながらリペア。

3.1960s LEVI’S 70505 E|難易度★★★★☆

両袖、襟に大穴、身頃も背中のステッチが崩壊していた70505ビッグE。襟裏から同じくらいの厚みのデニムを当てたり、縫製が崩壊していた部分は手縫いで縫製し直してリペア。巻き縫い部分の手縫いは力仕事。

4.1950s BIG MAC Overall|難易度★★☆☆☆

ところどろに小さな破れがあったオーバーオールも当て布で再生。大きな破れはあえてダメージ部分がわかるよう裏から当て布。小さな破れは表から当て布してアクセントに。あえてデニム以外の生地も使ってみる。

5.Springford Chambray Shirts|難易度★☆☆☆☆

シャツのダメージは襟裏や袖口というのが定番。このシャツは袖口が破れ始めたので、あえてバンダナを当て布にして縫ってみる。すると意外とバンダナのレッドがアクセントになって悪くない、と自画自賛。

◆

素人の手縫いでも、なかなかいい風合いでしょ? ぜひトライしてみてほしい。せっかくなら道具にもこだわって。

▼簡単刺繍でリメイクもおすすめ!

チェーンステッチとは? 手刺繍で風合いのある一点モノに! やり方レクチャー!

チェーンステッチとは? 手刺繍で風合いのある一点モノに! やり方レクチャー!

2021年10月24日

(出典/「Lightning 2020年6月号 Vol.314」)

この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

原毛から生地まで。一貫生産を守る英国生地の名門「ムーン」とは?

  • 2026.10.19

服を突き詰めていくと辿り着くのが生地。トラッド好きなら一度は耳にしたことがあるであろう英国の名門が「ムーン」だ。羊毛から紡績、染色、織布を一貫して行う英国最後の生地メーカーが誇る伝統のモノづくりに迫る。(写真は、生地の製造において重要な“織り”の工程。タテ糸とヨコ糸をゆっくりと交差させ、チェック柄が...

19世紀から英国紳士に愛され続ける世界最高峰のハンドメイド傘

  • 2026.10.19

年間を通じて降水頻度が高い英国において傘は必需品。ひいては英国紳士を象徴するプロダクトのひとつだ。その中でも、旧くから英国王室や上流階級の紳士たちに愛されてきたFOX UMBRELLAS(フォックス アンブレラズ)は最上級の存在である。 手作業から生まれる圧倒的な造形美 真のトラッド好きは服だけでな...

金子ノブアキが着る【REDKAP × FREAK’S STORE】

  • 2026.10.21

長い歴史を持つワークウエアブランド〈レッドキャップ〉と〈フリークス ストア〉のコラボアイテムを金子ノブアキが今の感覚で着こなす。年齢を重ねたからこそ楽しめる服のこと、ブランドが持つ哲学のこと、そしてこれから大切にしていきたいこと。45歳を迎えた金子さんに、ファッションと生き方について話を聞いた。 タ...

遊び心とヘビーデューティ! 「ジムマスター」のアウトドア&ミリタリー

  • 2026.10.18

ほどよく力の抜けたカジュアルウエアを展開するカナダ生まれの「ジムマスター」。その真骨頂は、実は骨太なアウトドア&ミリタリーにある。ヘビーデューティな機能美を日常着へと昇華させる秘訣は、「ジムマスター」らしいほんのすこしの遊び心! カラフルな配色の裏に確かな実用性あり! 【右】主役は厚手のボアジャケッ...

東洋エンタープライズが手がける「ゴールド」。高品質な素材選びに一切の妥協なし。

  • 2026.10.20

1965年に創業した日本屈指の老舗メーカー東洋エンタープライズ社が手がける〈ゴールド〉。同社が得意とするヴィンテージへの膨大な知見と技術力の高さを活かしつつも上質にモダナイズしたものづくりに定評がある。着用時のシルエットはもちろん、高品質な素材選びに一切の妥協をしないこと。それこそがシンプルな服に深...

Pick Up おすすめ記事

HISTORY OF B.V.D. 着心地を追求した150年

  • 2026.10.20

1876年、ニューヨークで誕生したB.V.D.。風を通すゆったりとした肌着から、水着、街や休日を彩るシャツまで。その歩みを貫くのは、日々を心地よく過ごすための工夫だ。時代ごとの広告や製品を手がかりに、着心地を追求してきた150年をたどる。 HISTORY OF B.V.D. 1876年 ニューヨーク...

ヒートツイードとは? 軽くて薄くて暖かい、英国派に捧ぐ革命ツイード

  • 2026.10.26

〈トラディショナル ウェザーウェア〉が誇る人気シリーズ、ヒートツイード。英国ツイードのオーセンティックな雰囲気はそのままに、驚くほど軽く、保温性の高いオリジナル生地。一度味わうとやみつき間違いなし! 英国らしくも、軽くて暖かなツイード生地は現代的ヘビーデューティ素材の最適解である。 【コート】ブラン...

世界最高峰のニットメーカー「JOHN SMEDLEY」が編むもの。

  • 2026.10.20

イングランド中部、リーミルズの自社工場で240年以上前からニットウエアを作り続ける〈ジョン スメドレー〉。1784年に創業した同ブランドが編んできた歴史と伝統が息づく場所で彼らが編むものとは。 240年の伝統と魂が息づくファクトリー 英国のトラッドブランドとして群を抜く歴史を持つのが〈ジョン スメド...

気鋭のアイウエアブランド「CUBITTS」が描く、クラシックとモダンの共鳴

  • 2026.10.19

18世紀から20世紀にかけて眼鏡産業の世界的な中心地であったものの戦後、衰退の一途を辿ったロンドン。この地で2013年に創業した「キュービッツ」は当時を彷彿とさせるクラシックスタイルをモダンに昇華させた独自の世界観を築く気鋭のブランドだ。 伝統と現代とを繋ぐアイウエアの研究所 「キュービッツ」は伝統...

19世紀から英国紳士に愛され続ける世界最高峰のハンドメイド傘

  • 2026.10.19

年間を通じて降水頻度が高い英国において傘は必需品。ひいては英国紳士を象徴するプロダクトのひとつだ。その中でも、旧くから英国王室や上流階級の紳士たちに愛されてきたFOX UMBRELLAS(フォックス アンブレラズ)は最上級の存在である。 手作業から生まれる圧倒的な造形美 真のトラッド好きは服だけでな...