穴の開いたジーンズを、自分でおしゃれにリペア(修理・補修)する方法。

  • 2023.04.25  2020.03.20

自分の身体に馴染み、経年変化も美しく表現されたお気に入りのジーンズ。10年選手ともなるとさすがにダメージも大きくなり、ちょっとした動きで破けてしまう。そこで自分で補修、修理したり、ハードな破れなどはプロに任せたり、再び愛用ジーンズが息を吹き返すためにリペアが必要となってくる。

そこでよくある、「膝の穴」「ボタンホールの緩み」「ポケット口」の3つのリペア方法を紹介。さらに、自分ではなかなか難しくプロに頼るべき「股の破れ」のリペアを頼めるリペアショップもピックアップして紹介する。

ジーンズの穴を補修しよう! セルフメインテナンスで自分仕様に!

穿くごとに、生地も柔らかく自分の身体にフィットするジーンズ。その副産物として表れるのが経年変化でありダメージだ。それが美しいか否かでヴィンテージ市場でも大きく価格が変わる。エイジングは、1本たりとも同じ個体が存在しない、いわばジーンズのデザインとして高く評価されるポイントなのだ。

そして、自分のためだけに形成された色落ちやダメージは愛用者にとって、同じ時間を過ごした証。それが愛着となり、より一層育まれていく。そんな1本を簡単に手放すことはできない。何度も修理を施し穿き続けるのは男の美学でもある。より長くお気に入りのジーンズと付き合うためにセルフメインテナンスは必要不可欠だ。

そこでリペアのプロに素人でもできるジーンズリペアの小技を「ウエアハウス」きってのリペア職人で知られる渋谷店店長の浅井さんに伝授してもらった。

「ウエアハウス東京店」店長・浅井耕太郎さん|ウエアハウスのフラッグシップである東京店の店長を務める。デニムのリペア歴が長く、 熟練した高い技術はウエアハウスを愛する多くのファンからの厚い信頼を得ている

「穿いている下着が見えるほど股や尻が裂けたり、脚入れするごとに膝のダメージに突っ込み日に日に大きくなっていく大きな破れだったり、もうどこもかしこもボロボロで修理箇所も多いとなれば、プロの技術が必要となってくるかとは思いますが、比較的小さな穴やちょっとしたダメージくらいなら、小学校の家庭科の授業レベルの技術で、簡単にリペアすることができますし、場合によっては色糸や刺しゅう糸などを使ってデニムのアクセントにしちゃうっていうのもアリですよね」

【膝の穴】おしゃれな補修の仕方&膝破れリメイクのアイデア。

放っておくと手が付けられなくなるほど大きなダメージとなる膝。自肌が見えるまでのダメージではないため見逃しがちだが、この場所を起点に徐々に広がっていく可能性が高い。進行速度が速いので早めに対処しておいたほうがいい。「余り布を裏からあてダメージを囲うようにやや太めの糸でアレンジしました」と浅井さんが伝授するのはあえて“見せる”リペア。不器用でもいい味わいになりそうだ。

当て布は保管しておこう。

裾詰めの際に切ったパンツの余り布などは当て布として再利用できるため保存しておこう。

太目の糸を使って当て布を縫い付ける。

膝に開いた穴をぐるっと一周囲うように当て布を縫い付ける。これで穴がこれ以上広がるのを防ぐ。そして当て布の端をきちんと固定するように縫い付ければ2重の安心に。太い糸を使ったことで、味わい深い印象に。

裏から見ることこんな感じ。よれないように気を付けて縫い付けよう。

小穴や小さな破れはワッペンで隠す!?

膝の破れが引っかき穴とかそれ以上広がらないような穴や破れであればお気に入りのワッペンを被せてしまうのもひとつの手法。「見た目のアクセントとなるのでワッペンもアリ!」と浅井さんも言うように、ブランドによってはオフィシャルでワッペンを使ったリペアをしているところもあるほど、ポピュラーな修繕方法だ。

【ボタンホールの緩み】トップボタンがいつの間にか外れる原因をケア!

ボタンホールのほつれからトップボタンの締まりが緩々で気付いたら外れてしまっているということはよくあるはず。

「トップボタンはジーンズのなかでも比較的頻繁に開け閉めで使用する箇所。ボタンホールに沿って数回返し縫いをするだけで補強できるんです」

返し縫いを重ねるだけでOK!

ボタンホールの広がった部分に、ボタンホールに施されている縫い目に合わせて重ねるように返し縫いを行う。これで厚みができてボタンホールが狭まり、ボタンが外れにくくなる。

仕上がり。太い糸を使ってもボタンで見えなくなるので安心して縫おう。

【ポケット口】意外と見落としがちなダメージのおしゃれなリペア方法。

ウォレットや携帯電話を収納するバックポケットは理解できるにしてもあまり収納しないにしてもダメージを受けているポケット口。

「ポケットに手を入れたりするので自然とダメージが付く箇所。あえて色付きの糸でポケット口を巻くようなイメージで補修します」

赤色の糸を使って「見せて」補修する!

ケバケバしていて割れる前にリペアしておきたいポケット口。あえて赤など目立つ太目の糸を使ってデザインのポイントにしてしまうのもおしゃれに見せるポイント。隠すより見せる、それもリペアの醍醐味だ。ふちを巻き込むように、たてまつり縫いをする。このときあまり間隔をあけすぎず、写真程度にするとよいだろう。

仕上がり。なかなかおしゃれに仕上がった。ほかのカラーでもまた違った印象になりそうだ。

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

杉村 貴行

2nd(セカンド)

ブランドディレクター

杉村 貴行

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部