3.革ジャンのブランドといえば、「ショット」をまずは押さえよう。
1913年創業の「ショット」。1950年にエポレットに星型スタッズを配したライダースジャケット「ワンスター」を誕生させ、今もなお歴史を刻み続けているロングセラーとなっている。約60年前にすでにライダースのデザインを完成させたこともさることながら、常に時代の空気感を取り入れ、進化しながらライダースのスタンダードとして君臨し続けている。その時代の基準となるライダースジャケットが「ショット」のワンスターなのだ。
エポレットの星型スタッズは、発売当初からツメ式を守りつづけている。これがワンスターの象徴である。
▼「ショット」や「ワンスター」について詳しく知りたい方はこちら!
4.一生モノと出会える革ジャンブランドランキング10選。これさえ知っていれば間違いなし!
革ジャンを買うのであれば、革を熟知したレザーブランドのショップを訪れるといいだろう。目当てのブランドがまだ決まっていなければ、とりあえずアメカジショップで着比べるというのも手。いずれにしても、レザーはサイズ感や肌触り、メンテナンスのしやすさなどこだわるべき部分が多いので、知識のあるショップで購入するのをおすすめする。
そこで、ライトニング本誌でもお馴染みの、革ジャン界の人気ブランドをピックアップして紹介する。いずれも素材から縫製、デザインまでこだわりのある一生モノの革ジャンが手に入るブランドなので、ぜひ足を運んでみてほしい。
1.The REAL McCOY’S(ザ・リアルマッコイズ)
ミリタリー、ワーク、モーターサイクル……、旧きよきアメリカを象徴するガーメンツ(服飾)を、日本の人材と技術力で今の時代に蘇らせるブランド「ザ・リアルマッコイズ」。同ブランドがラインナップする革ジャンのほとんどに使用される馬革(=ホースハイド)は、今や希少かつ高級革のひとつに数えられる。
【DATA】
ザ・リアルマッコイズ
https://therealmccoys.jp/
2.Langlitz Leathers(ラングリッツ・レザーズ)
アメリカ・オレゴン州ポートランドで無類のバイクファンの手によって幕を開けたラングリッツ・レザーズ。世界中のバイク乗りから支持されるそのレザージャケットのクオリティの秘密は創業者のスピリッツを受け継ぐファミリーと、熱狂的なバイク乗りたちと共に歩み続けた歴史にある。
【DATA】
ラングリッツ・ジャパン
https://langlitzjapan.com/
3.LEWIS LEATHERS(ルイス・レザーズ)
ルイス・レザーズほど時代を超越してカルチャーに愛されてきたブランドも他にないだろう。前身となるD・ルイスまで遡れば創業は1892年。モーターサイクリストから支持され、戦時中は英空軍「RAF」にフライトジャケットやスーツ供給。戦後、ルイス・レザーズとなってからもカフェレーサー、パンクスから支持されながら新境地を切り開いていった。
【DATA】
ルイス・レザージャパン
https://www.lewisleathers.jp/
4.TENJIN WORKS(天神ワークス)
「レザーエイジング」。いまでこそ普通に使われるフレーズだが、この言葉を世に広めた天神ワークスの功績は、あまりにも大きい。創業2006年。当初より、レザーウォレットなどの革小物をリリースしていた天神ワークスが、一躍脚光を浴びたのは2007年のこと。ヌメ革の革ジャンをリリースし、業界をあっと言わせた。アメリカンヘリテイジを、ヌメ革で再構築しながらも、その根底には「着るほどに美しく変化するエイジング」を念頭に入れたモノ作りを行っている。最近では、生後6カ月〜2年くらいの仔牛の革“キップレザー”のアイテムが人気を集めている。
【DATA】
天神ワークス
http://www.tenjinworks.com
5.FINE CREEK LEATHERS(ファインクリークレザーズ)
いまやその人気は、日本を遥かに超え、欧米、アジアとその名を轟かすファインクリークレザーズ。「着ていただくお客さんに、最高の革ジャン体験を届けたい」そんな想いに突き動かされ、あらゆるレシピの革を試してきた。硬い革、柔らかい革、光沢のある革、マットな革。世の革好きたちの度肝を抜きたい。人々の思い描く革のイメージを大切にしながら、人々の思い描く革のイメージをぶっ壊したい。そして、かつてレザー業界に「Gジャンタイプ」旋風を巻き起こしたファインクリークレザーズは王道のダブルライダースを発表。「レオン・ザ・ノースター」と名付けられたその革ジャンのホースハイドは、まさに“革好きを揺さぶる革” として注目の的に。
【DATA】
ファインクリークレザーズ
http://www.finecreek.jp
6.MOTOR(モーター)
革人形作家という先人のいない道なき道を切り開き、民芸以外は初めて鳥取県の無形文化財に認定された本池秀夫氏。革人形作家として活動する傍ら、1971年にモトを創業し、その40周年を記念して立ち上げたのがモーターだ。このブランドは、本池氏のライフスタイルに必要不可欠なものを不定期にリリースする独自のスタンスである。何度も修正を繰り返し、納得できたもののみを発売するため、非常に完成度が高い。そのフラッグシップモデルと言えるのが、ホースハイドを使ったレザージャケットである。
【DATA】
モトスタイルストア
http://store-motostyle.jp
7.BILT BUCK(ビルトバック)
2017年よりスタートした、アトラクションズが展開するレザー専門ブランド、ビルトバック。フルベジタブルタンニン鞣しのホースハイドを中心にフィニッシュが異なる様々なレザーを使い分け、毎年多数のレザージャケットをリリースしている。レザージャケットを生産するメーカーは全国に数あれど、それぞれのモデルごとに、仕上げや加工の異なる数種類のレザーを使い分けるブランドは極めて稀。
【DATA】
アトラクションズ
https://attractions.co.jp/collections/biltbuck
8.ADDICT CLOTHES JAPAN(アディクトクローズジャパン)
2006年にヴィンテージのモーターサイクルジャケットの専門店としてスタートし、2010年よりオリジナルのレザージャケットを展開し始めたアディクトクローズジャパン。多くのアーカイブを見てきたからこそ得られた独自の感覚と徹底したクオリティの追求から生まれるレザープロダクツは今や世界中からも多大な評価を得ている。
【DATA】
アディクトクローズ東京
http://addict-clothes.com
9.BUZZ RICKSON’S(バズリクソンズ)
バズリクソンズは、旧きよき米軍ミリタリーガーメンツのリプロダクト文化を育んできた先駆者だ。ブランド立ち上げは1993年。ブランドを率いるのは亀屋康弘さんが学生時代、ヴィンテージショップに飾ってあったA-2に強い憧れを抱いたことがすべての始まり。間違いなくA-2のリプロダクト分野の第一人者の一人であり、創業より年月を経てもその挑戦的モノづくりは変わっていない。
【DATA】
東洋エンタープライズ
https://www.buzzricksons.jp/top.html
10.BUCO(ブコ)
第二次世界大戦終了後、モーターサイクルジャケットの需要が急拡大する中、同市場へ参入したBUCO。JH-1の誕生から改良を重ね、現在に至るまで語り続けられる名作J-24やJ-100などのモデルが誕生したのだった。高品質のホースハイドを使用し、ライダーの為に改良が続けられ、常にハイクオリティを追い求める製品作りを行っていたものの、ヘルメットを主軸とした生産体制へと舵を切ったことにより1970年代に消滅してしまった。そして現在はヴィンテージリプロダクションにおいて世界的評価を受け続けるThe REAL McCOY’Sが手掛けることにより、ハイクオリティを追求したBUCOが受け継がれている。
【DATA】
ザ・リアルマッコイズ
https://therealmccoys.jp/
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