古着屋JAMプレゼンツ! リーバイスの501 デニムパンツの市場価値とは?

2023330日に全国14店舗目となる下北沢店がオープンした「古着屋JAM」。業界髄一の商品数から導き出した情報をもとに、知っておきたい古着の基礎知識やウンチクをたっぷりと紹介する。古着の超定番、リーバイスの501について深掘りしていこう。

細かいことを気にせずにラフに穿けるのが魅力。

古着の代名詞とも呼べる王道アイテム、リーバイスの501。その誕生は1890年にまで遡り、製造された年代によって少しずつ仕様が異なることもマニア心をくすぐるポイントだ。ここでは同じ501の品番の中でも大きく6つのモデルに分別し、それぞれのディテールの差や価格変遷をご紹介する。こういった時代背景などを知ったうえでお気に入りのヴィンテージを選んだら、501に対する愛着心もより一層沸くに違いない。

古着ブームの真っ只中にある昨今。改めてヴィンテージリーバイス501の注目度が高くなっている。デニムは色落ちが魅力の素材である反面、色残りが多い個体が年々少なくなることを意味する。デニム本来の楽しみ方である、自分に合った色落ちを楽しめるジーンズを探すなら、早いうちが望ましいかもしれない。

「数年前まではいわゆる前期モデルまでがヴィンテージとされていました。いまは世界中で人気なので、アメリカ製のレギュラーモデルまでだんだんと見つかりにくくなってきて、市場価格が高騰しています。

とはいえ、多少の汚れやダメージを気にせず履けるのもデニムの魅力。古着屋ジャムでは様々な年代やコンディションのものを取り揃えています。サイズ別や色の濃淡の差で数本所有し、あまり細かいことは考えずにコーディネイトを楽しんでいただきたいですね」

Levi’s® bigE|後ろのポケットに付く赤いタブのブランド表記が大文字の[E]になっていることから、ビッグEと呼ばれるヴィンテージ。美しい色落ちと汎用性の高いストレートシルエットが人気で、今後ますます高騰が予想される。13万2000円

6つの年代に分け、それぞれのディテールを解説!

XX19461966年頃

ベルトループが中央からややズレているものが存在するのもこのモデルの特徴だ。

またバックポケットの補強のため、銅パーツが付けられる。表側からは見えないようにされているため、隠しリベットと呼ばれる。

トップボタン横の縫製は、斜め上に縫われる通称“Vステッチ“と呼ばれている。

bigE19661973年頃

赤タブの表記が大文字のEであれば、ビッグEモデル以前のもの。

トップボタン横の縫製は、Vステッチが古く、平行ステッチは後期に見られる。

アウトシーム部分の縫製が両方ともシングルステッチになっていればビッグEと判別可能だ。

early’6619731976年頃

赤タブはまれにビッグEのものも存在。[66ビッグE]と呼ばれる。

バックポケットの裏側・上部のステッチはシングルステッチに。ヴィンテージジーンズ特有のディテールだ。

トップボタンの裏側には6と刻印されている。この3つの組み合わせで判別が可能だ。

late’6619761982年頃

バックポケットの裏側の上部がチェーンステッチで縫われていれば、66後期以降のモデルが確定する。

そしてトップボタン裏には6の刻印が入る。

このモデルまで縮率8%の生地が使用されている。まだらな縦落ちが魅力だ。

Redline19821986年頃

やや細めのセルビッジ。ヴィンテージらしい色落ちが表れる。

パッチが美しく残っているのは希少だ。

内側に付くケアラベルの裏側にある数字で、製造年月と工場の判別が可能。たとえば「2 2 524」であれば’822月製造、テキサス州のエルパソ工場製と分かる。

Regular19822003年頃

 

赤耳付きのモデルと並行し、1980年代の初め頃から脇割仕様も登場する。紙パッチ右下あたりにMADE IN U.S.A.の表記が入る。

またトップボタン裏の刻印で製造工場が判別できる。

脇割仕様になったアウトシーム。生地が柔らかく表側のアタリが出づらい。

過去5年間の価格変動を見ると、今後も値上がりが予想される。

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 20235月号 Vol.194」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

落語家たちが洋装に身を包む会、第4弾! 落語会「師匠お似合いですよ」の舞台裏で注目の落語家たちをSNAP!

  • 2026.05.18

アメカジを提案するファッションブランド「ゴールデンベア」が主催する落語会、その名も「師匠お似合いですよ」。弊誌も師匠方のスタイリングを担当。第4回目となる今回も大盛況でした。楽屋裏で撮影したみなさまの素敵な着こなしをお届けします! 落語家たちが洋装に身を包む会「師匠お似合いですよ」の舞台裏に潜入! ...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...

磨き続けた伝統が、新たな定番を生み出していく。「アリゾナフリーダム」の新作に注目

  • 2026.06.03

長く愛される定番には理由がある。そして、その定番を更新し続ける覚悟があるからこそ、プロダクツは生き続ける。今回、紹介する新作は、奇をてらった変化ではなく、受け継がれてきた意匠や職人技を礎にしながら、細部にわたり静かな進化を重ねた美しい作品たち。変わらないために進化し続ける。そこには揺るぎないクラフト...

ロンドン生まれのアイウエアブランド「CUBITTS」が日本に本格上陸! 人気の秘密に迫る。

  • 2026.05.19

英国・ロンドン生まれのアイウエアブランド「キュービッツ」。日本へ本格上陸したばかりでまだ多くを知られていない、その全容を紐解く。 ロンドン生まれ質実剛健な実力派 2013年にロンドンで創業、2025年に日本へ本格上陸を果たした「キュービッツ」。本国では、新鋭ながら圧倒的な知名度を誇り、ビスポークも手...

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...

Pick Up おすすめ記事

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

革ジャン好きなら一度は通るべき! 「No,No,Yes!」の最上級オーダー“アルチザン”とは?

  • 2026.06.01

「世界にひとつだけの革ジャンを作る」。それは、レザーラバーの憧れだ。革好き注目のブランド「No,No,Yes!」が誇るオーダーメニューの中でも最上級に位置する「アルチザン」とはいったいなんなのか? その正体に迫る。 革ジャンの伝道師・モヒカン小川が実際に“アルチザン”を体験 これは単なる革ジャンの話...

磨き続けた伝統が、新たな定番を生み出していく。「アリゾナフリーダム」の新作に注目

  • 2026.06.03

長く愛される定番には理由がある。そして、その定番を更新し続ける覚悟があるからこそ、プロダクツは生き続ける。今回、紹介する新作は、奇をてらった変化ではなく、受け継がれてきた意匠や職人技を礎にしながら、細部にわたり静かな進化を重ねた美しい作品たち。変わらないために進化し続ける。そこには揺るぎないクラフト...