書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

ATOK、MetaMojiを作った浮川和宣・初子夫妻の『私の履歴書』が書籍化

パソコン業界にいる人で、ATOK、MetaMoJiを作った浮川和宣・初子夫妻を知らない人はいないだろう。2022年3月に日本経済新聞に連載された『私の履歴書』が、『文字を超える 私の履歴書』として、書籍化された。日経BP日本経済新聞出版刊、浮川和宣著、194ページ、1870円。

文字を超える 私の履歴書
https://amzn.to/3QttzdN

「スペースバーで『変換』」を作ったのが浮川夫妻

パソコン業界にいる人で、浮川夫妻のことを知らない人はいないだろう。

知らなくても、我々は恩恵を受けている。なにしろ、パソコンで日本語入力する際に『変換』をスペースバー、『決定』をリターンキーで行う……という日本語入力の基礎を作ったのがこのお二人なのだから。

愛媛大学工学部電気工学科で出会った、浮川和宣・初子ご夫妻がいかにして起業し、パソコンの『日本語入力』というものを作り上げたか。ATOK、一太郎、ジャストシステムの栄枯盛衰。そして、ジャストシステムを離れてから、新しく『タブレットの手書き入力』という分野にチャレンジし、そのようにMetaMoJiを事業として成立させていったのか? そんな、お二人の人生史、日本語入力の草創期と確立の記録のみならず、日本のコンピュータの普及の歴史でもある。

MetaMoJiの草創期に、私も何度も取材に行ったのだが、浮川和宣さんはビジョナリーだ。途方もない目標をこともなげに掲げる。そうなると周りはついて行かざるを得ない。そんな雰囲気がある。

対して、奥様の初子さんは天才エンジニアだ。今でもシステム全体はもちろん、コードの細部まで理解して「ここは、こうした方がいいんじゃない?」とご自身でコードを書かれる。

私が、取材中にも「ここが使いにくい」的なご意見を申し上げると、瞬時にスタッフのエンジニアの方に電話して「ここをこうしましょう」とか、「次回の会議に上げられるように検討しておいて」と指示をされていた。

そんなお二人の物語が、最初から読めるのだから、実に楽しい。最近は、オンラインでのミーティングも普及したことから、夏は蓼科、冬は宮古島で暮らしていらっしゃるらしい。

ぜひ、読んでみていただきたい。私は書籍をご恵贈いただいたが、電子版もあるようだ。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

関連する記事

Pick Up おすすめ記事

初夏は、泥と大戦で。「STUDIO D’ARTISAN」2026SSの新作を紹介!

  • 2026.07.03

選ぶのは「泥染の開襟シャツ」か、「大戦モデル」か──。この初夏、気になるのは対照的な表情を持つ二つの新作だ。そのどちらにもステュディオ・ダ・ルチザンならではの、丁寧な作りと遊び心が息づいている。 奄美大島の伝統技法が生む、泥染ならではの深い表情に注目 奄美大島に古くから伝わる泥染は、テーチ木(シャリ...

王道のデニムセットアップはボトムスで差をつけろ!

  • 2026.06.30

昨今のアメカジブームのなかで、注目度が高まっている“デニムオンデニム”のセットアップスタイル。王道ももちろん良いが、一歩先を行きたいアメカジラバーはボトムスで差を付けてみるのはいかがだろうか。気鋭のブランド「アンバースレッズ」が展開するデニムセットアップはそんな望みを叶えてくれるに違いない。 Amb...

時とエイジングを刻む。VAGUE WATCH&Co. × CONSIGLIERE THE 1ST SPECIAL WATCH

  • 2026.07.02

時計は時間を刻むもの。本来の目的はそれで十分だが、「エイジングするものに囲まれて暮らしたい」という自称革ジャンの伝道師・モヒカン小川はベルトにもこだわる。そんな彼が愛用するヴァーグウォッチとシルバージュエリーブランド「コンシリエーレ」のコラボウォッチには毎日身につけた分のエイジングが刻まれている。 ...

夏の余白に、存在感を。大人メンズの夏スタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介!

  • 2026.06.30

シンプルな装いだからこそ、アクセサリーや小物が着こなしの印象を大きく左右する夏。そんな季節にチャコールグリーンが提案するのは、物語とクラフトマンシップを宿した逸品たち。夏のスタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介する。 手仕事が生む、本物の存在感 2002年に誕生したアティースは、「REL...

Pick Up おすすめ記事

上品に纏うちょうどいい季節。大人の夏にちょうどいい「ORGUEIL」のシャツ

  • 2026.06.30

気温の上昇とともに、装いは軽く簡素になる。だからこそ求めたいのは、肩肘張らない大人の品格だ。クラシックをモダンに再構築したORGUEILのシャツが、大人の夏にちょうどいい存在感を放ってくれるはずだ。 Shawl Collar Denim Work Shirt 1930 年代に現存したアメリカンワーク...

「ファーストアローズ」創業30周年記念! 「JELADO」「RE-BUILT」とのコラボによる銀で彩った、贅沢なデニム。

  • 2026.06.29

日本屈指のシルバーアクセサリーブランド「ファーストアローズ」が創業30周年を記念して、これまでの集大成かつファンへの感謝の気持ちを込めて、「JELADO」と「RE-BUILT」とコラボしたスペシャルなデニムを制作。限定100本。節目の年に相応しいこだわりに満ちたデニムの詳細を大解剖! First A...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

時とエイジングを刻む。VAGUE WATCH&Co. × CONSIGLIERE THE 1ST SPECIAL WATCH

  • 2026.07.02

時計は時間を刻むもの。本来の目的はそれで十分だが、「エイジングするものに囲まれて暮らしたい」という自称革ジャンの伝道師・モヒカン小川はベルトにもこだわる。そんな彼が愛用するヴァーグウォッチとシルバージュエリーブランド「コンシリエーレ」のコラボウォッチには毎日身につけた分のエイジングが刻まれている。 ...

革とデニムの境界線を越える! デニムのように見えるけど実はコレ、革なんです。

  • 2026.07.02

前号でもお伝えしたが、天神ワークスの開発していた新しい革「リジットレザー」が完成し、この度、遂にレザージャケットとなって登場した。まずはこの写真を見てほしい。これは、天神ワークス代表の髙木さんが1カ月着込んだもの。このエイジング、まさにデニムじゃね? でも、レザーらしいエイジングも見え隠れする、唯一...