また、スポーツ分野で応援しているチームごとに違う映像を見せたり、エンタメでいえば推しのアイドルの映像を中心に流したりと、さまざまな展開が期待できそうだ。
画像解析で労働災害を抑制! 大きな経済効果も!
ふたつめの[STARTUP PITCH]は、CompScienceの共同創業者兼CEOのJosh Butlerさん。
世界では3億4000万件の労働災害が起こっており、職場で230万人が亡くなっている。その経済的ロスは4兆円、これは世界のGDPの5%に相当するのだという。実に多くの人が労働中に事故に遭遇しており、人的被害だけではなく、その経済的なロスも甚大だ。
CompScienceは、AIによる画像解析で、労働災害が起こりそうな状態を検知し、それが発生する前にそのリスクを取り除くようにアラートを出す仕組み。これは、多くの悲劇を減らすことができるし、経済的にも非常に意義の多いチャレンジだ。
あなたの店にレジなしを導入するソリューション
ふたつ目の[FIRESIDE CHAT]は『レジなし、人なし、未来の小売り。顧客エンゲージメントはどう変わる?』と題してZippinの共同創業者兼CEOであるKrishna Motukuriさんが登壇。
ZippinはAmazon Goのようなレジのない買い物ソリューションを提供する。Amazon Goと違うのは、Amazon GoはAmazonの作った店でしか利用できなが、Zippinはレジなしの決済システムをショップに提供する。つまり、多くの店でZippinの仕組みが利用できるようになるのだ。
導入により売上2倍になった店舗もあり、USのNBAアリーナ、空港などで導入が続いている。すでに90店舗以上に導入されてるという。利用スタイルを限定するモジュール型のZippinレーンを導入すると1週間で導入可能なのだという。
日本ではローソンとの提携がすでに発表されている。もしかしたら、遠くない将来、ローソンで決済することなく買い物ができるようになるかもしれない。
単純に、レジが不要だというだけでなく、必要な商品を手に取って持って帰るだけだから、決済の行列も発生せずスムーズになるし、購入体験自体が向上し、売上も上がるのだという。
『アプリで病気が治る』って、どういうこと?
3つめの[FIRESIDE CHAT]は、ヘッジホッグ・メドテックの川田裕美さんで『アプリで頭痛を治療する時代、SaMD最前線』。
SaMD(サムディ)とは、Software as a Medical Deviceということ。
アプリで病気が治る。とは不思議に感じるかもしれないが、アプリを使うことで行動変容を促すということ。病気の多くは生活習慣によって発生するのだから、これは理に適ってる。
ポイントはこのアプリが医師によって『処方できる』ということ。無料で使えるのであれば逆に普及しないが、医師によって処方できる、つまり診療報酬に反映されるから、医師が患者に利用を指示してくれるということだ。仕組みの問題で、そこは善し悪しはあるが、たしかに実際にSaMDを日本で普及させようとしたら、そういった『仕組み化』は必要だといえるだろう。
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