フライトジャケットを着るなら、この3つだけは押さえておきたい豆知識。

空を駆けるパイロットの命を守り続けてきたフライトジャケット。購入するのが古着や本物でなくても、着用するならデザインの由来は知っておきたいもの。その歴史やアイテムについて学ぶ上で、知っておきたい3つの豆知識を紹介。

【豆知識①】素材がレザーからコットンやナイロンに変化していくのは、機能性と生産性の向上のため

第二次世界大戦中に物資が不足し製造が追いつかなかったために、衣類がレザーからコットンへと変わっていくといった記事を見かけることがあるが、それは大きな間違い。時代とともに機能性を追求して生産性を見直し、改良を重ねて進化していった結果であり、レザーに比べ軽く、保温性に優れていることが理由として挙げられる。

B-6 レザー

見た目は[B-3]と酷似しているが、チンストラップの本数などディテールが異なる。フライトジャケットらしいムートン襟もポイント。57万2000円

B-15 コットン

[B-10]のフラップポケットに対し、[B-15]はアクセスの容易なスラッシュポケットに変更。ポケットの内張りはコーデュロイで温かい。10万7800円

B-15B ナイロン

[B-15]の後継[B-15A]の改良版として1949年頃に誕生したナイロン製[B-15B]。袖のシガレットポケットはこの頃に生まれた。10万7800円

【豆知識②】シンボルカラーの変遷に合わせ、フライトジャケットのカラーも変わっていく

「オリーブドラブ」、から「エアフォースブルー」、そして「セージグリーン」へと空軍のシンボルカラーが変わっていくことから、フライトジャケットのボディのカラーも同様に変更されていく。着用温度域やモデルは違えど、同年代に採用されていたフライトジャケットは、その当時採用されていたシンボルカラーで統一されている。

インターミディエイトゾーン

【エアフォースブルー】B-15C(MOD.)

空軍のシンボルカラー、「エアフォースブルー」を採用。襟がリブとなったモディファイドモデル。9万1300円

【セージグリーン】MA-1

1953年から1976年までの長い期間採用された、最も息の長く、最も有名なモデル。9万1300円

ライトゾーン

L-2A

1950年代初頭に[L-2]の改良モデルとして採用。納入はわずか3度と希少なモデルだ。7万2600円

L-2B

1955年から改良を重ねながら1979年まで採用されたライトゾーンを象徴するモデル。7万2600円

【豆知識③】フライトジャケットには陸軍と海軍共用の目的で作られたモデルが存在する

元々、航空隊は陸海軍の中に属していたため陸軍用と海軍用の2つのフライトジャケットが存在しているのだが、[G-1]系統の中に陸海が共通で使用することを目的としたフライトジャケットが存在した。両方ともに「Army,Navy」の略である「AN」というモデル名で始まり、襟裏のマーキングは「USN」ではなく「US」となる。

AN6552

[M-442A]の後継として誕生。外観もほぼ同一だが、陸海軍での共通使用のためにモデル名が変更された。亀屋氏所有のヴィンテージ

AN-J-3A

陸海軍の共通使用を目的に開発されたため、襟裏に「US」とマーキングがされているが、採用されたのはほとんどが海軍であった。24万2000円

【問い合わせ】
バズリクソンズ ( 東洋エンタープライズ)
TEL03-3632-2321
https://www.buzzricksons.jp/

(出典/「Lightning 2025年1月号 Vol.369」)

この記事を書いた人
なまため
この記事を書いた人

なまため

I LOVE クラシックアウトドア

1996年生まれ、編集部に入る前は植木屋という異色の経歴を持ち、小さめの重機なら運転可。植物を学ぶために上京したはずが、田舎には無かった古着にハマる。アメカジ、トラッド様々なスタイルを経てアウトドア古着に落ち着いた。腰痛持ちということもあり革靴は苦手、持っている靴の9割がスニーカーという断然スニーカー派。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

プロの現場から支持を得るモデルが今春アップデート! アシックスのワーキングシューズ「WINJOB CP314 BOA」の実力とは?

  • 2026.03.30

世界最古のモーターサイクルブランドとして知られるロイヤルエンフィールド。ミドルクラスで世界屈指のシェアを誇る同ブランドのメカニック、清水さんにアシックスのワーキングシューズ「WINJOB CP314 BOA」を体験してもらった。 [caption id="attachment_894934" ali...

ワークブーツでありながら軽量で快適。“道具としてのブーツ”を極めた「SURE BOOTS」の機能美

  • 2026.03.31

言わずもがなブーツは我々にとっての必需品だ。だからこそ、多様なブランドとプロダクツが存在することは既知のことと思う。しかし、“ワークブーツ”という道具に、ここまで実直に向き合った1足が今までにあっただろうか。その気取らない美しさを見よ。 どこまでも素朴で武骨 それでいて軽量で快適 日本有数の革靴産地...

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

横浜・裏元町に店を構える、元毛皮店がつくる、「H LEATHER」のデイリーウエア。

  • 2026.04.01

2024年に横浜・裏元町に店を構えた『Hレザー』。元毛皮店として長年培った革への知見を背景に、軽く柔らかなシープレザーのウエアを展開。ショップにはレザージャケットやシャツなどの製品が並び、日常で楽しむレザーの魅力を伝えている。 レザーをもっと日常に育てる楽しさを伝えたい [caption id=""...

Pick Up おすすめ記事

【VAN×2nd別注】スポーティなレタードカーティガンでひと味違うアイビースタイルを。

  • 2026.02.03

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【VAN×2nd】トラックカーディガン[レタードワッペンセット] 日本にアイビーの礎を築いたブランド、「VAN(ヴァ...

プロの現場から支持を得るモデルが今春アップデート! アシックスのワーキングシューズ「WINJOB CP314 BOA」の実力とは?

  • 2026.03.30

世界最古のモーターサイクルブランドとして知られるロイヤルエンフィールド。ミドルクラスで世界屈指のシェアを誇る同ブランドのメカニック、清水さんにアシックスのワーキングシューズ「WINJOB CP314 BOA」を体験してもらった。 [caption id="attachment_894934" ali...

ワークブーツでありながら軽量で快適。“道具としてのブーツ”を極めた「SURE BOOTS」の機能美

  • 2026.03.31

言わずもがなブーツは我々にとっての必需品だ。だからこそ、多様なブランドとプロダクツが存在することは既知のことと思う。しかし、“ワークブーツ”という道具に、ここまで実直に向き合った1足が今までにあっただろうか。その気取らない美しさを見よ。 どこまでも素朴で武骨 それでいて軽量で快適 日本有数の革靴産地...

福島・郡山にある日本最大級のアメカジショップ「JOB314」はスケールが桁違い!

  • 2026.03.30

日本にアメカジショップは数あれど、ここまで大きなショップは見たことがない。それほどまでに大規模なショップがこちらのJOB314。大きな建物の中には、アメカジファンが泣いて喜ぶブランドがほとんど取り揃えてあり、一日中いても見切れないほど。近県のみならず、全国からファンが集まるアメカジの総本山なのだ。興...

【Tricker’s × 2nd別注】英国の伝統と歴史が宿る質実剛健なカントリーブーツをネイビーで

  • 2026.03.18

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 革靴の名門「トリッカーズ」とのコラボが実現。ストウ ネイビーカーフ 革靴の聖地として名高い英国・ノーサンプトンにて1...