ロレックスを代表する スポーツモデル。
ロレックスといえば品質の高さやブランド力も手伝って、近年は投機対象としてファン以外にも人気で、新作発売後すぐに定価の数倍の価格がつくなど、少々加熱気味の様相を呈している。
「ただ、投機目的の方は新作に限られています。ヴィンテージ(1980年代以前)も価格は上昇していますが本当に好きな人しか買われないので、モデルによっては買いやすいかと思います」(エーウォッチ・皆川繁隆さん)
ロレックスにおいて人気を二分するモデルといえば「デイトナ」とこの「サブマリーナー」だ。なかでもスポーティな佇まいで、かつデイトナよりも買いやすい価格帯のサブマリーナーは、入門用としても最適といえる。
ロレックスには型番(Ref)があり古いほど桁数が少ないが、人気なのが1980年代以前に製造された5桁もしくは70年代以前となる4桁のモデル。そして、気になる市場価格だが、年代や製造年数の短いモデルなどで価格の差はあるが、100万円台半ばから上は数百万円。
これも30年前からすれば5~10倍に跳ね上がっていているが、今後も値崩れがないということを考えれば、いつの時代も「買いたい時が買い時」と言えそうだ。
市場価格を知る!
ロレックスは世界的にコレクターも多くヴィンテージ市場はしっかりと確立されているため、モデルごとの相場は世界的にも大差はない。そこから状態や修理歴、オリジナルの度合い、保証書のありなし、日本の場合は為替などで価格は変動する。言い換えれば、「圧倒的に安い」場合は「ワケあり」もしくは「偽物」という可能性もあるので、よほど目利きに自信がある場合を除いて信頼できる販売店から購入するのがオススメだ。
【1973年】Ref.1680
1965~’80年まで製造されていたRef.1680。サブマリーナーシリーズでは初となるデイト機能付き。こちらは「SUBMARINER」のロゴが赤文字になっているレアな通称・赤サブモデルで、こちらの方が通常モデルよりも高値で取引される。330万円
【1976~77年頃】Ref.1665
サブマリーナーの上位機種として開発された1967年に誕生し「シードゥウェラー」のなかでも、「SEA-DWELLER」と「SUBMARINER2000」の文字が赤で表記されたレアな「赤シード」。こちらは1967~’77年まで製造された初期モデルの最終版「マーク4」だが、「マーク1」と「マーク2」はさらに希少価値も高い。600万円
【1983年頃】Ref.5513
1964~’89年まで25年間に渡り製造されていたロングセラーモデルでヴィンテージでは人気のモデル。前期モデルには文字盤のインデックスに縁取りがないが、後期モデルになるとインデックスに金属の縁取りがされている。縁取りのない前期モデルの方が人気は高い。239万8000円
【1993~’94年頃】Ref.16610
1989~2010年までと約20年間製造されたロングセラーモデルで、サブマリーナーというとこちらをイメージする人も多いはず。’89年以降なのでヴィンテージにカテゴライズしにくいが、こちらもやがてはヴィンテージになってくるし、まだ比較的買いやすい価格帯なので初めてならこのあたりを狙うのもあり。139万7000円
【1987~’88年頃】Ref.168000
1980~’86年に製造されていた、プラスチック風貌からサファイアクリスタイル風貌を採用したRef.16800の生産終了後、Ref.16610が登場するまでの1986~’89年のみ作られていたモデル。型番後ろ3つのゼロをとって「トリプルゼロ」と呼ばれる。コレクターからは人気のレアモデル。148万5000円
【1987年頃】Ref.5513
こちらはRef.5513のなかでも文字盤のインデックスに金属の縁取りがある後期モデル。この年代あたりまで風防がプラスチック製で、ヴィンテージ好きの間ではプラスチック風防の方が人気が高い。箱や保証書なども付く。158万4000円
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2024年3月号 Vol.359」)
Test/M.Terano 寺野正樹 Photo/M.Kato 加藤正憲 取材協力/ a-watch https://a-watch.jp
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