スポーツウォッチというカテゴリーを作った歴史的名作。ロレックス サブマリーナーの現在の市場価値は?

100年以上の歴史、品質、知名度どれをとっても世界最高峰のロレックス。今回はその中でも「デイトナ」と並んで人気を二分する「サブマリーナー」にスポットを当てて、2024年現在のヴィンテージ市場の動向を覗いてみよう。

ロレックスを代表する スポーツモデル。

「a-watch」皆川繁隆さん|名古屋市東区にあるヴィンテージ専門のウォッチショップ「a-watch」所属。自身も30年近くの時計コレクターでロレックスに関して造詣も深い。店舗は完全予約制なので気になる人はまずはウェブサイトで在庫をチェック。https://a-watch.jp

ロレックスといえば品質の高さやブランド力も手伝って、近年は投機対象としてファン以外にも人気で、新作発売後すぐに定価の数倍の価格がつくなど、少々加熱気味の様相を呈している。

「ただ、投機目的の方は新作に限られています。ヴィンテージ(1980年代以前)も価格は上昇していますが本当に好きな人しか買われないので、モデルによっては買いやすいかと思います」(エーウォッチ・皆川繁隆さん)

ロレックスにおいて人気を二分するモデルといえば「デイトナ」とこの「サブマリーナー」だ。なかでもスポーティな佇まいで、かつデイトナよりも買いやすい価格帯のサブマリーナーは、入門用としても最適といえる。

ロレックスには型番(Ref)があり古いほど桁数が少ないが、人気なのが1980年代以前に製造された5桁もしくは70年代以前となる4桁のモデル。そして、気になる市場価格だが、年代や製造年数の短いモデルなどで価格の差はあるが、100万円台半ばから上は数百万円。

これも30年前からすれば5~10倍に跳ね上がっていているが、今後も値崩れがないということを考えれば、いつの時代も「買いたい時が買い時」と言えそうだ。

初のダイバーズウォッチとして1953年に誕生したサブマリーナー。長い歴史があるだけでなく、最新の技術を取り入れながら進化を続けることで、ダイバーズウォッチの代名詞としての地位を確立。シーンを選ばず身につけられる洗練されたデザインで、ロレックスを代表するモデルの一つとして高い人気を誇る。また、他のスポーツモデルと比べて、デイト表示のありなし、カラバリなど多くのリファレンス(モデル)が存在することもファンから支持される理由のひとつだろう

市場価格を知る!

ロレックスは世界的にコレクターも多くヴィンテージ市場はしっかりと確立されているため、モデルごとの相場は世界的にも大差はない。そこから状態や修理歴、オリジナルの度合い、保証書のありなし、日本の場合は為替などで価格は変動する。言い換えれば、「圧倒的に安い」場合は「ワケあり」もしくは「偽物」という可能性もあるので、よほど目利きに自信がある場合を除いて信頼できる販売店から購入するのがオススメだ。

【1973年】Ref.1680

1965~’80年まで製造されていたRef.1680。サブマリーナーシリーズでは初となるデイト機能付き。こちらは「SUBMARINER」のロゴが赤文字になっているレアな通称・赤サブモデルで、こちらの方が通常モデルよりも高値で取引される。330万円

【1976~77年頃】Ref.1665

サブマリーナーの上位機種として開発された1967年に誕生し「シードゥウェラー」のなかでも、「SEA-DWELLER」と「SUBMARINER2000」の文字が赤で表記されたレアな「赤シード」。こちらは1967~’77年まで製造された初期モデルの最終版「マーク4」だが、「マーク1」と「マーク2」はさらに希少価値も高い。600万円

【1983年頃】Ref.5513

1964~’89年まで25年間に渡り製造されていたロングセラーモデルでヴィンテージでは人気のモデル。前期モデルには文字盤のインデックスに縁取りがないが、後期モデルになるとインデックスに金属の縁取りがされている。縁取りのない前期モデルの方が人気は高い。239万8000円

【1993~’94年頃】Ref.16610

1989~2010年までと約20年間製造されたロングセラーモデルで、サブマリーナーというとこちらをイメージする人も多いはず。’89年以降なのでヴィンテージにカテゴライズしにくいが、こちらもやがてはヴィンテージになってくるし、まだ比較的買いやすい価格帯なので初めてならこのあたりを狙うのもあり。139万7000円

【1987~’88年頃】Ref.168000

1980~’86年に製造されていた、プラスチック風貌からサファイアクリスタイル風貌を採用したRef.16800の生産終了後、Ref.16610が登場するまでの1986~’89年のみ作られていたモデル。型番後ろ3つのゼロをとって「トリプルゼロ」と呼ばれる。コレクターからは人気のレアモデル。148万5000円

【1987年頃】Ref.5513

こちらはRef.5513のなかでも文字盤のインデックスに金属の縁取りがある後期モデル。この年代あたりまで風防がプラスチック製で、ヴィンテージ好きの間ではプラスチック風防の方が人気が高い。箱や保証書なども付く。158万4000円

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年3月号 Vol.359」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

【VAN×2nd別注】スポーティなレタードカーティガンでひと味違うアイビースタイルを。

  • 2026.02.03

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【VAN×2nd】トラックカーディガン[レタードワッペンセット] 日本にアイビーの礎を築いたブランド、「VAN(ヴァ...

【Tricker’s × 2nd別注】英国の伝統と歴史が宿る質実剛健なカントリーブーツをネイビーで

  • 2026.03.18

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 革靴の名門「トリッカーズ」とのコラボが実現。ストウ ネイビーカーフ 革靴の聖地として名高い英国・ノーサンプトンにて1...

ワークブーツでありながら軽量で快適。“道具としてのブーツ”を極めた「SURE BOOTS」の機能美

  • 2026.03.31

言わずもがなブーツは我々にとっての必需品だ。だからこそ、多様なブランドとプロダクツが存在することは既知のことと思う。しかし、“ワークブーツ”という道具に、ここまで実直に向き合った1足が今までにあっただろうか。その気取らない美しさを見よ。 どこまでも素朴で武骨 それでいて軽量で快適 日本有数の革靴産地...

福島・郡山にある日本最大級のアメカジショップ「JOB314」はスケールが桁違い!

  • 2026.03.30

日本にアメカジショップは数あれど、ここまで大きなショップは見たことがない。それほどまでに大規模なショップがこちらのJOB314。大きな建物の中には、アメカジファンが泣いて喜ぶブランドがほとんど取り揃えてあり、一日中いても見切れないほど。近県のみならず、全国からファンが集まるアメカジの総本山なのだ。興...

Pick Up おすすめ記事

プロの現場から支持を得るモデルが今春アップデート! アシックスのワーキングシューズ「WINJOB CP314 BOA」の実力とは?

  • 2026.03.30

世界最古のモーターサイクルブランドとして知られるロイヤルエンフィールド。ミドルクラスで世界屈指のシェアを誇る同ブランドのメカニック、清水さんにアシックスのワーキングシューズ「WINJOB CP314 BOA」を体験してもらった。 [caption id="attachment_894934" ali...

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

福島・郡山にある日本最大級のアメカジショップ「JOB314」はスケールが桁違い!

  • 2026.03.30

日本にアメカジショップは数あれど、ここまで大きなショップは見たことがない。それほどまでに大規模なショップがこちらのJOB314。大きな建物の中には、アメカジファンが泣いて喜ぶブランドがほとんど取り揃えてあり、一日中いても見切れないほど。近県のみならず、全国からファンが集まるアメカジの総本山なのだ。興...

100本限定生産の「エイトG」大戦モデルは、春にぴったりの履き心地とメリハリのエイジング

  • 2026.04.02

無骨なまでに肉厚なデニムで知られるエイトG。その中でも比較的穿きやすく、この時期にぴったりの一本が、第二次世界大戦期のディテールを落とし込んだ大戦モデルだ。特濃インディゴで染め上げた糸ならではの、メリハリの効いたエイジングは、自分だけの一本になること間違いなしだ! ワイドシルエットが生む、クラシカル...

革好き店主の本気、見せます! 「Fresno(フレズノ)」限定別注レザージャケットに注目だ

  • 2026.03.31

千葉・柏にお店を構える Fresnoは、アメカジ全般を網羅しながらも、革ジャン好きの心をくすぐる、特別なセレクトショップ。店主自らがこだわり抜いた“Fresno限定別注レザージャケット” は、このお店でしか手に入らない一着だ! 革ジャン好き、集まれ! アメカジの宝庫は柏にあり 千葉・柏に店を構えるセ...