スポーツウォッチというカテゴリーを作った歴史的名作。ロレックス サブマリーナーの現在の市場価値は?

  • 2024.03.10

100年以上の歴史、品質、知名度どれをとっても世界最高峰のロレックス。今回はその中でも「デイトナ」と並んで人気を二分する「サブマリーナー」にスポットを当てて、2024年現在のヴィンテージ市場の動向を覗いてみよう。

ロレックスを代表する スポーツモデル。

「a-watch」皆川繁隆さん|名古屋市東区にあるヴィンテージ専門のウォッチショップ「a-watch」所属。自身も30年近くの時計コレクターでロレックスに関して造詣も深い。店舗は完全予約制なので気になる人はまずはウェブサイトで在庫をチェック。https://a-watch.jp

ロレックスといえば品質の高さやブランド力も手伝って、近年は投機対象としてファン以外にも人気で、新作発売後すぐに定価の数倍の価格がつくなど、少々加熱気味の様相を呈している。

「ただ、投機目的の方は新作に限られています。ヴィンテージ(1980年代以前)も価格は上昇していますが本当に好きな人しか買われないので、モデルによっては買いやすいかと思います」(エーウォッチ・皆川繁隆さん)

ロレックスにおいて人気を二分するモデルといえば「デイトナ」とこの「サブマリーナー」だ。なかでもスポーティな佇まいで、かつデイトナよりも買いやすい価格帯のサブマリーナーは、入門用としても最適といえる。

ロレックスには型番(Ref)があり古いほど桁数が少ないが、人気なのが1980年代以前に製造された5桁もしくは70年代以前となる4桁のモデル。そして、気になる市場価格だが、年代や製造年数の短いモデルなどで価格の差はあるが、100万円台半ばから上は数百万円。

これも30年前からすれば5~10倍に跳ね上がっていているが、今後も値崩れがないということを考えれば、いつの時代も「買いたい時が買い時」と言えそうだ。

初のダイバーズウォッチとして1953年に誕生したサブマリーナー。長い歴史があるだけでなく、最新の技術を取り入れながら進化を続けることで、ダイバーズウォッチの代名詞としての地位を確立。シーンを選ばず身につけられる洗練されたデザインで、ロレックスを代表するモデルの一つとして高い人気を誇る。また、他のスポーツモデルと比べて、デイト表示のありなし、カラバリなど多くのリファレンス(モデル)が存在することもファンから支持される理由のひとつだろう

市場価格を知る!

ロレックスは世界的にコレクターも多くヴィンテージ市場はしっかりと確立されているため、モデルごとの相場は世界的にも大差はない。そこから状態や修理歴、オリジナルの度合い、保証書のありなし、日本の場合は為替などで価格は変動する。言い換えれば、「圧倒的に安い」場合は「ワケあり」もしくは「偽物」という可能性もあるので、よほど目利きに自信がある場合を除いて信頼できる販売店から購入するのがオススメだ。

【1973年】Ref.1680

1965~’80年まで製造されていたRef.1680。サブマリーナーシリーズでは初となるデイト機能付き。こちらは「SUBMARINER」のロゴが赤文字になっているレアな通称・赤サブモデルで、こちらの方が通常モデルよりも高値で取引される。330万円

【1976~77年頃】Ref.1665

サブマリーナーの上位機種として開発された1967年に誕生し「シードゥウェラー」のなかでも、「SEA-DWELLER」と「SUBMARINER2000」の文字が赤で表記されたレアな「赤シード」。こちらは1967~’77年まで製造された初期モデルの最終版「マーク4」だが、「マーク1」と「マーク2」はさらに希少価値も高い。600万円

【1983年頃】Ref.5513

1964~’89年まで25年間に渡り製造されていたロングセラーモデルでヴィンテージでは人気のモデル。前期モデルには文字盤のインデックスに縁取りがないが、後期モデルになるとインデックスに金属の縁取りがされている。縁取りのない前期モデルの方が人気は高い。239万8000円

【1993~’94年頃】Ref.16610

1989~2010年までと約20年間製造されたロングセラーモデルで、サブマリーナーというとこちらをイメージする人も多いはず。’89年以降なのでヴィンテージにカテゴライズしにくいが、こちらもやがてはヴィンテージになってくるし、まだ比較的買いやすい価格帯なので初めてならこのあたりを狙うのもあり。139万7000円

【1987~’88年頃】Ref.168000

1980~’86年に製造されていた、プラスチック風貌からサファイアクリスタイル風貌を採用したRef.16800の生産終了後、Ref.16610が登場するまでの1986~’89年のみ作られていたモデル。型番後ろ3つのゼロをとって「トリプルゼロ」と呼ばれる。コレクターからは人気のレアモデル。148万5000円

【1987年頃】Ref.5513

こちらはRef.5513のなかでも文字盤のインデックスに金属の縁取りがある後期モデル。この年代あたりまで風防がプラスチック製で、ヴィンテージ好きの間ではプラスチック風防の方が人気が高い。箱や保証書なども付く。158万4000円

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年3月号 Vol.359」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

アオイちゃん

Lightning, CLUTCH Magazine

チーママ系エディター

アオイちゃん

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

なまため

2nd(セカンド)

I LOVE クラシックアウトドア

なまため

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

おすぎ村

2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

CLUB HARLEY 編集部

Dig-it, CLUB HARLEY

ハーレー好きのためのマガジン

CLUB HARLEY 編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部