朝9時からやってる三茶のカフェは、明るくて一日のスタートにぴったり。

様々なカフェが点在する三軒茶屋の茶沢通りを環七通り突き当たるまで進むと、最後に発見できるのが「ビースティ・コーヒークラブ・トーキョー」。建物は2面ガラス張りで中は丸見え。焙煎している様子を外から覗いているうちに、その香りで入店したくなる。ドリップの用途別に3つのブレンドに絞るなど、よりコーヒーを楽しんでもらうためのこだわりが深い。

ブレンドは3種類。それだけしか置かない理由。

カウンターバーは坂田さんの持ち場。ウィスキーなどのお酒も提供する

昔ながらの薄暗いカフェとは対極にある店舗だ。角地ならではの2面ガラス。カウンターではバリスタがドリップし、入口傍にはフジローヤルの焙煎機が置かれ、焙煎士が豆を焼いている姿が外から見える。採光もよく気持ちのよい空間。焙煎時の香ばしさにつられて入店するお客さんも少なくない。

ここは、空間プロデュースする坂田さんと焙煎士の弓削さんの2人が始めたロースタリーカフェ。豆選びや焙煎に関することは弓削さんが一手に引き受け、坂田さんはその焙煎豆を丁寧にドリップする。

焙煎機は小さめながら優秀なフジローヤル1kg釜。茶沢通りに面した窓際で外からも注目される中、黙々と焙煎をする。「そんなビジュアルを最初から描いていました。理想通りです」とは坂田さん

「コーヒーの味って一般的には分かりにくいと思うんです」と弓削さん。

「グアテマラとコロンビアの違いが判る人どれだけいますか? 美味しさの基準もあいまいだから違いがはっきり分かるようにドリップの用途別に3つのブレンドに絞りました」

ブレンドはドリップの用途に応じて3種類。月別でシングルも1種類用意する

No.1ブレンドはペーパードリップ。No.2ブレンドはエスプレッソ。3つ目のジャパントラッドはネルドリップ。そして坂田さんは、気持ちよくコーヒーを飲んでもらえる環境づくりに専念。

「コーヒースタンドではなくコミュニケーションがとりやすく居心地の良さを追求しました。音楽も真空管アンプ。雰囲気づくりには欠かせません」

早朝のオープンと同時に家族連れの常連さんがやってくる。同時に窓際では弓削さんが焙煎をする。身近で焙煎が見られるのも嬉しい
深煎りの豆はネルドリップが最適。苦味をまろやかにしてくれる
オーダーで製作した真空管アンプ。気持ちい空間に音楽は欠かせない

人気のコーヒー豆を紹介!

[豆の種類]
シングルオリジン 1種類
ブレンド 3種類
ドリップ用途別のブレンド3種が中心。季節限定シングルもあり

[抽出方法]
ペーパー/ネル/エスプレッソ

[焙煎機]
フジローヤル/半熱風式/1kg釜

【ブレンド】ブレンドNo.1

ハンドドリップ用に特化した店舗のトップブレンド。グアテマラは中米産で標高の高い硬くしまった豆を使用。すっきりとした味わいは、さわやかだが余韻も堪能できる。

100g/950円
産地:ブラジル、ボグアテマラ、他
焙煎:ハイ~フルシティ
精製方法:ナチュラル/ウォッシュト
香り:はなやか
酸味:ほのかに
コク:軽めすっきり
後味:長く続く

【ブレンド】ブレンドNo.2

エスプレッソ用。風味豊かなティピカ種のコロンビアをベースにコクがありながら酸味もほのかに。タンザニアはスパイシーで、最初はインパクトあるがすぐ落ち着く。

100g/950円
産地:ブラジル、コロンビア、タンザニア、他
焙煎:ハイ~フルシティ
精製方法:ナチュラル/ウォッシュト
香り:ナッツ系
酸味:ほのかに
コク:しっかり
後味:すっきり

【ブレンド】ジャパントラッド

深く焙煎するのに適した豆は豆が大きく耐久力があるマンデリン。癖の強さを若干和らげるのにブラジルも使用。深煎りだが、ネルドリップすることで苦味を丸くしてくれる。

100g/1100円
産地:インドネシア、マンデリン、ブラジル、他
焙煎:フレンチ
精製方法:マンデリン式
香り:ダークチョコ
酸味:なし
コク:潤沢な油分
後味:余韻たっぷり

【DATA】
Beastie Coffee Club Tokyo(ビースティ・コーヒークラブ・トーキョー)
住所:東京都世田谷区太子堂3-25-3-1F
連絡先:なし
営業時間:平日10:00~22:00
定休日:木曜(祝日を除く)
駐車場:なし
公式HP : https://www.beastiecoffeeclub.tokyo/
SNS:Instagram@beastiecoffeeclub、Facebook@beastiecoffeeclub
席数:10席
ホールセール:あり
豆販売:あり
豆通販:あり
テイクアウト:あり
デカフェ:あり
ドリップバッグ:あり
セミナー:希望があれば
器具販売:オーダーがあれば

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/別冊Lightning Vol.215「東京コーヒーロースターズ」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

今季ワードローブに加えたいアイテムを厳選紹介! 「EIGHT-G」で秋支度。

  • 2026.10.04

秋の装いが楽しくなる季節。ミリタリーやワークといったアメリカ由来の実用服をベースに、素材やディテールへこだわりを詰め込んだエイトジーの新作から今季のワードローブに加えたいアイテムをピックアップ。 (右)ジャケット110,000円(TMJ2615)、シャツ23,100円(8LS-81)、ジーンズ24,...

全16色! 10年以上のロングセラーを誇る「HEATH」の名作ネルシャツが超人気なワケ

  • 2026.09.30

秋冬のアメカジ服の定番、ネルシャツ。横浜のセレクトショップHEATHが手がけるオリジナルブランドBLUE PORTのネルシャツが10年以上のロングセラーを誇るとのことで、その人気の秘密に迫る。 【理由①】優れたコストパフォーマンス ディテールやシルエットにもこだわった高いクオリティに対して、なんと税...

名作[ハリケーントップ]誕生から40周年! 「CHUMS」の「ハローウェア」が再登場

  • 2026.09.23

「チャムス」の名作[ハリケーントップ]の誕生から40年を迎える今年、「ハローウェア」が再登場する。そのコレクションを紹介する前に、まずはブランドが歩んできた歴史を紐解いていこう。これまでの歩みを知れば、「ハローウェア」をもっと楽しめるはずだ。 ハロー、懐かしくて新しいチャムス サングラスを川に落とさ...

時間を重ねて、ヴィンテージになる。「RAGGY CLOTHING」の何年先も、格好いいと思える服

  • 2026.10.02

時代が変わっても、色褪せない格好よさがある。「ラギークロージング」が大切にするのは、流行に左右されない普遍的さ。アメリカンカジュアルの王道を、いまの時代に自然に着られる1着へと仕立てる。 旧きよき服を現代の日常に アメリカンカジュアルの王道を見つめながら、現代の日常に馴染む服を作る「ラギークロージン...

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

Pick Up おすすめ記事

無垢の金属、輝く伝統。純金や純プラチナを使った「市松」の究極の逸品

  • 2026.09.25

純金や純プラチナなど、純度100%の軟らかい金属をアクセサリーにするためには非常に高い技術が必要だ。それを可能にするのが「市松」。約30年にわたって培った“叩く”技術が可能にする唯一無二のリングの輝きに迫る。 熟練の技なくしては完成しない究極の逸品 原材料高騰の影響もあって、希少性が高まっている純金...

TRUE SWEATWEAR, MADE IN JAPAN. “未来のヴィンテージ”となる究極のスウェット。

  • 2026.09.29

スウェットやTシャツを中心に、高品質なプロダクトを創り続けるジャパンブランド「RIDING HIGH」。生地や糸より前の“綿”から開発するなど、徹底的なモノづくりの姿勢は国内外で高い評価を獲得している。そんな彼らが生み出すプロダクトは、すべてメイド・イン・ジャパンである。 [caption id="...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

時間を重ねて、ヴィンテージになる。「RAGGY CLOTHING」の何年先も、格好いいと思える服

  • 2026.10.02

時代が変わっても、色褪せない格好よさがある。「ラギークロージング」が大切にするのは、流行に左右されない普遍的さ。アメリカンカジュアルの王道を、いまの時代に自然に着られる1着へと仕立てる。 旧きよき服を現代の日常に アメリカンカジュアルの王道を見つめながら、現代の日常に馴染む服を作る「ラギークロージン...

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...