1.TYPE A-2
1942年にニュージャージー州のユナイテッド・シープライン社が1度だけ納入した2万5千着を製造したロットのモデル。外観は角張ったポケットが一番の特徴で、台襟は無いが大きく均整の取れた襟を持つ。また縫製において前身頃と後ろ身頃を合わせる肩の部分は、通常、エポレット後方で縫合されるが、エポレットの真下で割縫いされている珍しい仕様となっている。2.TYPE B-10
第9空軍隷下の第587爆撃飛行隊は1944年2月にヨーロッパ戦域に向けて出撃するとノルマンディー上陸作戦に参加。主に橋や砲台を始め、飛行場への攻撃で敵国の戦闘心臓部を破壊することが主務となり、彼らは“ブリッジバスターズ”の愛称を持っていた。このパッチは当時、兵士の中で絵心のある者が描いた稀少性の高いパッチを再現している。3.TYPE M-1943
陸上用の戦闘服として支給されたM-43だが、航空隊の兵士に着用された例も少なく無く、航空隊の部隊章が付く個体やペイントされたものが確認されている。また大戦後に日本に駐留した米兵にとってもM-43は恰好のキャンバスとなり、絵心ある兵士は固唾を飲んでそのオリエンタルな日本の情景を絵筆で捉えた。こうして芸術性の高い一着がプレミアムな一着が誕生したのだ。4.TYPE B-15C OLIVE
B-15シリーズで初のナイロンを採用したB-15Bの次に採用されたのがB-15Cと言えば、空軍のシンボルカラーであるエアフォースブルーが一般的だが、オリーブドラブ色のB-15Cも存在する。スペックナンバーはエアフォースブルーのB-15Cと同じMIL-J-6251で、オリーブドラブ色のB-15Cはヘリコプターパイロット用として陸軍によって発注された稀少なモデルである。【問い合わせ】
バズリクソンズ(東洋エンタープライズ)
TEL03-3632-2321
http://www.buzzricksons.jp
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2023年12月号 Vol.356」)
Text/A.Shirasawa 白澤亜動 Photo/S.Kai 甲斐俊一郎、K.Torii 鳥居健次郎(W and P)
関連する記事
-
- 2024.11.21
この冬の相棒必至の革ジャン6選! スポーツジャケット編
-
- 2024.11.20
この冬の相棒必至の革ジャン7選! ライダースジャケット編
-
- 2024.11.15
経年変化とカスタムで、自分だけの一着を作る悦びを味わってみないか?
-
- 2024.11.12
いろんな革製品をゴシゴシしたくなる革専用ブラシ。