今やオールドカーにも「経年変化」が見直されている!? Vol.1

使い込まれて色褪せたり、独特のヤレた雰囲気になっていくプロダクツの経年変化。

それまでは劣化というネガティブな評価がされていたものも、その時代を経ているからこそ生まれる味わいが最近ではヴィンテージ価値として見直されてきた。そんな一例がクルマ。

見た目は汚いけれど、それこそが価値という見方もあり、それが今注目されていたりする。

そんな経年変化したクルマを旧車天国であるアメリカのロサンジェルスでスナップする第一弾。アメリカ車が中心になるのはご容赦ください(笑)。

オリジナルペイントも”パティーナ”というひとつの価値になってきている。

経年変化というワードはヴィンテージジーンズやブーツ、レザージャケットなどによく使われるもので、デニムやレザーといった使い込むことで風合いや雰囲気が増すアイテムでポジティブに愛好家たちに歓迎されてきた。

現代のアイテムでもとくにジーンズやレザープロダクツは、新品から使い込んで、経年変化を楽しむ人は数多い。

そんな風潮からか、今はヴィンテージ古着はもとより、時計やクルマ、モーターサイクルまで経年変化というキーワードもひとつの価値基準になってきた。

いわゆるクルマなどは「パティーナ」とか「サバイバー」と表現されるスタイルが近年注目されてきている。その意味は「年月を経て使い込まれることで生まれた風合いそのまま」という意味。

クルマやモーターサイクルはレストアして塗装を塗り直すことが多いプロダクツ。だからこそ、オリジナルのペイントのまま生き残っている個体が、ある意味希少価値があるという判断基準だ。

もちろん、「あえて」という人もいるけれど、「仕方なく」という人もいる。

とくにクラシックカーの世界では、当時のペイントのまま、あえてヤレた塗装そのままで乗っていたり、エンジンや足周りはしっかりとレストアやアップデートをして、ボディはそのままという楽しみ方(これはスリーパーと言われるスタイル)も生まれている。

その気候のおかげで、クルマのパティーナでは世界でも随一のアメリカ西海岸で、経年変化したクルマたちをスナップしてみる。

これを汚いポンコツと見るか、カッコイイと見るかはあなたのセンス次第ってわけだ。

1971年式シボレー・シェベル・コンコースワゴン。全体的に見事に色褪せたペイント。車高が低いのはローダウンしているのか足周りがくたびれているのかは不明。フルオリジナルでこの雰囲気はなかなか
ボディは艶が無くなって雰囲気抜群だけど、バンパーなどのメッキパーツはしっかりと輝きを失っていない。あえてメッキパーツだけをレストアしているところに「狙い」を感じる1957年式ダッジD-100。ピックアップトラックにはパティーナがよく似合う
1986年式AMCイーグルワゴン。4WDの腰高ワゴンの先駆者(車)的モデル。1980年代らしい2トーンペイントはオリジナルのままヤレてツヤ無し状態に。タフなアメリカ車も、塗装はカリフォルニアの日射しには勝てない模様
乾いた気候でなければこのような錆び方(表面だけに薄く錆びが生まれ、中までは腐らない)をしないので、見た目は錆び付いていてもボディは生きている。VWのレイトバスはもともとヒッピーなどにも愛されていたので、パティーナルックもサマになる
プライマリー(下地)塗装のまま塗られることがなく、そのままボディが経年変化した1932年式フォード・ピックアップ。ノスタルジックなホットロッド愛好家には、ボディをキレイに塗らないオーナーも多い。もともと走りを重視するカルチャーなので見た目は二の次。スタイルとしては間違ってはいないのだ。もちろん、時間とコストができればいつかはキレイに塗り直すとは思うけど
この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

夏のアメカジがもっと楽しくなる「HEATH」のオリジナルプリントT !!

  • 2026.06.30

横浜を拠点に“大人のアメカジ”を提案する「ヒース」。セレクトショップでありながらハイクオリティなオリジナルプロダクツに定評があり、遊び心のあるアイテムや限定モデルも多く展開している。その筆頭が7.4オンスの肉厚Tシャツシリーズだろう。 [caption id="" align="alignnone"...

夏の余白に、存在感を。大人メンズの夏スタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介!

  • 2026.06.30

シンプルな装いだからこそ、アクセサリーや小物が着こなしの印象を大きく左右する夏。そんな季節にチャコールグリーンが提案するのは、物語とクラフトマンシップを宿した逸品たち。夏のスタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介する。 手仕事が生む、本物の存在感 2002年に誕生したアティースは、「REL...

王道のデニムセットアップはボトムスで差をつけろ!

  • 2026.06.30

昨今のアメカジブームのなかで、注目度が高まっている“デニムオンデニム”のセットアップスタイル。王道ももちろん良いが、一歩先を行きたいアメカジラバーはボトムスで差を付けてみるのはいかがだろうか。気鋭のブランド「アンバースレッズ」が展開するデニムセットアップはそんな望みを叶えてくれるに違いない。 Amb...

時とエイジングを刻む。VAGUE WATCH&Co. × CONSIGLIERE THE 1ST SPECIAL WATCH

  • 2026.07.02

時計は時間を刻むもの。本来の目的はそれで十分だが、「エイジングするものに囲まれて暮らしたい」という自称革ジャンの伝道師・モヒカン小川はベルトにもこだわる。そんな彼が愛用するヴァーグウォッチとシルバージュエリーブランド「コンシリエーレ」のコラボウォッチには毎日身につけた分のエイジングが刻まれている。 ...

Pick Up おすすめ記事

革とデニムの境界線を越える! デニムのように見えるけど実はコレ、革なんです。

  • 2026.07.02

前号でもお伝えしたが、天神ワークスの開発していた新しい革「リジットレザー」が完成し、この度、遂にレザージャケットとなって登場した。まずはこの写真を見てほしい。これは、天神ワークス代表の髙木さんが1カ月着込んだもの。このエイジング、まさにデニムじゃね? でも、レザーらしいエイジングも見え隠れする、唯一...

夏の余白に、存在感を。大人メンズの夏スタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介!

  • 2026.06.30

シンプルな装いだからこそ、アクセサリーや小物が着こなしの印象を大きく左右する夏。そんな季節にチャコールグリーンが提案するのは、物語とクラフトマンシップを宿した逸品たち。夏のスタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介する。 手仕事が生む、本物の存在感 2002年に誕生したアティースは、「REL...

「ファーストアローズ」創業30周年記念! 「JELADO」「RE-BUILT」とのコラボによる銀で彩った、贅沢なデニム。

  • 2026.06.29

日本屈指のシルバーアクセサリーブランド「ファーストアローズ」が創業30周年を記念して、これまでの集大成かつファンへの感謝の気持ちを込めて、「JELADO」と「RE-BUILT」とコラボしたスペシャルなデニムを制作。限定100本。節目の年に相応しいこだわりに満ちたデニムの詳細を大解剖! First A...

時とエイジングを刻む。VAGUE WATCH&Co. × CONSIGLIERE THE 1ST SPECIAL WATCH

  • 2026.07.02

時計は時間を刻むもの。本来の目的はそれで十分だが、「エイジングするものに囲まれて暮らしたい」という自称革ジャンの伝道師・モヒカン小川はベルトにもこだわる。そんな彼が愛用するヴァーグウォッチとシルバージュエリーブランド「コンシリエーレ」のコラボウォッチには毎日身につけた分のエイジングが刻まれている。 ...

王道のデニムセットアップはボトムスで差をつけろ!

  • 2026.06.30

昨今のアメカジブームのなかで、注目度が高まっている“デニムオンデニム”のセットアップスタイル。王道ももちろん良いが、一歩先を行きたいアメカジラバーはボトムスで差を付けてみるのはいかがだろうか。気鋭のブランド「アンバースレッズ」が展開するデニムセットアップはそんな望みを叶えてくれるに違いない。 Amb...