今回は、バイクを積んだり、人を乗せたり、使い方はあなた次第の、積載能力が高く便利なワンボックス型のトランスポーターのアメリカ車代表と日本車代表を比較! ベース車両にひと工夫加えたカスタム・トランスポーターが競演する。
【アメリカ代表】バニングのベースにもなった、歴史あるフルサイズバン「ダッジラムバン」の最終モデル。
小型ワンボックスとして登場したA100の後継モデルとして’70年に登場したトレーズマンバン/スポーツマンワゴンが、後にダッジラムのラインナップに統合。フェイスデザインを大きく変えながらも’03年まで製造されたロングセラーを「DEEZ CREW」がカスタムしたコンバージョンモデル「DEEZER」である。スペックは以下の通り。
- 全長×全幅×全高/5300×2000×2060 ㎜
- ホイールベース/3240 ㎜
- 車両重量/2310 ㎏
- エンジン/V 型8 気筒
- 排気量/318cid(約5.2ℓ)
- トランスミッション/4 速コラムAT
- 乗車定員/7 名
- 車両価格/238 万円(税別)
ダッジラムバンは、商用のバンと人員輸送用のパッセンジャー、そして後部を架装メーカーが艤装するコンバージョンベースというベースボディが存在する。「DEEZ CREW」は、日本では数少ないこのコンバージョンベースを扱うことができる登録されたコンバージョンメーカーで、’90年代にDEEZER(ディーザー)というコンバージョンモデルを数多く日本で販売していた。
今回紹介する車両もラムバン生産の最終年式となる’03年モデルのDEEZERだ。内装も当時のオーナーの希望でセカンドシートとサードシートは簡単に取り外せるようになっているため、シートを外せばバイクを積むことも可能なのだ。
ディーザーの魅力はここ!
1.内装やシートアレンジで使い方は自由自在。
2.アメリカを感じるフルサイズバン。
3.トルクフルで走りやすいV8エンジン搭載。
【日本代表】新車の「ハイエース」をベースにレトロな雰囲気をプラス。
ベースとなったハイエースは、言わずと知れた日本を代表するワンボックス型トランスポーター。現行の200系は’04年に登場。車幅、全長共に行くつかのバリエーションが存在し、さまざまな用途で活躍している。こちらの車両のスペックは以下の通り。
- 全長×全幅×全高/4830×1880×2105 ㎜
- ホイールベース/2570 ㎜
- 車両重量/1910 ㎏
- エンジン/V 型8 気筒
- 排気量/2693cc
- トランスミッション/4 速AT
- 乗車定員/5 名
- 車両価格/299 万8000 円(整備費用込、税込)
現行ハイエースをベースとした「Renoca(リノカ)」の”Coast Lines”は、50系ハイエースワゴンを彷彿させる角目四灯ヘッドライトを持つフロントフェイスに変更。’80年代風のスタイルに、故障の心配のない現行モデルという組み合わせが人気のカスタムモデルだ。
▼リノカについてはこちらもチェック!
ベースとなるのは200系であればバンでもワゴンでもOKで、それによって、シートアレンジや装備が変わってくる
という。取材車両は厳密にはハイエースではなく、販売チャンネルが異なる兄弟車、レジアスエースのバンだそうで、ワイドボディ、ミドルルーフトいうボディに折りたたみ式のセカンドシートを持つモデル。ラゲッジスペースはかなり広大だ。
リノカの魅力はここ!
1.現行モデルがベースだから安心。
2.クラシカルで懐かしいフロントフェイス。
3.ベース車両はバンでもワゴンでもOK!
【問い合わせ】
●ラムバン
DEEZ CREW
TEL045-942-2355
http://www.deezcrew.com
●ハイエース
リノカ世田谷店
TEL03-3703-2563
https://www.flexnet.co.jp/renoca/
(出典/「Lightning 2018年5月号 Vol.289」)
Text&Photo/D.Katsumura 勝村大輔
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