▼ライダースをはじめ、革ジャンについて詳しく知りたい方はこちらもチェック!
1.柔らかなシープスキンが程よいリラックス感をプラス。|「Schott Grand Store Tokyo」店長・鈴木瞬さん
ショットのニューダブルブレストライダースを中心に、全身をブラックで合わせた鈴木さん。しなやかなシープスキンは身体馴染みがよく、軽い着心地も気に入っているという。3年着用しているだけあり、腕にはゆったりとしたジャバラが出現し、光沢感が増している。気持ちゆったりしたサイズ感も◎。
2.デニムとライダースの王道スタイル。|「TROPHY CLOTHING」代表・江川真樹さん
エポレットやウエストベルトなどの装飾を省き、馬革の質感の良さが際立ったトロフィークロージングのライダースジャケット。馬革の中でも希少なサドルを使い、茶芯仕様にしているため、擦れやすい部分は下地のブラウンが出て、ヴィンテージ顔負けの表情になっている。
3.シルエットにこだわるタイトな着こなし。|「LEWIS LEATHERS JAPAN」スタッフ・池野優也さん
タイトフィットのライトニングは、マテリアルにシープスキンを使用したもので、5年ほど愛用。ほどよいシワ感とエイジング、柔らかな素材感がお気に入り。「バイク用としても、街着としても着られるサイズ感やシルエットの良さが好きでヘビーに着用している1着です」
4.オーバーサイズで決める大人コーデ。|「GLADHAND CORE」ショップマネージャー・橋本佑さん
ライダースはグラッドハンドとショットのコラボで誕生した「GLADPOSTALS」。U.S. MADEらしい身幅が広めだが、GLADHAND独自のサイズ感にリサイズ。オーバーサイズの着こなしで力の抜けたラフな雰囲気に。マフラーやシャツ、ハットを合わせ、引き締めたスタイリングがポイント。
5.革ジャン×ワークスタイルが秀逸。|「THE FLAT HEAD JINGUMAE」スタッフ・田村倫也さん
厚みのあるホースハイド製のライダースジャケットは3年半ほど愛用。ダブルライダースは、ワークウエアなど、ワイルドなアイテムと合わせるのが多いのだとか。「茶芯レザーを使用している革で、着用ごとに徐々にブラウンがかった色へと経年変化していくのを楽しんでいます」
6.ダブルライダースをスポーティに着こなす!|「FINE CREEK LEATHERS」代表・山崎佳克さん
ファインクリークレザーズのスポーツジャケットをベースに、ワイルドになりがちなところをハイテク素材のトラウザーとフットボールTを合わせ、スポーティな装いに。さりげないアクセ使いも◎。ペンダントとブレスレットは、山崎さんと親交のあるGood Art HLWDをチョイス。シンプルなコーデにワンポイントを添えている。
7.秋冬に最適なディアスキンスウェードを主役に。|「ADDICT CLOTHES JAPAN」ディレクター・石嶋聡さん
ライダースジャケットのスペシャリストである石嶋さんが選んだライダースジャケットは、柔らかなディアスキンのスウェードのシングル。ブラックデニムにレースアップブーツというシンプルなコーディネイトなので、ジャケットの存在感が際立つ。AD-05のディアスウェードのマスタードカラーのこちらのライダースは、自社で開発したオリジナルのディアスキンを使っている。
8.都会的なライダース着用の好例。|「FULLCOUNT」スタッフ・田辺嘉仁さん
ダブルのライダースジャケットをトラウザースとシューズでバイカースタイルではなくブリティッシュな印象へと仕上げた。ウエアと小物のカラーをブラックで統一しながらも異なる素材感で表情に巧みな変化を付けたお手本。フルカウント×アディクトクローズのライダースはコンビ鞣しのオリジナルホースハイドを使用し、墨の色味を表現した“Lamp Black” カラーを採用。裏地はスモーキーピンクの中綿入りだ。
9.サイジングで作るラフさが秀逸。|「ハンガー」ショップマネージャー・安達伸吾さん
ダブルライダースをゆとりのあるサイジングや小物の色使いでカジュアルに着崩すのが安達流。グリーンのカラーレザーにストライプのイージーパンツ、さらにオレンジのニットキャップやスニーカーを合わせた、まさに脱力系ライダースコーデ。ロストコントロールのライダースは着丈が長めに作られていて、安達さんはバイクに乗るとき以外はフロントを開けて着るので、インナーのTシャツはジャケットから裾が長めに出るくらいがラフな雰囲気で着こなすにはちょうどいい。
10.シルエットにこだわったクラシックMCスタイル。|「ATTRACTIONS」セールスマネージャー・加藤和さん
ライダースを主役としたMCスタイル。太めのコーデュロイパンツでAラインのクラシカルなイメージを強調し、首元のスカーフは上品なアクセントの効果だけでなく防寒性もアップ。機能とスタイルを兼ね備えるバイク乗りらしい着こなし。足元のビルトバックのホースハイドのエンジニアは、約3年間着用しているだけあり力強い皺が刻み込まれた美しい経年変化が現れている。
11.王道ライダースコーデといえばコレ!|「フェイクα」ショップマネージャー・澤田一誠さん
ダブルライダースにストレートの5ポケットジーンズとエンジニア。アメカジの王道と言えるスタイルだが、このスタイルにここまで強いこだわりを持つ人は他にいないだろう。ライダースは映画『乱暴者』でジョニーが着用したと言われるデュラブル製。そして、みぞおちで留めたジップの位置もジョニーを意識したものだ。ジーンズもエンジニアもヴィンテージを愛用。10年以上前からこれが澤田さんのスタンダード、流行に捉われず変わらない男の格好良さを体現している。
12.大人ライダースコーデのお手本。|「US」代表・植村肇さん
ヴィンテージハーレー乗りの植村さんが10年以上着続けていると言うレザージャケットは’60sのショット641。逆ハの胸ポケットが特徴で、スタンドカラーのシングルライダースはバイクに乗る際に実用性が高いだけでなく、合わせるアイテム次第でカジュアルダウンしたラフな着こなしにもハマる。ハードな方向から崩すことを意識したややオーバーサイズのプリントTee やさりげない小物使いで、シンプルにまとめながらも力の抜けた大人のストリート感を演出している。
13.オフセットライダースコーデもエレガントに。|「ラングリッツ・ジャパン」・岡本隆則さん
ブランドの始まりのモデルとして思い入れのあるモデルだと言うデスズ・ヘッドを着用する岡本さんの着こなしのマナーは、すべてのアイテムが機能的であり、飾りだけの装飾ではなくその機能性に基づくデザインであるということ。愛車の時代感を意識しながら、ジャケットを始め、AOのアビエイターグラスやトゥが薄く、ヒールカウンターを外側に配さないクラシカルなエンジニアブーツなど、タウンユースからバイクライドまでを隙なく網羅するスタイルだ。
14.カジュアルなストリートコーデ。|「Schott WEST」店長・柳直希さん
ネイビーのライダースにパーカ、キッチンパンツと、ライダースをカジュアルにストリートに落とし込んだ好例。ゆったりとしたサイズ感も◎。スニーカーとライダースの色を合わせることで、コーデがぐっと引き締まっている。
15.ワイドパンツでリラックスコーデ!|「ARIZONA FREEDOM」プレス・大島由輝さん
ワイドシルエットのパンツにジャストで着用したライダースジャケットのアンバランスさがリラックス感がありグッド。バイカー風になりがちなアイテムをカジュアルに着るお手本的スタイル。ワンポイントのシルバーも活きている。
16.ニットキャッで外すカジュアルコーデ。|「ADDICT CLOTHES JAPAN」パタンナー・森隼人さん
英国らしい襟付きのシングルライダースを日本の高い技術で再構築したAD-01を着用した森さん。ボトムスとブーツはブラックで統一しつつも、ニットキャップに明るい色を差し込むことで、うまくアクセントにしている。(ADDICT CLOTHES TOKYO TEL03-5341-4767)
17.ワーク色を極力抑えたアーバンオーバーオールスタイル。|「FINE CREEK LEATHERS」スタッフ・有馬裕太さん
アメリカンカジュアルの中でもワーク感の強いオーバーオールを、ファインクリークのシングルライダースと合わせ、すっきりした印象に。足元はスニーカーで軽やかさを演出した。それぞれのサイズ感のチョイスもさすがの一言。スタンドカラーのスナップボタンに、ハリウッドセレブに大人気のGood Art HLYWDをオン。こうした遊び心は是非見習いたい。(ファインクリークレザーズ TEL050-3390-2470)
18.全身をブラウン系で統一してクラシカルな雰囲気に。|「TROPHY CLOTHING」プレス・藤原一茂さん
手染めのホースハイドを使用した直営店別注のスポーツジャケットを主役に、全身を茶系のカラーリングで統一したクラシカルなレザースタイル。すべて天然素材のアイテムで構築した着こなしがヴィンテージバイクによく似合う。足元はトゥが薄いクラシカルなスタイルのオリジナルエンジニアブーツ。ブラックスエードを茶系のコーディネイトに合わせている。
19.ネイビーレザーにタイトなブラックデニムを合わせて。|「ジェラード」代表・後藤洋平さん
オリジナルのネイビーレザーのダブルライダースにタイトなブラックデニムを合わせる後藤さん。コテコテにならないように意識したと言う着こなしは、フロントジップを首元まで閉めてシンプルなカラーリングでまとめたクリーンな雰囲気。全体的に重くならないようにブラックデニムは色が濃いものではなく程よく色落ちしているのもポイント。黒系のブーツを合わせるとロックな印象になりそうだが、刺し子のスリッポンの軽さを引き立てるパンツの絶妙な丈感も参考にしたい。
20.男らしさ全開! セットアップコーデ。|「ラングリッツ東京」ショップマネージャー・ 猪狩顕さん
上下ともにレザーを纏った難易度の高いコーデを日常的に着こなす猪狩さんだが、その着こなしはまずバイクに乗れることが大前提。そして、インナーを着込む余裕がありながら着膨れしないジャケットの絶妙なサイズ感にも注目したい。また、ジャケットとパンツの間にベルトが見えるようにバイクに乗る時以外はややパンツを下げて履いているのもポイント。足元は常にウエスコだが、レースアップかエンジニアかはその日に乗る愛車のとのバランスを考えて選んでいると言う。
◆
最高のライダースを手に入れても、コーデがワンパターンじゃもったいない。バイクで、タウンで、ちょっとドレスアップしてなど、さまざまなシーンで着こなしてみてほしい。
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(出典/「Lightning 2022年1月号 Vol.333」「別冊Lightning Vol.220 革ジャンの教科書」「Lightning 2019年11月号 Vol.307」)
Photo/N.Suzuki 鈴木規仁、S.Kai 甲斐俊一郎、N.Hidaka 日高奈々子、K.Miyamae 宮前一喜、S.Tsuji 辻茂樹、M.Watanabe 渡辺昌彦、T.Furusue 古末拓也、Y.Yoshida 吉田佳央、Y.Kubo 久保嘉範
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