レーサーの血が騒ぐバイク「フラットトラッカー」って何だ?

近年国内でもレースイベントが多く開催され、ストリートのみならず人気を集めているバイク「フラットトラッカー」。もちろん街乗り用のバイクもいいですが、せっかくバイク乗りなら風を切る感覚を味わってみたい、そんな方にオススメのバイクです。もしかしたら、あなたの中のレーサーの血が騒いじゃうかも!?

「フラットトラッカー」カスタムで人気のモデル

競技ではオーバル状のコースを左回りで走るため重心を偏らせつつ、バンク角も稼げる左出しのアップマフラーが基本形。また、ストレートでは上体を伏せるポジションになるため、腰を固定するためのシングルシートを装着し、ワイドハンドルや前後同径ホイールなどもフラットトラッカーを決定付ける要素。既にカスタムされた車両も含め、これらの要素を満たすモデルを抑えておこう。

1971 YAMAHA XS650

ヤマハの名車のひとつに数えられ、カスタムベースとしても人気が高い車両。

HARLEY-DAVIDSON XR750

1972年に発売されたモデルで、AMAフラットトラックで絶大な人気を誇った。現在も中古市場で人気の車両。

1974 HONDA ELSINORE MT250

ホンダ初の本格的2ストロークエンジンを搭載したモトクロス競技用モデル。70年代の発売当時、イメージキャラクターに俳優のスティーブ・マックイーンを起用していた。

「フラットトラッカー」の詳細をチェック

「フラットトラッカー」を知るには、レース・ストリート両方の観点を持つ専門家に聞くのが一番。1998年に創業以来、旧きよきアメリカのオフロードスタイルを提案してきたカスタムショップの名店「エム&エムズ モーターサイクル」が作る車両「1999 YAMAHA SR500」から詳細を確認しよう。

問い合わせ / M&M’s motorcycle TEL046-207-7059

ヤマハの代名詞であるSRだが、そんな車両を60年代後半のフラットトラッカーをストリート仕様に落とし込んだエム&エムズが得意とするカスタム。当時のカルチャーに造詣が深い同店がオリジナルで製作した外装を組み込んでいるだけあって雰囲気も抜群。

フロントフォークの剛性を高めつつ、クールなスタイリングも演出してくれるスタビライザーは、エム&エムズがオリジナルで製作したもの。

トラッカースタイルには欠かせないワイドハンドル。メーターもコンパクトで、レーサーのようなシンプルなハンドルまわりに。

クラシカルなトラッカースタイルを決定づける、高さを抑えたデザインのタンク。シンプルなカスタムペイントもヴィンテージ感があって◎

カウル一体型のシートもトラッカーならではのスタイル。縦タックロールや後端をチョップしたようなデザインも秀逸。

「フラットトラッカー」ラバーの愛車をチェック!

今回スナップに協力してくれた「フラットトラック」ラバーたちはレースシーンでも活躍している人ばかり。ストリートを駆け抜けるだけでなく、土臭いレース場で泥まみれになりながらバイクを楽しんでいる姿は、ぜひ参考にしたい。

2007 HONDA FTR223 / 山口昌男さん

「アイアンショベルヘッドでスライドするための練習用車両として購入したんです」と語る山口さんのFTRは、基本的な骨格は残しつつスプロケやハイカム、ビッグキャブなど細かくセッティングが施された本気仕様のマシン。

HONDA BENLY CD50 / BUDDY CUSTOM CYCLES 福田光佑さん

小学生の頃からフラットトラックで活躍している福田さん。愛車はCD50をベースにエンジンを載せ替え他車種の外装にペイントしたライトカスタム。

SUZUKI Grass Tracker / SHAKIN’ SPEED GRAPHIX 清水知巳さん

ペインターの清水さんの愛車はスズキ・グラストラッカーをベースとしたカスタム。シートカウルをワンオフで製作してホイールのリムと外装のカラーリングを統一。ベース車次第ではノーマルを活かしたままで十分フラットトラックを楽しめるのだ。

フラットトラックレース「HAVE FUN!!」が盛り上がっている!

ここ数年新たに注目を集めているフラットトラックレース。そして、今回は2018年の横浜ホットロッドカスタムショーにて注目を集めた「Have Fun!!」を紹介。カスタムビルダーが中心となり、あえて安価で低重心なコンプリートエンジンを使ったカスタムバイクで草レースを走る大会だ。

カスタムバイクを作るところからスタートした集まりだが、今では走るのが楽しくて毎月3、4回程度は集まってバイクで遊んでいるのだとか。ハブファンの練習風景はハイクオリティなカスタムを見ているだけでも面白いが、やっぱりバイクは乗って楽しむのが一番、ということを改めて感じさせてくれる。意外と身近なバイクでもライトカスタムで挑戦できるフラットトラックレースは、これから益々盛り上がる予感だ。

意外にもバイクはこうじゃなければいけないというスタイルはなく、軽くて操作性が高ければどんなバイクでもチャレンジできる。初心者はホンダのFTRなどから始めるのが値段的にも扱いやすさ的にもハードルが低いとか。

 

いかがでしたか? 自由自在にレース場を駆け抜ける「フラットトラッカー」かっこいいですよね。もちろん、公道では無茶な運転はできませんが、安全に心掛けながらバイカーライフを楽しんじゃってください!

▼こちらの記事もおすすめ!

いまストリートで乗りたいバイクは、「ダート」なこの4スタイル。

いまストリートで乗りたいバイクは、「ダート」なこの4スタイル。

2021年10月24日

(出典:「別冊Lightning BIKERS SNAP」「別冊Lightning VINTAGE MOTORCYCLES」「別冊Lightning VINTAGE BIKE FILE」)

この記事を書いた人
サカサモト
この記事を書いた人

サカサモト

アメカジ系動画ディレクター

Lightning、2nd、CLUTCH Magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」のディレクター。元Lightning副編集長ということもあり、クルマ、バイク、ミリタリーなど幅広い分野に精通。現在はもっぱら動画作成機材に夢中。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

王道のデニムセットアップはボトムスで差をつけろ!

  • 2026.06.30

昨今のアメカジブームのなかで、注目度が高まっている“デニムオンデニム”のセットアップスタイル。王道ももちろん良いが、一歩先を行きたいアメカジラバーはボトムスで差を付けてみるのはいかがだろうか。気鋭のブランド「アンバースレッズ」が展開するデニムセットアップはそんな望みを叶えてくれるに違いない。 Amb...

時とエイジングを刻む。VAGUE WATCH&Co. × CONSIGLIERE THE 1ST SPECIAL WATCH

  • 2026.07.02

時計は時間を刻むもの。本来の目的はそれで十分だが、「エイジングするものに囲まれて暮らしたい」という自称革ジャンの伝道師・モヒカン小川はベルトにもこだわる。そんな彼が愛用するヴァーグウォッチとシルバージュエリーブランド「コンシリエーレ」のコラボウォッチには毎日身につけた分のエイジングが刻まれている。 ...

上品に纏うちょうどいい季節。大人の夏にちょうどいい「ORGUEIL」のシャツ

  • 2026.06.30

気温の上昇とともに、装いは軽く簡素になる。だからこそ求めたいのは、肩肘張らない大人の品格だ。クラシックをモダンに再構築したORGUEILのシャツが、大人の夏にちょうどいい存在感を放ってくれるはずだ。 Shawl Collar Denim Work Shirt 1930 年代に現存したアメリカンワーク...

夏のアメカジがもっと楽しくなる「HEATH」のオリジナルプリントT !!

  • 2026.06.30

横浜を拠点に“大人のアメカジ”を提案する「ヒース」。セレクトショップでありながらハイクオリティなオリジナルプロダクツに定評があり、遊び心のあるアイテムや限定モデルも多く展開している。その筆頭が7.4オンスの肉厚Tシャツシリーズだろう。 [caption id="" align="alignnone"...

夏の余白に、存在感を。大人メンズの夏スタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介!

  • 2026.06.30

シンプルな装いだからこそ、アクセサリーや小物が着こなしの印象を大きく左右する夏。そんな季節にチャコールグリーンが提案するのは、物語とクラフトマンシップを宿した逸品たち。夏のスタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介する。 手仕事が生む、本物の存在感 2002年に誕生したアティースは、「REL...

Pick Up おすすめ記事

初夏は、泥と大戦で。「STUDIO D’ARTISAN」2026SSの新作を紹介!

  • 2026.07.03

選ぶのは「泥染の開襟シャツ」か、「大戦モデル」か──。この初夏、気になるのは対照的な表情を持つ二つの新作だ。そのどちらにもステュディオ・ダ・ルチザンならではの、丁寧な作りと遊び心が息づいている。 奄美大島の伝統技法が生む、泥染ならではの深い表情に注目 奄美大島に古くから伝わる泥染は、テーチ木(シャリ...

夏の余白に、存在感を。大人メンズの夏スタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介!

  • 2026.06.30

シンプルな装いだからこそ、アクセサリーや小物が着こなしの印象を大きく左右する夏。そんな季節にチャコールグリーンが提案するのは、物語とクラフトマンシップを宿した逸品たち。夏のスタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介する。 手仕事が生む、本物の存在感 2002年に誕生したアティースは、「REL...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

時とエイジングを刻む。VAGUE WATCH&Co. × CONSIGLIERE THE 1ST SPECIAL WATCH

  • 2026.07.02

時計は時間を刻むもの。本来の目的はそれで十分だが、「エイジングするものに囲まれて暮らしたい」という自称革ジャンの伝道師・モヒカン小川はベルトにもこだわる。そんな彼が愛用するヴァーグウォッチとシルバージュエリーブランド「コンシリエーレ」のコラボウォッチには毎日身につけた分のエイジングが刻まれている。 ...

革とデニムの境界線を越える! デニムのように見えるけど実はコレ、革なんです。

  • 2026.07.02

前号でもお伝えしたが、天神ワークスの開発していた新しい革「リジットレザー」が完成し、この度、遂にレザージャケットとなって登場した。まずはこの写真を見てほしい。これは、天神ワークス代表の髙木さんが1カ月着込んだもの。このエイジング、まさにデニムじゃね? でも、レザーらしいエイジングも見え隠れする、唯一...