レーサーの血が騒ぐバイク「フラットトラッカー」って何だ?

  • 2021.10.24  2019.11.22

近年国内でもレースイベントが多く開催され、ストリートのみならず人気を集めているバイク「フラットトラッカー」。もちろん街乗り用のバイクもいいですが、せっかくバイク乗りなら風を切る感覚を味わってみたい、そんな方にオススメのバイクです。もしかしたら、あなたの中のレーサーの血が騒いじゃうかも!?

「フラットトラッカー」カスタムで人気のモデル

競技ではオーバル状のコースを左回りで走るため重心を偏らせつつ、バンク角も稼げる左出しのアップマフラーが基本形。また、ストレートでは上体を伏せるポジションになるため、腰を固定するためのシングルシートを装着し、ワイドハンドルや前後同径ホイールなどもフラットトラッカーを決定付ける要素。既にカスタムされた車両も含め、これらの要素を満たすモデルを抑えておこう。

1971 YAMAHA XS650

ヤマハの名車のひとつに数えられ、カスタムベースとしても人気が高い車両。

HARLEY-DAVIDSON XR750

1972年に発売されたモデルで、AMAフラットトラックで絶大な人気を誇った。現在も中古市場で人気の車両。

1974 HONDA ELSINORE MT250

ホンダ初の本格的2ストロークエンジンを搭載したモトクロス競技用モデル。70年代の発売当時、イメージキャラクターに俳優のスティーブ・マックイーンを起用していた。

「フラットトラッカー」の詳細をチェック

「フラットトラッカー」を知るには、レース・ストリート両方の観点を持つ専門家に聞くのが一番。1998年に創業以来、旧きよきアメリカのオフロードスタイルを提案してきたカスタムショップの名店「エム&エムズ モーターサイクル」が作る車両「1999 YAMAHA SR500」から詳細を確認しよう。

問い合わせ / M&M’s motorcycle TEL046-207-7059

ヤマハの代名詞であるSRだが、そんな車両を60年代後半のフラットトラッカーをストリート仕様に落とし込んだエム&エムズが得意とするカスタム。当時のカルチャーに造詣が深い同店がオリジナルで製作した外装を組み込んでいるだけあって雰囲気も抜群。

フロントフォークの剛性を高めつつ、クールなスタイリングも演出してくれるスタビライザーは、エム&エムズがオリジナルで製作したもの。

トラッカースタイルには欠かせないワイドハンドル。メーターもコンパクトで、レーサーのようなシンプルなハンドルまわりに。

クラシカルなトラッカースタイルを決定づける、高さを抑えたデザインのタンク。シンプルなカスタムペイントもヴィンテージ感があって◎

カウル一体型のシートもトラッカーならではのスタイル。縦タックロールや後端をチョップしたようなデザインも秀逸。

「フラットトラッカー」ラバーの愛車をチェック!

今回スナップに協力してくれた「フラットトラック」ラバーたちはレースシーンでも活躍している人ばかり。ストリートを駆け抜けるだけでなく、土臭いレース場で泥まみれになりながらバイクを楽しんでいる姿は、ぜひ参考にしたい。

2007 HONDA FTR223 / 山口昌男さん

「アイアンショベルヘッドでスライドするための練習用車両として購入したんです」と語る山口さんのFTRは、基本的な骨格は残しつつスプロケやハイカム、ビッグキャブなど細かくセッティングが施された本気仕様のマシン。

HONDA BENLY CD50 / BUDDY CUSTOM CYCLES 福田光佑さん

小学生の頃からフラットトラックで活躍している福田さん。愛車はCD50をベースにエンジンを載せ替え他車種の外装にペイントしたライトカスタム。

SUZUKI Grass Tracker / SHAKIN’ SPEED GRAPHIX 清水知巳さん

ペインターの清水さんの愛車はスズキ・グラストラッカーをベースとしたカスタム。シートカウルをワンオフで製作してホイールのリムと外装のカラーリングを統一。ベース車次第ではノーマルを活かしたままで十分フラットトラックを楽しめるのだ。

フラットトラックレース「HAVE FUN!!」が盛り上がっている!

ここ数年新たに注目を集めているフラットトラックレース。そして、今回は2018年の横浜ホットロッドカスタムショーにて注目を集めた「Have Fun!!」を紹介。カスタムビルダーが中心となり、あえて安価で低重心なコンプリートエンジンを使ったカスタムバイクで草レースを走る大会だ。

カスタムバイクを作るところからスタートした集まりだが、今では走るのが楽しくて毎月3、4回程度は集まってバイクで遊んでいるのだとか。ハブファンの練習風景はハイクオリティなカスタムを見ているだけでも面白いが、やっぱりバイクは乗って楽しむのが一番、ということを改めて感じさせてくれる。意外と身近なバイクでもライトカスタムで挑戦できるフラットトラックレースは、これから益々盛り上がる予感だ。

意外にもバイクはこうじゃなければいけないというスタイルはなく、軽くて操作性が高ければどんなバイクでもチャレンジできる。初心者はホンダのFTRなどから始めるのが値段的にも扱いやすさ的にもハードルが低いとか。

 

いかがでしたか? 自由自在にレース場を駆け抜ける「フラットトラッカー」かっこいいですよね。もちろん、公道では無茶な運転はできませんが、安全に心掛けながらバイカーライフを楽しんじゃってください!

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(出典:「別冊Lightning BIKERS SNAP」「別冊Lightning VINTAGE MOTORCYCLES」「別冊Lightning VINTAGE BIKE FILE」)

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