いまストリートで乗りたいバイクは、「ダート」なこの4スタイル。

現在のバイクのストリートシーンでは、どこか土っぽさを感じさせるクラシカルなスタイルが潮流だ。その中心となっているのがスクランブラーやボバーといった4つのスタイル。どの車両も時代と共にブラッシュアップされ、カスタムの技法も異なるため明確に線引きするのは難しいが、それぞれのスタイルを再定義し、いまストリートシーンを熱くするバイクスタイルを知っておきたい。

1.【Scrambler スクランブラー】ロードバイクがベースとなったオフロードバイクの始祖。

[代表的なモデル]HONDA CL72

スクランブラーは1960年前後に誕生する。まだ不整地を走るための専用車種が作られていなかった時代のため、ロードバイクをベースに個人レベルでカスタムされたものが多かった。川を渡るときに水が入りにくい「アップマフラー」、バランスがとりやすい「幅広のハンドル」、ダートで滑りにくい「キャラメルパターンのタイヤ」といった、最低限のパーツを装着したモデルが主流。サスペンションも短くフロント19、リア18インチのホイールを装着しているモデルが多いのもロードバイクの名残といえる。その後時代と共に進化しVMXスタイルへと繋がっていく。

▼スクランブラーについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!

いま世界で流行しているバイクスタイル「スクランブラー」って何だ!?

いま世界で流行しているバイクスタイル「スクランブラー」って何だ!?

2021年10月24日

2.【Vintage Motocross ヴィンテージモトクロス(VMX)】オフロードに特化したパーツで構築されたスタイル。

[代表的なモデル]YAMAHA XT500

スクランブラーとの線引きが難しいヴィンテージモトクロス(VMX)だが、あえて違いを挙げるならば、荒れた路面でも操作性が高い21インチのフロントホイールを装着していることや、よりショックを吸収する長めのサスペンションを装備している。また初期には垂直気味にレイアウトされていたリアサスだが、70年代中頃を境に斜めに装着されたモデルが増えるのも特徴。ちなみにVMXレースではリアサスがツインショックのモデルが「ヴィンテージ」モトクロスとして認識され80年代から一般化するモノサスを搭載した車両はヴィンテージとは区別される。

▼VMXについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!

オフロードに特化したバイク「VMX(ヴィンテージモトクロス)」って何だ?

オフロードに特化したバイク「VMX(ヴィンテージモトクロス)」って何だ?

2021年10月24日

3.【Flat Tracker フラットトラッカー】オーバルのフラットダートを駆けるための独自のスタイル。

[代表的なモデル]HARLEY-DAVIDSON XR750

オーバル状のフラットダートコースを走るレースで生まれたスタイル。競技では左回りで走るため重心を偏らせつつ、バンク角も稼げる左出しのアップマフラーが基本形(右出しの場合は重心を低くさせるためダウンマフラーを装着)。またストレートでは上体を伏せるポジションになるため、腰を固定するためのシングルシートを装着し、ワイドハンドルや前後同径ホイールなどもフラットトラッカーを決定付ける。近年国内でもレースイベントが多く開催され、ストリートだけでなく実際にフラットトラックで遊ぶ人たちも増加し、じわじわと人気を集めている。

▼フラットトラッカーについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!

レーサーの血が騒ぐバイク「フラットトラッカー」って何だ?

レーサーの血が騒ぐバイク「フラットトラッカー」って何だ?

2021年10月24日

4.【Bobber ボバー】旧きよきアメリカのレースから生まれたスタイル。

[代表的なモデル]INDIAN SPORT SCOUT

ボバーは1930年代のアメリカのレースから生まれたスタイル。ベース車両はハーレーやインディアン、トライアンフで作るのが王道で、現代のストリートシーンでは当時のパーツやペイントを残した味わい深い雰囲気が人気。当時はまだレース部品の存在せず「速く走るカスタム=軽量化」が基本的な考え方。骨格は変更せずにチョップやストリップ、パーツ流用がカスタムの主流のため、このようなスタイルが確立。また当時のコースは不整地で行われることが多く、浅瀬の川を渡るために生まれたアップスイープマフラーを装着するのも当時らしいスタイルのひとつ。

▼ボバーについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!

バイク界を席巻する、アンチヒーロー「ボバー」って何だ?

バイク界を席巻する、アンチヒーロー「ボバー」って何だ?

2022年10月21日

 

上記4つを中心に分類し、リアルなバイカースタイルを多数収録した「別冊Lightning バイカースタイルブック」を参考に、最初の一台、次の一台へ想いを馳せてはいかがだろうか。

※掲載情報は取材当時のものです。

(出典/「別冊Lightning バイカースタイルブック」)

この記事を書いた人
サカサモト
この記事を書いた人

サカサモト

アメカジ系動画ディレクター

Lightning、2nd、CLUTCH Magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」のディレクター。元Lightning副編集長ということもあり、クルマ、バイク、ミリタリーなど幅広い分野に精通。現在はもっぱら動画作成機材に夢中。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

時間を重ねて、ヴィンテージになる。「RAGGY CLOTHING」の何年先も、格好いいと思える服

  • 2026.10.02

時代が変わっても、色褪せない格好よさがある。「ラギークロージング」が大切にするのは、流行に左右されない普遍的さ。アメリカンカジュアルの王道を、いまの時代に自然に着られる1着へと仕立てる。 旧きよき服を現代の日常に アメリカンカジュアルの王道を見つめながら、現代の日常に馴染む服を作る「ラギークロージン...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

Pick Up おすすめ記事

無垢の金属、輝く伝統。純金や純プラチナを使った「市松」の究極の逸品

  • 2026.09.25

純金や純プラチナなど、純度100%の軟らかい金属をアクセサリーにするためには非常に高い技術が必要だ。それを可能にするのが「市松」。約30年にわたって培った“叩く”技術が可能にする唯一無二のリングの輝きに迫る。 熟練の技なくしては完成しない究極の逸品 原材料高騰の影響もあって、希少性が高まっている純金...

時間を重ねて、ヴィンテージになる。「RAGGY CLOTHING」の何年先も、格好いいと思える服

  • 2026.10.02

時代が変わっても、色褪せない格好よさがある。「ラギークロージング」が大切にするのは、流行に左右されない普遍的さ。アメリカンカジュアルの王道を、いまの時代に自然に着られる1着へと仕立てる。 旧きよき服を現代の日常に アメリカンカジュアルの王道を見つめながら、現代の日常に馴染む服を作る「ラギークロージン...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

全16色! 10年以上のロングセラーを誇る「HEATH」の名作ネルシャツが超人気なワケ

  • 2026.09.30

秋冬のアメカジ服の定番、ネルシャツ。横浜のセレクトショップHEATHが手がけるオリジナルブランドBLUE PORTのネルシャツが10年以上のロングセラーを誇るとのことで、その人気の秘密に迫る。 【理由①】優れたコストパフォーマンス ディテールやシルエットにもこだわった高いクオリティに対して、なんと税...

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...