塊根植物の人気品種7株~歪なカタチにハマる!~
アフリカを原産とするものが多い塊根植物。近年の塊根ブームの火付け役ともいうべきグラキリスを筆頭に無数の品種が存在するが、その大半がまるで奇形ともいうべきフォルムを持っているのが特徴だ。しかし、そんな独特なカタチこそが塊根植物の最大の魅力で、不思議なカタチにハマる人が続出中。ここでは人気のパキポディウム属を中心に、知っておきたい人気定番の品種を紹介する。
※相場価格は2019年6月現在。ライトニング編集部調べ。
「パキポディウム・グラキリス(象牙球)」~塊根植物を代表する定番品種~
塊根植物ブームの中心にいるのがグラキリス。和名では象牙球とも呼ばれ、丸みのあるボディから細い枝が生えた形が多くの愛好家から支持されている。夏が成長期となり、比較的育てやすく、小型のものだと1万円台で手に入るのでビギナーにもオススメ。写真は通称“二頭”と呼ばれるタイプで市場では10万円前後となりそうだ。
【DATA】
相場価格:1万5000円~10万円
原産国:マダガスカル
成長期:春~夏
「パキポディウム・マカイエンセ(魔界玉)」~他のパキポディウムとは一線を画したワイルドな樹形~
名前の由来は、マダガスカル南西部にあるマッケイ山脈に自生していることから。2000年初頭に新種登録された比較的新しいパキポディウムなので、大きなものは現地球(原産地で採取された株)のみ。パキポディウムは、愛嬌のあるフォルムが多い中、マカイエンセは細身の塊茎に長い枝を生やす野性味あふれる佇まいが特徴。和名では魔界玉と名付けられたユニークな品種。
【DATA】
相場価格:5~20万円
原産国:マダガスカル
成長期:春~夏
「オペルクリカリア・パキプス」~塊根植物の王様の名に恥じぬ、圧倒的な存在感~
長い年月をかけて少しづつ成長し、ゴツゴツとした幹の質感からも歴史を感じられる塊根植物。また樽のような太い幹とは対照的に、繊細な枝と小さな葉を生やすギャップもユニークで、圧倒的な存在感を放つことからファンからは“塊根植物の王様” と呼ばれている。育成にも十分な管理が必要で、希少性も高いことから高値で取引されている。秋になると葉が紅葉するため、盆栽感覚でも楽しめるのが魅力。
【DATA】
相場価格:20万円~50万円
原産国:マダガスカル
成長期:夏
「オペルクリカリア・デカリー」~盆栽でも注目されるオペルクリカリア属の人気種~
原産のオペルクリカリア属のデカリーは、コーデックスの王様と呼ばれる同属のパキプスと比べるとかなりお手頃な値段。幹が太い立派なものだと値は張るが、これくらいの成長度であれば、そこまで高額ではない。成長が遅いので、じっくりと向き合いたい品種である。
【DATA】
相場価格:1万円~5万円
原産国:マダガスカル
成長期:夏
「アデニア・グロボーサ」~独特な存在感を放つイボイボのグリーン・ボディ~
緑色の肌とイボのような突起がインパクト大のグロボーサ。その塊根本体に負けず劣らずの枝から生えた太い棘もポイント。年間を通して日の当たる場所で管理したいが、本体を太陽に当てすぎると日焼けの原因となるため、置き場所を工夫する必要がある。ただし基本的には丈夫な品種なので育てやすい。
【DATA】
相場価格:1万円~8万円
原産国:ケニア、タンザニア、ソマリア
成長期:春~夏
「チレコドン・レティキュラーツス(万物想)」~冬型多肉チレコドン属の代表品種~
南アフリカからナミビアまでまたがる乾燥高原地帯であるナマクアランドが原生の植物。花が枯れた後に花柄が細い針金のように残り続け、年を越すたびに枯れた花柄が増えていくため、珍妙な姿になるのが特徴。毎年秋から冬にかけて成長する冬型なので、夏の蒸し暑さを避けて育てる。和名は万物想。
【DATA】
相場価格:1万円~3万円
原産国:南アフリカ、ナミビア
成長期:秋~春
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