BATTLE1:王道ブランド対決『CANADA GOOSE(カナダグース)』VS『WOOLRICH(ウールリッチ)』
近年のダウンブームを牽引しているといっても過言ではない2大巨塔。クオリティもさることながら、価格帯もほぼ同じ。あなたの好みはどっち?
『CANADA GOOSE』
日本でもすっかりと定着した印象のあるカナダグースは、今年で60周年を迎える老舗のダウンブランド。寒さの厳しいカナダ北部やアラスカなどで生活する人々や南極探検隊、登山家などのプロフェッショナルたちから絶大な支持を得ている抜群の機能美こそが最大の魅力である。
トップスにダウンジャケットでボリュームを出し、ボトムスは細身でまとめるという冬スタイルのお手本的なコーデ。ハイネックのニットとリジットデニムを取り入れることで大人っぽい印象に仕上げているのもポイント。(稲川友樹さん)
着用しているのはこちら! シャトーパーカ(CANADA GOOSE)9万9360円(税込)
大人気であるジャスパーのベースとなったモデルで、アジア向けのフュージョンフィットを採用。ほどよくすっきりとした作り。コヨーテファーで男らしい印象に。
『WOOLRICH』
アメリカを代表するアウトドアブランドで1830年に創業。ウールを使ったプロダクトのイメージが強いが、ここ数年で支持を集めているのが、1970年代にアラスカのパイプライン工事で使われていたアークティックパーカー。ゴアテックスシェルのアップデートモデルも展開する。
ショート丈の利点を活かして、レイヤードで遊び心を加えているのが印象的。短めの丈のパンツやツバの広いハットなど、レイヤードだけに目が行かないようにうまくバランスを取っているのも参考にしたいところ。(登 貴典さん)
着用しているのはこちら・・・GTXマウンテンジャケット(WOOLRICH)10万5840円(税込)
フロントに機能的な4つのポケットが配されたショート丈ダウンジャケット。ダウンの保温性を下げてしまう水をシャットアウトするゴアテックスを使っている。
BATTLE2:寝具がルーツ対決『PYRENEX(ピレネックス)』VS『NANGA(ナンガ)』
奇しくもルーツに寝具メーカー(羽毛布団)だった経緯を持つ両ブランド。その技術を生かし、ダウン封入から自社で生産できるというこだわりを持っている。もはやフランスVS日本の羽毛布団対決でもあるのだ!
『PYRENEX』
フランスのサンセベで1859年に羽毛を生産する会社として創業。当初は寝具に特化していたが、’60年代よりアパレルを手掛け、’90年代よりピレネックスを開始。羽毛から製品まで自社で一貫生産する。
ネイビーとベージュの2色をうまくまとめたカラーリングがお見事。ダウンのボリュームに負けないパンツ選びにも注目だ。(冨田好晃さん)
着用しているのはこちら・・・アヌシージャケット(PYRENEX)10万5840円(税込)
定番のミドル丈モデルで、オンオフ問わず着られるように、ジャケットの上に着てもストレスを感じない立体的な肩のパターンを使用。
『NANGA』
数少ない⽇本のダウンブランドであるナンガは、ʼ41年に滋賀の⽶原で創業。こちらも羽毛布団メーカーとしてのルーツがあり、輸⼊した⽻⽑をすべて国内で精製し⽣産。そのクオリティとコストパフォーマンスの⾼さも⼈気の理由。
光沢感のあるナイロンのダウンジャケットのインナーに色落ちしたデニムを合わせることで、うまくアメカジ感を出した好例と言える。(中島 新さん)
着用しているのはこちら・・・オーロラ ダウンジャケット(NANGA)3万8340円(税込)
ナンガのフラッグシップモデルであるオーロラジャケットは、防水、透湿に優れたオーロラテックスを使用。760フィルパワーと高品質。
BATTLE3:デニムダウン対決『SUGAR CANE×GOLD×ARK STANDARD』VS『ROCKY MOUNTAIN FEATHERBED』
素材にデニム生地を使ったダウンジャケット対決。どちらも色落ちしたこなれ感のあるデニムを使っているのが特徴。着込んでいくことで、さらに味わい深くデニムが色落ちしていくのも魅力的!
『SUGAR CANE×GOLD×ARK STANDARD』
アメリカンクロージングに精通した3社コラボ。シェルには、シュガーケーン製の10oz デニムを使い、ベースのダウンジャケットはゴールドが製作。コンチョボタンなどをアークスタンダードがチョイス。
赤いシャツを差し色にして、地味色になりがちな冬スタイルのマンネリを解消。足元にボリュームのあるマウンテンブーツをチョイスした。(三浦優輔さん)
着用しているのはこちら・・・デニムコンチョダウン(SUGAR CANE×GOLD×ARK STANDARD)4万2120円(税込)
ほどよくウォッシュ加工を施した10ozインディゴデニムをシェルに採用。コンチョボタンはアークスタンダードのエクスクルーシブとなる。
『ROCKY MOUNTAIN FEATHERBED』
1960年代後半にワイオミング州ジャクソンホールで創業。ウエスタンヨークをアイコンに多くの成功を収めたが、1980年代に廃業。その後、サーティーファイブサマーズの寺本氏が実名復刻を果たした。
色落ちしたデニムダウンベストのテイストを活かすために、あえてインナーにも味の出たデニムシャツをプラスし、統一感を演出している。(広木 優さん)
着用しているのはこちら・・・デニムダウンベスト(ROCKY MOUNTAIN FEATHERBED)5万2920円(税込)
メリハリのあるエイジングが印象的なデニムシェルのダウンベスト。ブランドのアイコンである1枚革のウエスタンヨークとも相性抜群。
機能性はもちろん、見た目のかっこよさもお墨付き。ブランドの背景も知ることで、何を選択すべきかのひとつの目安にもなるはず。ダウンジャケットは値段も高めなだけに自分に合ったアイテムをしっかりと選びたいものだ。
【問い合わせ】
アークネッツ
http://www.arknets.co.jp
※情報はすべて取材時のものです。
(出典:『Lightning 2018年1月号 Vol.285』)
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