山根英彦氏がデザインした服のほとんどに付くこのタグの意味とは?

  • 2024.01.26

手書きフォントで「KAIRI NEEDLE」と印字された黒地のタグ。ここ最近、山根英彦氏がデザインした服のほとんどにこのタグが付けられている。そのタグが持つ意味とは? それは山根氏が持つ自社工場にて生産されたクオリティへの絶対的な自信。いわば信頼の証である。

山根氏が絶対的信頼を置く「KAIRI NEEDLE」。

カイリ氏が縫製を手掛ける「カイリニードル」。豊かな経験と確かな技術で山根氏の細かな指示も難なくクリアする

シューズや小物など特殊なアイテムの一部を除いて、山根氏がデザインするほとんどの服には、現在「KAIRI NEEDLE」のタグが付けられている。それは、カイリ氏によって縫製された服を意味している。

縫製だけでなくパターン、裁断など、基本的な知識がある彼女は、長年、ファッション業界に身を置く山根氏も一目置く存在だ。広島の某縫製工場にて技術を身に着け、腕に磨きをかけてきたカイリ氏。その仕事っぷりに山根氏が絶賛、「KAIRI NEEDLE」の呼称を与えられたのだ。

以来、山根氏のブランドタグと並んで、誇らしく「KAIRI NEEDLE」のタグが付くようになった。それは、彼女にとって大きな自信となりその自信が彼女を大きく成長させる。

自社工場の一室にある山根氏の部屋。大きな薪ストーブが設置され壁面は石造り。仕上がったカイリニードルのサンプルにご満悦だ
縫製、パターンなど、すべてがカイリ氏率いる自社工場にて完結する。もちろん高い技術を持ってこそだが、創造性にも長けた彼女の仕事は本物だ

ヴィンテージドールに着せ替えるドレスは1点ずつ誂えている。

自社工場では分厚い壁面を挟んで隣同士の部屋で、2人のスペシャリスト、カイリ氏と志賀氏によって粛々と服作りが行われている。

山根製の服を纏ったヴィンテージドールは反響の大きなアイテムのひとつ。手掛けるのは志賀氏。小さく細かな服作りは見た目以上に難易度が高い。

1点ものやデッドストックの生地などを使用し、彼女のインスピレーションによって新たな服に着替えることができたドールたち。

経年によりいまにも破けそうな服を着たヴィンテージドールたち。志賀氏が誂える服に着替えるのを静かに待っている。

ドールが着用する服のどこかしらにデニムを使用するのが衣装を作る際のこだわり。ふたつと同じ服が仕上がらないのも興味深い。

精魂込めたカイリニードル。

「KAIRI NEEDLE」製のスカジャン(サンプル)。デニムだけでなく縫製しづらい生地もカイリ氏の技術でカタチになる。

定番のデニムテーラード。より着丈を長くしたロングバーションのジャケットも展開する。左/66,000円、右/88,000円

オリジナルデニムをふんだんに使用して作られたトラディショナルな比翼仕立てのステンカラーコート。ロングもあり。66,000円

カモフラージュ柄のトレンチコートは防水性に長けたナイロン製。実物のジャパニーズ迷彩生地を使用している。66,000円

【DATA】
YAMANE SINSEKAI
TEL.090-1400-2023
https://yamaneart.base.shop

※情報は取材当時のものです。

(出典/「CLUTCH2024年2月号 Vol.94」)

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