この美貌が男たちを誘惑する「1965 JAGUAR E-type Series “Road Star”」

銘車と呼ばれるクルマは作られた年代に限らずその完成度の高さゆえ、後世に語り継がれていくもの。いわゆるクラシックカーと呼ばれる半世紀以上も前にこの世界に登場し、息を吹き込まれたクルマが、長い年月を経た現在でも街を走っていることを当時の開発者たちは想像できていただろうか。ここではさらに後世に残すべき世界的銘車を紹介する。

のちのスポーツカー史に多大な影響を与えたEタイプ。

曲線美が魅力の女性的なフォルムでありながらも、男性的な力強い走りから、世界中のスポーツカーファンたちを虜にしてきたJAGUARのEタイプ。1961年3月に開催されたジュネーブ・ショーで、鮮烈なデビューを果たし、当時から、世界中で注目を集めたのは理由があった。それは、1950年代にル・マン24時間レースなどで活躍していたJAGUARのCタイプやDタイプの後継車として開発された背景があったから。

そのため、生粋のスポーツカーとして生まれたEタイプは、ミニマルなボディに対して3・8リッターの大きなエンジン、最高出力265馬力、最高速度240㎞/hなど、デザインも含めてすべてにおいて、当時のスポーツカーの最高峰ともいうべき実力を誇っており、のちのスポーツカーの歴史に大きな影響を与えたことは容易に理解できる。このEタイプは1975年の生産終了まで、14年の歴史があるが、大きく分けてシリーズ1から3の3タイプが存在。なかでも、やはり初期型のタイプ1は、現存数も圧倒的に少なく、歴史的資料価値の高いモデルだ。

1965 JAGUAR E-type Series [Road Star]

航空機デザイナーとして活躍したマルコム・セイヤーによってデザインされたEタイプ。空力スペシャリストが手掛けたデザインは、ボディ全体が美しい曲線に包まれ、スポーツカー然としたミニマルなフォルムとなっている。エンジンは、3.8リッターの6気筒DOHCを搭載し、当時、265馬力を打ち出していた。のちに排ガス規制などでパワーダウンを余儀なくされていくこととなる。

美しいボディラインはもちろんのこと、当時としては夢のような最高速度240㎞/hを記録したことから、世界中のスポーツカーファンたちの憧れの的だった名モデル
ガンメタのボディカラーに赤の内装がひときわ目を惹く大人なスタイリングに仕上がっている
英国生まれのジャガーであるため、右ハンドル仕様。内張もスポーティな赤で統一されている
スリムなボディのわりにボリュームのあるエンジン、後ろ開きボンネットがいかにもスポーツカーらしい

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(出典/「CLUTCH2022年4月号 Vol.84」)