「The REAL McCOY’S」CEO 辻本仁史さんの、一生手放せないヴィンテージ。

「ヴィンテージ」がブームになる以前から、そのカルチャーに魅せられ、数々のアイテムを蒐集してきた人々がいる。人生の多くをヴィンテージに捧げた彼らのコレクションは、今や“スーパーヴィンテージ”と称されるレジェンダリーアイテムに。もはや個人の趣味を超え、文化遺産と呼ぶにふさわしいものもある。ここに登場するのは、そうした遺産を守り、未来へと手渡そうとする人々である。今回登場するのはウエアはもちろん、クルマ、時計、オーディオ、自転車など、様々なジャンルのヴィンテージに精通する辻本氏。「強い好奇心が自身の原動力」だと語るように、その突き詰め方は凄まじく、精力的に各分野のスペシャリストに会うことで知識を得て、深い領域まで踏み込んでいる。マニアが唸るようなスペシャルヴィンテージが集まるのは、そんな努力の結晶であろう。

機能に裏打ちされた プロダクトに魅力を感じる。

「60代になった今でも知的好奇心が衰えることはなく、過去を振り返ることなく前を向いています。今回の取材は、手放せないヴィンテージというお題ですが、これからも増え続けていくでしょうね」と語る辻本氏。

アトリエには、ウエアからオーディオ、カメラ、クルマ、自転車、など様々なジャンルのヴィンテージが並ぶ。しかもどれも市場には滅多に出てこないものばかり。各分野を熱量を持って深く追求し、様々なコネクションを築き、運とタイミングがなければ手にできないスペシャルヴィンテージが一堂に介していた。そこには氏の優れた審美眼に加えて、哲学を感じるこだわりがある。

「僕が興味を持つのは、目的を持った機能に基づいて作られたプロダクトです。わかりやすく言えば、ミリタリーウエアや軍用車。そこの本質から外れたものは買わないですね。例えば、ROLEXのスポーツモデル。機能性を追求してタフなステンレスケースを採用しているのだから、金無垢仕様やダイヤ装飾を買うのは違うかなと。それなら宝飾時計として作られた格式高いモデルにする。実はシンプルな視点で選んでるんです」

「目的を持って生まれたプロダクトに惹かれる」

右はROLEX GMTマスターの最初期Ref.6542。光沢を残しつつ、美しくブラウンチェンジした個体は超希少。左はエクスプローラー2のマーク1ベゼル&ダイヤルという最初期でアルビノに経年変化したスペシャル。

ROLEXデイトナにおいては視認性を重視し、白文字盤の仕様を複数本所有。その中でも手放せないのが、1988年に初の自動巻機構を採用したRef.16520の中でも、最初期の200タキベゼルのポーセリンMK1段落ちダイヤル。

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