書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

アップルiPhone 16シリーズとApple Watch S10、AirPods 4発表!【5分で分かる】

アップルは、iPhone 16シリーズと、AirPods 4、Apple Watch Series 10を中心とした新しいラインナップを発表した。ここでは、端的に新しい製品、機能についてご紹介しよう。

Apple Intelligenceも、カメラコントロールボタンも使えるiPhone 16シリーズ

iPhone 16シリーズは、iPhone 16/16 Plusと、iPhone 16 Pro/16 Pro Maxの2ライン、4モデル構成。全モデルApple Intelligence利用可能。

iPhone 16/16 Plusは、Apple Intelligence対応のA18チップを積んだのが特徴。前モデルが前年タイプのA16を積んだのに比べると大きな進化。実際にベンチマークのスペックでも大幅に性能向上している模様。

アルミボディとガラスの組み合わせで、カメラは4800万画素のメインと、1200万画素の広角。4800万画素の中央部分を使うことで、×2、×1、×0.5の三段階の光学画角を持つ。

カメラ配置を変更したことで、本機でもVision Pro用の空間写真/ビデオが撮れるようになったのは朗報。

従来Proにしかなかったアクションボタンを追加した上に、カメラコントロールボタンが追加されている。このボタンによりカメラを瞬時に起動し、シャッターを切れる。

TapTicエンジンの搭載により疑似的なクリック感のある感圧スイッチを搭載。軽く押すとピントや露出を固定し、強く押すとシャッターが切れる。さらに指をスライドさせることで、ズームや露出の調整が簡単に行えるため、撮影体験がさらにスムーズになった。

ちょっと気になるのが、このボタンがタッチ操作であること。iPhoneケースによっては従来型のカバーされたボタンが使えない。発売前に流出図面を使って設計されたiPhoneケースでは、このタッチ操作のためのスペースが設けられていないのではないかと心配。

CPUはスタンダードモデルより上、チタンボディで両モデルとも5倍ズーム対応のiPhone 16 Proシリーズ

iPhone 16 Pro/16 Pro Maxは、さらに進化した第2世代の3nmテクノロジーを使ったA18 Proを搭載。Apple Intelligenceのパフォーマンスをさらに十全に引き出せる製品になるはずだ。CPU性能、GPU性能はもちろん、Neural Engineのパフォーマンスも大幅に向上しているという。

ボディはチタニウムで4色のカラーが用意される。

ディスプレイサイズも拡大、iPhone 16 Proは6.3インチ、iPhone 16 Pro Maxは6.9インチ。外枠は非常に細く、画面の視認性がさらに向上している。常時表示機能やProMotionテクノロジーを備えたSuper Retina XDRディスプレイはさらに表示性能を向上させている。

テトラプリズム方式を採用した5倍望遠カメラは、今回はPro Maxだけでなく、Proにも搭載される。筆者は従来の3倍望遠の方が好みだったので、これはちょっと残念。

iPhone 16 Pro/16 Pro Maxのカメラシステムは、プロ向けのツールとしてさらに進化。4800万画素 Fusionカメラを搭載し、これまでのiPhoneシリーズで最高の解像度とフレームレートを実現。特に、4K 120fpsのドルビービジョンでのビデオ撮影が可能であり、これにより、映画のような高画質の映像をiPhoneで撮影できる点が、プロのクリエイターにとって大きな利点。

また、新しいクアッドピクセルセンサーを搭載しており、データの読み込み速度が2倍に向上したため、シャッターレスポンスが非常に速く、被写体を逃さず撮影できる。超広角カメラも4800万画素の高解像度で、マクロ撮影を含むユニークな構図での撮影が可能に。

もちろん、iPhone 16シリーズ同様にアクションボタンに加えて、カメラコントロールボタンが搭載される。これは本当に便利そうだ。

Apple Intelligenceの対応がまだ先なのが悩ましい

iPhone 16シリーズは大幅に性能向上しているものの、本来その性能向上に役立つはずのApple Intelligenceが米国でも年内、日本では2025年年内……と、かなり先なのが困ったところ。

日本でApple Intelligenceが使えるようになる頃には、iPhone 17シリーズが登場している可能性さえもあると思うとちょっと悩ましい。おそらく、今回のアップルの発表を見ている限りでは、アップルにとってもそのあたりが一番悩ましい部分だと思われる。

Apple Watchのスタンダードモデルがビッグチェンジ

Apple WatchはSeries 10の発表が目玉。Ultraはモデルチェンジせず、ソフトウエア的な機能と新色の追加に留まった。

Apple Watch Series 10はApple Watch Ultraを超えるサイズのディスプレイを搭載してるにもかかわらず、従来より薄いボディを持つ。46mmモデルと42mmモデルが設けられ、46mmモデルには416 x 496ピクセルという大きなディスプレイが搭載される。

SiPはS10。アルミボディのヒーローカラーはジェットブラック、その他ローズゴールドとシルバーが用意される。また、ステンレスボディに代わってチタニウムボディも用意される。こちらはスレート、ゴールド、ナチュラルの3色が用意される。

注目の新機能として、睡眠無呼吸の検出が挙げられる。この機能はwatchOS 11にアップデートすることで、Apple Watch Ultra 2と、Apple Watch Series 9〜10で利用できるようになる。

AirPods 4登場。ややこしいけど、AirPods Pro 2に変更はなし

AirPods Proは『ラインナップに大幅な変更』という触れ込みであったが、AirPods 4の登場の他は、AirPods MaxはLightning→USB-Cへ変更と新色のみ。AirPods Pro 2の新機能はソフトウエアアップデートで対応される(多くの人が誤解していたが、AirPods Pro 2とは従来AirPods Pro(第2世代)と呼んでいた商品である。呼称の表記が変わった模様。

AirPods 4は、AirPods Pro 2と同様にH2チップを搭載した他、その性能を活かして、さまざまな能力が追加される。

音響アーキテクチャ、歪みを低減するドライバ、ハイダイナミックレンジアンプを搭載し、パーソナライズされた空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキングを追加。H2チップの搭載により、AirPods 4は「声を分離」などのインテリジェントなオーディオ体験を可能にした。

また、AirPods 4には、アクティブノイズキャンセリング機能付きのモデルもラインナップされる。このモデルは機能が追加されるだけでなく、AirPods Proケースが非接触充電対応となっている。

AirPods Pro 2は聴覚の健康をサポートする機能が追加される。外の大きな音をアクティブノイズキャンセリング、聴力のチェック、ヒアリング補助機能により、聞こえにくい音を補強して聞こえるようにしてくれる。

一番の注目はApple Watch Series 10、iPhone 16も買い

さて、マニアとしては何が買いだろう?

5万9800円からの価格で購入できるApple Watch Series 10は、全面モデルチェンジとあって、非常に魅力的だ。

AirPods Pro 2を持っていないのであればAirPods 4のアクティブノイズキャンセリング機能付きも良さそう。価格はAirPods 4が2万1800円。アクティブノイズキャンセリング機能付きが8000円増しの2万9800円。だが、こちらには探す機能付き、ワイヤレス充電ケースも付属する。アクティブノイズキャンセリング機能付きの方がお買い得に見える。

iPhone 16シリーズは悩むところだ。スタンダードモデルのiPhone 16/16 PlusはチップセットがA16からA18になるなど上げ幅が大きいので、お買い得だと思う。Apple Intelligence対応でもあるし(iPhone 15シリーズはProのみ対応)。しかし、iPhone 16 Pro/16 Pro Maxは、Apple Intelligenceに備えたパフォーマンスなのに日本語ではApple Intelligence対応がだいぶ後になるというのが残念。

コスパからいうと、5倍望遠付きのiPhone 16 Pro(15万9800円〜)がお買い得なように思えるから筆者はそれを購入しようと思うが、相変わらず円安の影響で高価な買い物ではある。

iPhone 15 Proを持ってるなら、とりあえずはApple Intelligence対応なので、それをキープして発表を待つという手もあるだろう。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

“黒のコロンビア”って知ってる? オンオフ自在に着回せる、アップデートされたコロンビアの名品を紹介!

  • 2025.10.21

電車や車といった快適な空間から、暑さや寒さにさらされる屋外へ。都市生活は日々、急激な気温差や天候の変化に直面している。実はその環境こそ、自然で磨かれた「コロンビア」の技術が生きる場だ。撥水性や通気性といったアウトドア由来の機能を街に最適化し「コロンビア ブラックレーベル」は、都市生活者の毎日を快適に...

宮城県大崎市の名セレクトショップ「ウルフパック」が選ぶ「FINE CREEK」の銘品革ジャン4選。

  • 2025.10.31

宮城県大崎市に、ファインクリークを愛してやまない男がいる。男の名は齊藤勝良。東北にその名を轟かす名セレクトショップ、ウルフパックのオーナーだ。ファインクリーク愛が高じて、ショップの2階をレザー専用フロアにしてしまったほど。齊藤さんが愛する、ファインクリークの銘品を見ていくことにしよう。 FINE C...

【J.PRESS×2nd別注】こんなイラスト、二度と出会えない。 著名イラストレーターとのコラボスウェット。

  • 2025.10.21

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【J.PRESS×2nd】プリントスウェットシャツ【AaronChang】 アメリカにある優秀な8つの大学を総称して...

革ジャン職人が手掛ける、経年変化するレザーハット気にならない?

  • 2025.10.31

気鋭のレザーブランド「KLOOTCH」のレザーハットラインとしてスタートした「Brunel & Co.」独学のレザージャケット作りで磨いた革の感覚を、“帽子”という舞台で表現する──。自らの手仕事で理想の革を探求する職人が辿り着いた、新たなレザークラフトの到達点。 革ジャン職人の手が導く、生...

【土井縫工所×2nd別注】日本屈指のシャツファクトリーが作る、アメトラ王道のボタンダウンシャツ発売!

  • 2025.10.07

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! トラッド派には欠かせない6つボタンのBDシャツ「6ボタン アイビーズB.D.シャツ」 アメリカントラッドを象徴するア...

Pick Up おすすめ記事

革ジャンの新機軸がここに。アメリカンでありながら細身でスタイリッシュな「FountainHead Leather」

  • 2025.10.31

群雄割拠の革ジャン業界において、カルト的な人気を誇り、独自のスタイルを貫くファウンテンヘッドレザー。アメリカンヘリテージをベースとしながらも、細身でスタイリッシュ、現代的な佇まいを見せる彼らのレザージャケットは、どこのカテゴリーにも属さない、まさに“唯我独尊”の存在感を放っている。 XI|シンプルな...

“黒のコロンビア”って知ってる? オンオフ自在に着回せる、アップデートされたコロンビアの名品を紹介!

  • 2025.10.21

電車や車といった快適な空間から、暑さや寒さにさらされる屋外へ。都市生活は日々、急激な気温差や天候の変化に直面している。実はその環境こそ、自然で磨かれた「コロンビア」の技術が生きる場だ。撥水性や通気性といったアウトドア由来の機能を街に最適化し「コロンビア ブラックレーベル」は、都市生活者の毎日を快適に...

革ジャン職人が手掛ける、経年変化するレザーハット気にならない?

  • 2025.10.31

気鋭のレザーブランド「KLOOTCH」のレザーハットラインとしてスタートした「Brunel & Co.」独学のレザージャケット作りで磨いた革の感覚を、“帽子”という舞台で表現する──。自らの手仕事で理想の革を探求する職人が辿り着いた、新たなレザークラフトの到達点。 革ジャン職人の手が導く、生...

生きたレザーの表情を活かす。これまでになかった唯一無二の革ジャン、「ストラム」の流儀。

  • 2025.10.30

生きたレザーの質感にフォーカスし、“バーニングダイ”をはじめとする唯一無二のレザースタイルを提案するストラム。我流を貫き、その意思を思うがままにかき鳴らすことで、オリジナリティを磨き上げる孤高のレザーブランドだ。デザイナー桑原和生がレザーで表現するストラムのモノ作りの哲学、彼が革ジャンを通して描き出...

進化したSchottの定番、冬のレザースタイルはこれで決まり!

  • 2025.10.30

アメリカンライダースの象徴であるSchottが、原点回帰とも言える姿勢で“本気”を見せた。伝統のディテールに、現代的な技術と素材を融合。武骨でありながらも軽快、クラシカルでありながらも新しい。進化したSchottの定番が、冬のレザースタイルを再定義する。 668US SPECIAL HORSEHID...