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Red Dot Drone三浦望が語った、スタートアップにこそ便利なAppleビジネスチーム【Today at Apple】

日本最大級のスタートアップイベントIVSに湧く京都にあるApple京都で、『三⁠浦⁠望⁠に⁠学⁠ぶ⁠、中⁠小⁠企⁠業⁠を⁠支⁠え⁠るApple⁠ビ⁠ジ⁠ネ⁠ス⁠チ⁠ー⁠ム』と題してToday at Appleが開催された。シンガポールでスタートしたRed Dot Droneの日本法人であるRed Dot Drone Japan代表の三浦望さんが、スタートアップについてと、Appleビジネスチームと協力する便利さについて語られた。

Red Dot Drone Japan
https://reddotdrone.jp/

 

シンガポール、そして大阪からドローンを

三浦さんは、秋田県のご出身。若い時に友人が東京で成功するのを見て、「その上をいくなら海外だ」との思いで、海外企業にアプローチしていったとのこと。オファーがあったのはベルギーの企業だったので、ベルギーに拠点を移して同国を軸にヨーロッパに事業を展開していった。当時は、メディアサーバーから映像や音楽を流すソフトウエアを作っていたという。

その後紆余曲折あり、日本に拠点を移したあと2017年4月に共同創業者としてシンガポールでドローン映像を扱う『Red Dot Drone』を創業。2019年11月にはCEOとして日本に『Red Dot Drone Japan』を創業。業務用ドローンの遠隔操縦や、ドローン映像の分析アプリを提供しているという。最近は、橋梁や建築物などの点検をドローンで行ったりとか、スポーツなどの中継にドローンが使われたりすることが多いが、そういうさまざまな業務において使われるドローンの制御アプリを作り、サービスを提供されているそうだ。

そんな三浦さんと、アップル製品の付き合いは長い。

「出会い自体はもっと前なのですけど、大学時代にアルバイトしてPowerBook Duo(’92〜97年に販売されたノート型Mac)を買いました。また、社会人になってすぐの頃には、スティーブ・ジョブズが作ったNeXTSTEPを使っていて、そこでObjective-Cを使い始めていたので、たぶんかなり前からアップルの文化というか、開発のところを触っていたと思います」と三浦さん。

今でこそ、アップルはSwiftという新しい言語を推進しているが、Objective-Cは、今のmacOSやiOSの源流となるMac OS Xで中心的なアプリ開発言語として使われていたので、三浦さんは今のアップルで使われるアプリの源流の頃から開発に携わってらっしゃったことになる。

iPhoneなどを使ってドローン目線で飛ばす

日本に帰ってしばらくした頃に携わっていた会社がシンガポールに進出することになり、「海外経験もあるから、僕が行きますよ」ということになり、三浦さんがシンガポールに赴任。シンガポールで作ったのが『Red Dot Drone』だ。

「シンガポールに渡ってからも、自分のやりたいことは『映像』なんだなということは意識していたんですけど、ある時にドローンの空撮映像を見る機会がありました。当時は、空撮といえばヘリコプターや、飛行機から撮影するのが一般的だったんです。ドローン映像を見てすごいなと思っていたら、仕事でその映像を扱う機会があって。『これを自分のソフトウエアで手なづけたいな』と思ったんです」

法規制なども厳しくなって、遊びや趣味ではドローンを飛ばすのは難しくなっているが、逆にキチンと申請を出して業務で飛ばす人にとっては環境は整っているのだそうだ。

橋梁や電線などの点検、測量、撮影などさまざまな業務でドローンを飛ばすことが増えている。Red Dot Droneは、そうしたドローンを飛ばす業務をサポートするアプリケーションを作っている。

遠方に飛ばすようになると、ラジコンを有視界で飛ばすような飛ばし方と違い、ドローンに搭載したカメラを見て、まるで自分が乗って操縦しているような視点で飛ばすFPV(First Person View)を実現するソフトウエアが必要になる。そのFPVの画面上に、高度や速度などのさまざまな情報をオーバーレイして、業務を実現するのだ。

こうした公共事業のような仕事の他にも撮影の仕事は数多い。

たとえば、サーフィン競技は従来は陸から超望遠で撮影するか、カメラマンが浮輪で波間に浮いて撮影するしかなかったのだが、ドローンがあれば、海上を飛ばしてサーファーを追いかけながら撮影することができる。

また、Red Dot Droneでは、Apple Vision Proを使ったFPV飛行についても検証中だ。

視界に、FPV映像や、地図などの情報を映し、同時に、有視界でドローンを見ることができるので、Apple Vision Proはドローン操縦に新しい可能性を開いてくれるそうだ。

ただし、現状の法規制ではApple Vision Proの視界は『有視界』とは見なされないので、屋外では飛ばすことができないが、将来こうしたデバイスの利用も前提として法改正が行われると、ドローン操縦にApple Vision Proが活躍するようになるかもしれない。

あなたの会社のための『アップルチーム』を

三浦さんのこういう活躍をサポートしているのが、アップルの『スモールビジネスチーム』だという。

アップルの『スモールビジネスチーム』は、スタートアップなどの小規模企業が相談できるチーム。ビジネス向けストアで機材を購入できたり、エキスパートがトラブルシューティングを手伝ってくれたり、スタッフのトレーニングを手伝ってくれたりする。

スモールビジネス
https://www.apple.com/jp/business/small-business/

「スタートアップは少ないリソースで活動しなきゃならないんですが、スモールビジネスチームの協力で、社内にすごくマシンに詳しいチームができたような感じになっています。少人数で会社をやっていると、『なんでも自分でやらなきゃ』という状態になりがちなんですが、機材の導入とか初期設定などのサポートをしてもらえるのがとてもありがたいですね」と三浦さん。

会社専用のカスタムストアというようなものも開設できるのだそうだ。

「スタートアップだと、補助金や助成金をもらえる場面というのがあるんですが、申請にはたくさんのドキュメントが必要になります。そういうビジネスドキュメント作成なども手伝ってもらえて、我々は本業の開発にフォーカスできるというのがありがたいですね」と三浦さん。

ちなみに、Apple京都や、Apple丸の内など一部の新しいApple Storeには、『BOARDROOM』という一般には入れない特別な部屋がある。スモールビジネスチームとのミーティングは、この部屋を使って行われることもあるとう。

この部屋に使われているマルニ木工のチェア『HIROSHIMA』は、Apple Parkで使われているものと同じだ。また、壁面にはApple Parkをテーマにした写真やイラストが展示されていたりするのもアップルファンとしてはたまらないところ。もちろん、このシンプルな部屋にもアップルならではの美学が込められているともいえるだろう。

スタートアップはもちろん、個人商店などでも相談できる『アップルスモールビジネスチーム』。会社を経営している方は、ぜひ相談してみていただきたい。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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