近々復刻との噂のモデルがズラり!?
世界中からヴィンテージスニーカーフリークたちが集う下北沢の名店であるソマ。ヴィンテージスニーカーコレクターでもある徳永さんが、コンディションやサイズを厳選したレア物がこれでもかと並ぶ。ナイキやコンバースなどのヴィンテージスニーカーも所有するが、その蒐集品の大半を占めるのがアディダスだ。メディアやSNSを通じて、ヴィンテージアディダスを発信していたこともあり、LAにあるアディダスから依頼が来るなど、名実ともに世界屈指のコレクターと言えるだろう。
「ヴィンテージアディダスの魅力は、いろいろとありますが、加水分解しにくいというのは大きなポイントだと思います。ヴィンテージなのでソールの硬化やアッパーの劣化はありますが、他のメーカーと比べると劣化は少ないと思いますよ。あとはなんと言っても豊富なバリエーションがあることですね。同じようなモデルでもカラーリングや素材でモデル名が変わったり、未だに見たことがないような個体が出てくる奥深き世界。
また今回のジャバーであったり、マイケル・ジョーダンのドキュメンタリーを見てもわかりますが、サッカーは言わずもがな、’80年代まではバスケットボールの世界でもアディダスが権威的な存在でした。今で言うプレイヤーエディションと呼ばれる選手別注があったりするんです。クオリティも素晴らしいので、今でも状態がよいものが多いのも魅力ですよね」
現在でも色褪せることのない魅力を放つ、注目モデルをピックアップ!
アディダスがシティシリーズと同じアプローチで展開していたアイランドシリーズを代表するタバコ。現行でも復刻されるほどの人気だ。これはフランス製のデッドストック。
シティシリーズからリリースされていたローマ。初期のみラインにフェルトが使われているので、’60年代後半の個体であろう。
トリコロールカラーがセンス良く落とし込まれたフランス製のカデット。マイナーモデルであるが、好バランスなデザイン。
今回のイベントでも展開されたアディダスのジャバーは、’80年代のデッドストック。ベロにNBAのスーパースターであるカリーム・アブドゥル=ジャバーの顔がプリントされる。
現行モデルでも人気を集めている定番のガゼルは、’70年代のデッドストック。鮮やかなブルー・スウェードが美しい。
なんとも魅力的なカラーリングとなったシティシリーズのアムステルダム。シティシリーズの中でも現存数の少ないレアモデルである。西ドイツ製。
ヴィンテージ愛好家から絶大な支持を得ているスーパースターハーフシェルは、’70年代のデッドストック。
40代以上には憧れの存在であったフランス製のキャンパス。’90年代に有名スケーターがこぞって愛用したことで爆発的な人気になったモデル。
グレー×シルバーのカラーリングが光るライニングシューズは、ニューヨークというモデル名。メイドインUSAというのもポイントである。
西ドイツ代表のスーパースターであったベッケンバウアーのシグネチャーモデル。スパイクではなく、カジュアルシューズだ。’80年代のモデル。
落ち着いたネイビースウェードの当モデルはベルリン。希少なルーマニア製のデッドストック。
【問い合わせ】
SOMA
TEL 03-3481-0307
Instagram@somashimokitazawa
(出典/「Lightning 2024年9月号 Vol.365」)
Text/S.Sato 佐藤周平 Photo/K.Hayashi 林和也
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