2ページ目 - クルマやバイクがアメリカンカルチャーを作ってきた。ライトニング編集部員が振り返るクルマ・バイク特集30年史

こだわりの強い偏愛な人たちが作り、支えてきたカルチャー。

/FXRが再評価されるきっかけは、やっぱりクラブスタイルが流行ったからだろうね。

/そうですね。高いライザーにカウルを付けて、サドルバッグを付けるスタイル、あこがれましたもん。そのバイクでレースに出たりしましたし。

/レースといえば、日本のハーレーシーンはけっこうレースも深く関わっているよね。たぶん最初はスポーツスターカップ。2000年ごろかな。スポーツスターで本格的なロードレースをするんだけど、ディーラーのスタッフなども参加したりして、かなり話題になったよね。でも徐々に下火になってしまった。

/その後はドラッグレースですね。仙台にあったドラッグレース専用のコースを使って2005年からかと思いますが「ドラッグゲームス」というイベントがあり、ストリートユースのハーレーで直線約400mをどれだけ早く走れるかを競うレースですが、ロングフォークチョッパーや、レーサーまで幅広いスタイルが最速を競うのが面白くて、ボクも何度か参加しました。

/行ってたね。そんなに速くなかったみたいだったけど。

/みんな速かったんですよ。震災でコースの一部が崩れちゃって、修復したものの、存続が難しくなって仙台のコースはなくなっちゃったんですが、「VDA(Vツインドラッグアソシエーション)」という組織ができ、シーズンマッチ形式でレースをするようになったんです。各地のコースで走ったの楽しかったな~。

/今はサンドフラッツが人気だよね。

/そうですね。石川県の千里浜や茨城県の大洗でやっています。砂浜を旧車で爆走する姿は迫力満点ですよ。

/AVCCとかもそうだけど、旧車でレースってすごいよね。最初にも話したけど、今旧車の価値がかなり上がってる。だから、ハーレーやアメリカ車はより趣味性の高い乗り物になっているよね。レースに使うのも、ツーリングメインで使うのも、このバイクじゃなきゃとか、このクルマじゃなきゃってこだわりを持って乗る。そんな偏愛な人たちがカルチャーを作ってきたんだと思う。

/そういう読者にライトニングもクラブハーレーも支えられてきているんですね。

2004年 Lightning 03月号の特集は「ジーンズとアメリカ車がアタマからはなれない」。巨大なボディに巨大なエンジンを積んだアメリカ車。いつまでも少年の心を忘れない大人にとって憧れの存在であると同時にアメリカでは日常的に使われているクルマでもある。そんなTシャツとデニムが似合うアメリカ車の魅力に迫る
2009年 Lightning 02月号の特集は「バイク乗り、それぞれの主張」。ただ移動するだけならクルマの方がラク。それでもあえてバイクに乗るのは、ひとそれぞれにしっかりした理由があるはず。渡米して3年ほど経った「チャボエンジニアリング」の木村さんをはじめ、バイクに乗って人生変わった人たちの主張
この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

Pick Up おすすめ記事

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...