こだわりの強い偏愛な人たちが作り、支えてきたカルチャー。
ポ/FXRが再評価されるきっかけは、やっぱりクラブスタイルが流行ったからだろうね。
ペ/そうですね。高いライザーにカウルを付けて、サドルバッグを付けるスタイル、あこがれましたもん。そのバイクでレースに出たりしましたし。
ポ/レースといえば、日本のハーレーシーンはけっこうレースも深く関わっているよね。たぶん最初はスポーツスターカップ。2000年ごろかな。スポーツスターで本格的なロードレースをするんだけど、ディーラーのスタッフなども参加したりして、かなり話題になったよね。でも徐々に下火になってしまった。
ペ/その後はドラッグレースですね。仙台にあったドラッグレース専用のコースを使って2005年からかと思いますが「ドラッグゲームス」というイベントがあり、ストリートユースのハーレーで直線約400mをどれだけ早く走れるかを競うレースですが、ロングフォークチョッパーや、レーサーまで幅広いスタイルが最速を競うのが面白くて、ボクも何度か参加しました。
ポ/行ってたね。そんなに速くなかったみたいだったけど。
ペ/みんな速かったんですよ。震災でコースの一部が崩れちゃって、修復したものの、存続が難しくなって仙台のコースはなくなっちゃったんですが、「VDA(Vツインドラッグアソシエーション)」という組織ができ、シーズンマッチ形式でレースをするようになったんです。各地のコースで走ったの楽しかったな~。
ポ/今はサンドフラッツが人気だよね。
ペ/そうですね。石川県の千里浜や茨城県の大洗でやっています。砂浜を旧車で爆走する姿は迫力満点ですよ。
ポ/AVCCとかもそうだけど、旧車でレースってすごいよね。最初にも話したけど、今旧車の価値がかなり上がってる。だから、ハーレーやアメリカ車はより趣味性の高い乗り物になっているよね。レースに使うのも、ツーリングメインで使うのも、このバイクじゃなきゃとか、このクルマじゃなきゃってこだわりを持って乗る。そんな偏愛な人たちがカルチャーを作ってきたんだと思う。
ペ/そういう読者にライトニングもクラブハーレーも支えられてきているんですね。
関連する記事
-
- 2024.08.08
『学生フォーミュラ日本大会』EVクラスに出場の東大チーム、今年も順調にテスト中