「FINE CREEK」をファッショナブルに着こなす男。

  • 2024.02.29

馬革のアイテムのみをリリースし、世界中のレザーラバーから熱い視線を注がれるラインクリークレザーズ。そんなファインクリークレザーズをこよなく愛し、あらゆる着こなしを発信し続ける男がいる。男の名は篠田陽平。山口県のセレクトショップ「MAMBO」に勤める彼は、一見厳つい革ジャンをファッショナブルに着こなし、そのセンスのいいコーデは多くの革ジャン愛好家から支持を受けている。篠田さんの愛するファインクリークレザーズのモデルを見て行くことにしよう。

とにかく着込んで、うっすらと現れる茶芯を体験せよ。FINE CREEK LEATHERS/RICHMOND S66

ファインクリークレザーズの名を世界に知らしめた名作「リッチモンド」の大戦モデルが、こちらのリッチモンドS66。ファーストタイプの大戦モデルをトレースし、馬革で再構築した意欲作だ。同ブランドの代表モデル「レオン」で使用されている1.8mm厚のベジタブルタンニン鞣しの馬革をベースに油脂分を足しており、独特の光沢感を放っている。まず芯通しで茶の水性染料で染め、その後に黒の水性染料で丸染めした、いわゆる「サンドウィッチ」で、着込むほどにうっすらと“面“で茶芯が出現してくる。バックはファン垂涎のTバック仕様となっている。18万1500円〜

スタイリッシュなGジャンタイプはいかが? FINE CREEK LEATHERS/HAMPTON

往年のサードタイプをデザインモチーフにしたハンプトン。ディテールはサードタイプを踏襲しているが、パターンを徹底的に見直し、オリジナルに見られるワークシャツのような袖付けではなく、ライダースのようなパターンを採用するなど、細やかなモディファイがなされている。そのため、着用するとオリジナルのような野暮ったさもなく、スタイリッシュに着こなすことができる。1.2mm厚のベジタブルタンニン鞣し・アニリン仕上げの馬革を採用しており、経年でワイルドな皺やシボが刻まれ、美しい茶芯が出現する。エイジングファンも納得の仕上がりだ。13万7500円

ヴィンテージさながらの迫力ある革に注目。FINE CREEK LEATHERS/GILMOUR

1930年代のカーコートをデザインモチーフに、パターンを見直すことでスタイリッシュに現代に甦らせたギルモア。通常のAラインではなく、裾が若干すぼまったXラインを採用しており、スッキリ見せることに成功している。身頃により革の部位を変え、あえて不均一にしてあるため、ヴィンテージさながらの表情を見せてくれる。また1930年代当時の革の風合いを再現するため、原皮の段階から厚みのある大判の皮を選別し、元来3mm厚の革を2mmに割って使用。ほぼフィニッシュを施さない「素上げ」なので、革本来の風合いを味わうことができる。19万9980円

【問い合わせ】
ファインクリークレザーズ
TEL050-3390-2470
http://www.finecreek.jp

(出典/「Lightning 2024年4月号 Vol.360」)

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