Gジャンの変遷を追え! ランチウエアのデザインが主流になった1960年代に注目。

Gジャンの歴史をヴィンテージで辿ってみると、1960年代にはワークウエアの面影はほぼ消え、カウボーイやファッションを意識した意匠やシルエットが主流になっていく。ポケットも大概のモデルが、1950年代初頭にファースト型(片ポケ)からセカンド型(両ポケ)になり、1960年代になるとサード型(V型の両ポケ)と進化しているのがわかる。1960年代はまさにGジャンが多様化した時代なのだ。

1.1950s Wrangler 888MJL

1950年代にラングラーが発売したライナー付きモデル「888MJL」の初期型。ライナーが無地のイエローという点が特徴だ。

2.1950s Buckaroo by BIG SMITH

ビッグスミスがカウボーイ向けに展開していたレーベルがバッカルー。リーバイス507XXにウエスタンな意匠を融合した佇まいだ。

3.1950s CAN’T BUST’EM

1851年頃にサンフランシスコで創業したエロッサー・ハイネマン社が展開したブランドで、1946年に同社はLeeに買収された。

4.1960s LEVI’S 559XX

サード型の最初期モデルである557XXギャラ入りパッチのライナー付き版。70505時代になるとライナーなしは70505-0217、ライナー付きは70505-0317と分類された。

5.1960s Wrargler 11MJZ

胸ポケットは左側だけになり、代わりに腹部に左右1つずつポケットを装備。フロントはジッパー仕様に変更されたモデル。

6.1960s 101

この101は、モンゴメリーワードがカウボーイ向けに展開したブランド。この2ポケットモデルは、初期型のみバックシンチを装備。

7.1960s TUF-NUT

KEYが展開していたレーベルのひとつ、TUF-NUTのランチウエア。このブランド名はピーナッツの殻が硬くてタフということに由来し、堅牢さをアピールした。

8.1960s ROEBUCKS

大手百貨店のシアーズ・ローバックが展開したカウボーイ向けレーベルがローバックス。ジッパーポケット、首振りボタンが特徴的。

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年3月号 Vol.359」)

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ランボルギーニ三浦
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ランボルギーニ三浦

ヴィンテージ古着の目利き

全国的に名を轟かせていた札幌の老舗ヴィンテージショップに就職。29歳で上京。Lightning編集部、兄弟誌・2nd編集部で編集長を務めた後、現在は、Lightning副編集長に。ヴィンテージ、古着の知識はその道のプロに匹敵。最近はヴィンテージのロレックスが最大の関心事で、市場調査も日課のひとつ。ランボルギーニ三浦の由来は、もちろんあの名車。
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