Zカスタムの常識を変えた、今なお進化するカーボンZ!

  • 2024.04.09

コミックスの世界から登場したかのような、カーボンで武装したフェアレディZ。もちろん心臓部分はロッキーオートお得意のRB30エンジンにスワップ済み。圧倒的な存在感、そして圧倒的なパワーをもち所有感も十二分に満たしてくれる1台だ。

軽量化+ハイパワーエンジン =モンスターZの誕生。

光が当たると繊維の目に光が反射し、独特の鈍い輝きを放つ。これもカーボンが人気となる理由のひとつでもある

軽量化を行う手法として、FRPが一般的になってきたのは70年代のこと。ほかにもアルミニウムやチタンといった軽量金属が自動車パーツとして使われるようになり、自動車製造にとって、軽量化というキーワードがにわかに脚光を浴びることとなる。

例えばアルミホイールの登場は足回りの軽量化に大きく貢献。さらにプラスティック一体成型のグリルなどがポピュラーになったのも、重量増を避けるという側面をもつ。

そんな軽量素材の中でも近年注目を集めているのがカーボン繊維素材(CFRP)だ。ガラス繊維の代わりに炭素繊維を使用したFRPの一種で、より軽量で強度があるだけでなく、炭素繊維独特のテクスチャーもあり、自動車の軽量素材としても一気に人気が高まってきた。

ここに紹介するZは、ロッキーオートのプロデュースによって、そんなカーボンを全身にまとったインパクトある一台。バンパーやボンネット、リアゲートといった脱着可能なパーツはすべてカーボン製に変更。その他の部分も含めて全身にまとったカーボンは、ブラックのボディカラーとは違い、繊維の目に光が反射し、ガンメタリックに近い鈍い輝きを放つ。そんな見た目だけでも十分すぎるインパクトをもっている。

ブラックアルマイト加工されたグリルやミラーなど、クロームパーツを排したボディは、そのほとんどがカーボンで覆われている。そのためボディカラーにかわってカーボンのテクスチャーが目立つ

軽量化を果たしたボディに搭載されるのは、RB26ヘッドを使用しハイコンプNA化したRB30ユニット。これをあえてインジェクションではなく、3連ソレックスで制御する。ある意味究極のNA直列6気筒を 搭載しているのだ。

NAとはいえ、3リッターのパワフルなエンジンと、キャブレターならではのパンチある加速を楽しむことができるRB30ユニットは、軽量化したボディに搭載することで、これまで以上に真価を発揮するのはいうまでもないだろう。

足回りに関してもワンオフで調整域の広いアームやリンクを製作。走行シーンに応じて幅広いセッティングが可能となっている。見た目のインパクトもさることながら、軽量化されたボディにパワフルかつ荒々しいキャブレター制御の大排気量エンジンを搭載することで、驚くほどの運動性能を発揮するモンスターに生まれ変わった。

前後バンパーだけでなく、リアガーニッシュやリアゲートもカーボン製。ブラックボディとはひと味違う、凄みのあるボディとなっている
ライトカバーは薄いスモークとすることで、独特の雰囲気に
ホイールは15インチのTE37Vでフロント9J、リア10Jをチョイス。これにフロント205/50-15、リア225/50-15のTOYOタイヤを履く
テールランプもスモーク処理。リアガーニッシュもカーボン製を使用
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