自分と向き合える時間を作ってくれる、「松栄堂」のお香
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お香との出会いは高校生のとき。高校生のくせに一丁前にお洒落な友達の家に遊びにいったら、部屋でお香を炊いていた。そのとき炊いていたのはインドのお香、ナグチャンパ。家の中でもお洒落かよ! と思いながら、香りが脳裏に焼き付くような感覚がした。一部ではなく全体にいい香りがしっかりするのに、鼻にツンとした香りじゃなくて思いっきり深呼吸できるような優しい香り。お香はいい匂いがする、というよりも、いい香りがするという表現が合っている気がする。
衝撃だったあの日からお香の沼にどっぷり浸かっているってわけ。で、友人にオススメされたのが松栄堂の芳輪白川。私にとっては、メンタルケア用品。お香の魅力は香りだけではないと思っている。いい香りとゆらゆら流れる煙の中にいると自分だけしかいない空間のように感じる。そうすると時間がゆっくりと流れて、疲れやモヤモヤしていることとちゃんと向き合える時間になる。自分の機嫌は自分でとっていかなくちゃ!
原稿を書き終えて確認のため最初から読み直したら、ものすごくアツい気持ちを綴っていて笑えてきた(笑) 気づいたら語りすぎちゃう。これが俗にいうオタクってやつだな。なにかのオタクでいるって最高だ!
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※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2024年3月号 Vol.359」)
Photo/N.Suzuki 鈴木規仁
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