エンジニアブーツを味わうということ、それを教えてくれる「ROLLING DUB TRIO」のGRIFFIN ENGINEER

  • 2023.11.05

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「古典を読む時は、圧倒的に岩波文庫がおすすめ。級数の小ささと改行の少なさが何ともクラシカルで、俺をその時代へと誘ってくれる。ちなみに中公文庫も好きです」と語る、革ジャンの伝道師・モヒカン小川がお届け!

ROLLING DUB TRIOのGRIFFIN ENGINEER

文庫本が好きだ。ハードカバーに比べて携帯性がいいからという理由もあるが、各社の書体の違いを味わうのが、俺の文庫本の楽しみ方。ちなみに俺の好みは新潮文庫。格調高く落ち着きがあって、しっとりとした文学世界を俺に見せてくれるのだ。

以前、夏目漱石の『こころ』を、新潮文庫と角川文庫両方読み比べてみたことがある。角川文庫も悪くないんだが、ちょっと俺には軽い感じがするんだよね……。また今ではずいぶん良くなったが、一昔前の講談社文庫の書体はいただけなかった(個人の感想です)。文春文庫は、読みやすいんだが、味がない感じ。海外ミステリーを読むなら、ハヤカワ文庫も悪くないが、個人的には創元推理文庫の方が好き。光文社文庫なら、カッパノベルズの書体の方が好み……同じ作品でも、書体や紙質がちょっと変わるだけで、感じ方がガラリと変わる。そこが楽しいのだ。

枕が長くなってしまったが、俺のエンジニアの楽しみ方も、文庫本のそれとよく似ている。ひとくちに「エンジニアブーツ」といっても、素材やフォルム、ソールが変わるだけで、全く違う世界を俺に見せてくれる。王道のレッドウィングのエンジニアを、読みやすい文春文庫や角川文庫とするならば、今回ゲットしたローリングダブトリオのグリフィン・エンジニアは、どの文庫にあたるのだろうか?

黒光りする茶芯仕様のホースバットを使用、均整のとれたシャープなフォルムがどことなくクラシカルで落ち着いた大人の雰囲気を漂わせており、マンソンラストをベースにナローに改良しているため、履き心地もいい。このブーツの持つ絶妙なバランス感が、50歳を超えた今、妙にしっくりくる。本当に素晴らしいブーツを手に入れた。これを新潮文庫に例えるのは簡単だが、それではあまりに能がない。わかった。これは俺にとっての「岩波文庫」だ(個人の感想です)。

ローリングダブトリオの新作エンジニア「GRIFFIN ENGINEER」。つま先部分にUSネイビーラストを組み合わせたマンソンラストを採用し、クラシカルかつシャープで曲線的なフォルムが美しい。素材はホースバットで、厚みを持ちながら、馴染みがいいのが特徴だ。茶芯仕様でエイジングも楽しみな一足に仕上がっている。14万3000円(ザ・ブーツショップ TEL03-6802-8083)

グリフィン・エンジニアの最大の売りは、美しい曲線を描いたナローなフォルムと履き心地を両立させている点。履き心地がいい→履きたくなる→アジが出る→すげーかっこいい→もっと履きたくなる……という素敵なループが待っている。ちなみにこれを書いてる今も、俺の足元はこいつです

(出典/「Lightning 2023年11月号 Vol.355」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

杉村 貴行

2nd(セカンド)

ブランドディレクター

杉村 貴行

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部