自転車でキャンプ! ウルトラライト系のギアで快適に楽しむ自転車旅。

  • 2023.07.12

ここ数年のアウトドアブームで、密かに盛り上がっているバイクパッキング。タフな相棒で道なき道を進めば、オートキャンプでは味わえない自然を体感できる。また軽さや耐久性など、道具選びにもこだわれる奥行きのある世界なのだ。

軽量でコンパクトなギアで快適に楽しむバイクパッキング。

「NERDY MOUNTAIN WORKS」荒井大介さん|1980年生まれ。人気のストリートブランドやアメカジブランドなどを経て独立。現在は小平にアトリエ兼ショップを構えるナーディマウンテンワークスを主催。バッグ類はすべて荒井さんによるハンドメイドだ。https://nerdy-mountain-works.com

大のアウトドア&自転車好きが高じて、トレッキング、バイクパッキング、フィッシングを軸としたナーディマウンテンワークスを立ち上げた荒井さん。看板商品であるバッグは、自社のアトリエで裁断から縫製まで行っているガレージブランドだ。自身のプロダクトのテストや新たなアイデアを得るために、行っているのが、バイクパッキングである。

「自転車旅と言えば、昔ながらのランドナーのイメージが強いですが、ここ10年の流れとしてはマウンテンバイクとロードバイクを組み合わせたグラベルロードと呼ばれる車体が中心だと思います。

近年はウルトラライトと呼ばれるコンパクトで軽いUL系のギアが豊富なので、その背景もバイクパッキングの盛り上がりを加速させた要素だと思います。

個人的には目的地の近くまでクルマで行って、美味しいところだけグラベルを使うのも醍醐味。クルマでは入っていけないような場所にも行けます。釣りで渓流を目指す時に使うのも楽しいですよ」

荒井さん愛用のウルトラライト系のギア。

フロントにキャリアとナーディマウンテンワークスのパニアバッグを装着。今時期の1〜2泊のキャンプであれば、これくらいの容量で十分にキャンプを楽しめるそう。

愛用しているアイテムは、登山向けのウルトラライト系のギアが中心。コンパクトかつ軽量なので、持久力が大事なバイクパッキングにも相性が良い。

山道を走ることも多いため、自転車用のヘルメットはマスト。愛用しているのはイギリスのスミス製で、マウンテンバイク向けのモデル。カモフラも個性的。

バイクパッキングは料理を楽しむキャンプスタイルではないため、携行性や手に入れやすさも踏まえて市販のアルコール燃料を使える原始的なストーブを愛用。実は空き缶で作ったもので、友人が自作してくれたそうだ。

わずか700グラム程度の軽量テントであるシックスムーンデザインズのルナーソロ。ポールにはブラックダイヤモンドを使っている。

軽くてコンパクトに収納できるためヘリノックスのチェアを愛用。薄手のリップストップナイロンを使っているので、より軽量である。

バイクパッキングでは野営することも多いため、軽くて快適に過ごせるのが大前提。この装備があれば、趣味の釣りの時にも活躍する。

ミドルスクールMTBを現代的なグラベルにアップデートした愛車

荒井さんがバイクパッキングの時に使っているのが、1991年に作られたアメリカのメーカーであるGTのタキオン。残っているのはフレームのみで、フルカスタムしてグラベル仕様に仕上げている。特にリアエンドは、現行パーツとは規格が異なるため、苦労しながらカスタムしたそう。このミドルスクール期ならではの絶妙なカラーリングやフレームデザインを活かしつつ、快適に乗れる機能性を加味しているのがクールである。

当時としてはなんとも珍しい27.5インチのホイールを装着できるGTのタキオン。1991年に生産されたモデルで、この年代ならではの独特なパープルカラーが今見ても新鮮に映る。

フロントに装着されたバッグ類は、すべて荒井さんもハンドメイドで作られたナーディマウンテンワークスのオリジナル。ハンドルバーバッグは常に装着。

ハンドルバーバッグとパニアバッグに加え、フレームバッグも使用している。この積載量でもウルトラライトのアイテムなら1〜2泊程度のキャンプが可能だ。

リアエンドは特殊な加工をして、現行のシマノのグラベル向けコンポーネントであるGRXを装着。11スピードにアップデートされたので、山道も快適に走れる。

急斜面を登ることも多いため、回転数を上げるためにBMXのレース用のクランクをチョイスした。アンサーというメーカーのもので見た目も◎

街から外遊びまで毎日使えるアウトドアプロダクツ

ストリートからアメカジまで幅広い感覚がわかる荒井さんが作るバッグは、完全ハンドメイドで究極の機能性を持ちながらも、どこか力の抜けた都会的なデザイン。そのため、アウトドアフィールドでも街でも使えるマルチパーパスな仕上がりが特徴だ。

ZACPAC 25 ver.2.0

フラッグシップモデルであるザックパック25。フロントに大きなメッシュポケットを配し、前モデルと比べて1ℓ容量をアップ。3万1680円

MESSENGER BAG

王道のメッセンジャーバッグは、大型サイズで、タフなコーデュラ500を仕様。内張りを施しているので防水性も◎。3万800円

FUNNY PAC [S]

オーセンティックなデザインに最新のX-PACを落とし込んだファニーパック。ウォレットやスマホが快適に入るサイズ感。9900円

MOUNTAIN STREAM FISH CAP

定番のキャップには、日本在来種であるヤマメを忠実なタッチで刺繍している。バックにはヤマメと書いた刺繍が入るのもユニーク。6490円

NERD SHOK TEE

’90年代に一世を風靡したアメリカの某メーカーのフロントフォークに貼られたステッカーをオマージュしたオリジナルT。5500円

【DATA】
NERDY MOUNTAIN WORKS
東京都小平市小川町1-2405-5 No.3
営業/平日予約制、土日祝日は変則営業(13:00~19:00)
営業日はインスタをチェックのこと
insutagram:@nerdymountainworks
https://nerdy-mountain-works.com/

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning2023年6月号 Vol.350」)

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