自転車でキャンプ! ウルトラライト系のギアで快適に楽しむ自転車旅。

ここ数年のアウトドアブームで、密かに盛り上がっているバイクパッキング。タフな相棒で道なき道を進めば、オートキャンプでは味わえない自然を体感できる。また軽さや耐久性など、道具選びにもこだわれる奥行きのある世界なのだ。

軽量でコンパクトなギアで快適に楽しむバイクパッキング。

「NERDY MOUNTAIN WORKS」荒井大介さん|1980年生まれ。人気のストリートブランドやアメカジブランドなどを経て独立。現在は小平にアトリエ兼ショップを構えるナーディマウンテンワークスを主催。バッグ類はすべて荒井さんによるハンドメイドだ。https://nerdy-mountain-works.com

大のアウトドア&自転車好きが高じて、トレッキング、バイクパッキング、フィッシングを軸としたナーディマウンテンワークスを立ち上げた荒井さん。看板商品であるバッグは、自社のアトリエで裁断から縫製まで行っているガレージブランドだ。自身のプロダクトのテストや新たなアイデアを得るために、行っているのが、バイクパッキングである。

「自転車旅と言えば、昔ながらのランドナーのイメージが強いですが、ここ10年の流れとしてはマウンテンバイクとロードバイクを組み合わせたグラベルロードと呼ばれる車体が中心だと思います。

近年はウルトラライトと呼ばれるコンパクトで軽いUL系のギアが豊富なので、その背景もバイクパッキングの盛り上がりを加速させた要素だと思います。

個人的には目的地の近くまでクルマで行って、美味しいところだけグラベルを使うのも醍醐味。クルマでは入っていけないような場所にも行けます。釣りで渓流を目指す時に使うのも楽しいですよ」

荒井さん愛用のウルトラライト系のギア。

フロントにキャリアとナーディマウンテンワークスのパニアバッグを装着。今時期の1〜2泊のキャンプであれば、これくらいの容量で十分にキャンプを楽しめるそう。

愛用しているアイテムは、登山向けのウルトラライト系のギアが中心。コンパクトかつ軽量なので、持久力が大事なバイクパッキングにも相性が良い。

山道を走ることも多いため、自転車用のヘルメットはマスト。愛用しているのはイギリスのスミス製で、マウンテンバイク向けのモデル。カモフラも個性的。

バイクパッキングは料理を楽しむキャンプスタイルではないため、携行性や手に入れやすさも踏まえて市販のアルコール燃料を使える原始的なストーブを愛用。実は空き缶で作ったもので、友人が自作してくれたそうだ。

わずか700グラム程度の軽量テントであるシックスムーンデザインズのルナーソロ。ポールにはブラックダイヤモンドを使っている。

軽くてコンパクトに収納できるためヘリノックスのチェアを愛用。薄手のリップストップナイロンを使っているので、より軽量である。

バイクパッキングでは野営することも多いため、軽くて快適に過ごせるのが大前提。この装備があれば、趣味の釣りの時にも活躍する。

ミドルスクールMTBを現代的なグラベルにアップデートした愛車。

荒井さんがバイクパッキングの時に使っているのが、1991年に作られたアメリカのメーカーであるGTのタキオン。残っているのはフレームのみで、フルカスタムしてグラベル仕様に仕上げている。特にリアエンドは、現行パーツとは規格が異なるため、苦労しながらカスタムしたそう。このミドルスクール期ならではの絶妙なカラーリングやフレームデザインを活かしつつ、快適に乗れる機能性を加味しているのがクールである。

当時としてはなんとも珍しい27.5インチのホイールを装着できるGTのタキオン。1991年に生産されたモデルで、この年代ならではの独特なパープルカラーが今見ても新鮮に映る。

フロントに装着されたバッグ類は、すべて荒井さんもハンドメイドで作られたナーディマウンテンワークスのオリジナル。ハンドルバーバッグは常に装着。

ハンドルバーバッグとパニアバッグに加え、フレームバッグも使用している。この積載量でもウルトラライトのアイテムなら1〜2泊程度のキャンプが可能だ。

リアエンドは特殊な加工をして、現行のシマノのグラベル向けコンポーネントであるGRXを装着。11スピードにアップデートされたので、山道も快適に走れる。

急斜面を登ることも多いため、回転数を上げるためにBMXのレース用のクランクをチョイスした。アンサーというメーカーのもので見た目も◎

街から外遊びまで毎日使えるアウトドアプロダクツ。

ストリートからアメカジまで幅広い感覚がわかる荒井さんが作るバッグは、完全ハンドメイドで究極の機能性を持ちながらも、どこか力の抜けた都会的なデザイン。そのため、アウトドアフィールドでも街でも使えるマルチパーパスな仕上がりが特徴だ。

ZACPAC 25 ver.2.0

フラッグシップモデルであるザックパック25。フロントに大きなメッシュポケットを配し、前モデルと比べて1ℓ容量をアップ。3万1680円

MESSENGER BAG

王道のメッセンジャーバッグは、大型サイズで、タフなコーデュラ500を仕様。内張りを施しているので防水性も◎。3万800円

FUNNY PAC [S]

オーセンティックなデザインに最新のX-PACを落とし込んだファニーパック。ウォレットやスマホが快適に入るサイズ感。9900円

MOUNTAIN STREAM FISH CAP

定番のキャップには、日本在来種であるヤマメを忠実なタッチで刺繍している。バックにはヤマメと書いた刺繍が入るのもユニーク。6490円

NERD SHOK TEE

’90年代に一世を風靡したアメリカの某メーカーのフロントフォークに貼られたステッカーをオマージュしたオリジナルT。5500円

【DATA】
NERDY MOUNTAIN WORKS
東京都小平市小川町1-2405-5 No.3
営業/平日予約制、土日祝日は変則営業(13:00~19:00)
営業日はインスタをチェックのこと
insutagram:@nerdymountainworks
https://nerdy-mountain-works.com/

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning2023年6月号 Vol.350」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

武骨な男服に効かす超繊細なメタルフレーム。「ディグナクラシック」の新作に注目

  • 2026.10.09

フライトジャケットやデニムなどの武骨な服に合うメガネで王道として挙がるのはプラフレームの場合が多い。だが、そんな武骨さのなかに繊細さを潜ませギャップを楽しむという意味ではメタルフレームも有用だ。 細かな彫金が施されたディグナクラシックの新作 今季展開されるメタルの新作は計6型で、それぞれにシルバーと...

ネイティブアメリカンの美しき手仕事。伝統を守りながらもモダンな表現を得意とする現代作家を紹介!

  • 2026.10.08

ネイティブアメリカンのヴィンテージや工芸品を通して、彼らのカルチャーを伝えるCORNERS。今回は伝統的な手法を守りながらも、モダンな表現を得意とする現代作家をピックアップ。もの作りが乏しくなった今の米国だからこそ、余計に強く輝いているのだ。 Pamela Brown 1868年から続くナバホ族の織...

バガブージャケット、40年目の原点回帰。現代に蘇った名作ジャケットの魅力とは?

  • 2026.10.20

1986年に誕生した〈コロンビア〉の名作「バガブージャケット」が、今年で40周年を迎えた。その機能とデザインは、フィールドだけでなく街へも広がっていった。40周年となる2026年、その原点を振り返りながら、現代に蘇った[バガブージャケット]を見ていこう。 Bugaboo II 1986 Interc...

世界中で探し求める最上の素材。「THE FAT HATTER」秋冬コレクションをクローズアップ!

  • 2026.10.07

日本が世界に誇るハッターであるTHE FAT HATTERの秋冬コレクションをクローズアップ。今回のシューティングでは、それぞれの正義や美学をぶつけ合う場に向かう男たちを表現。彼らの強い決意と威厳を表現したような力強いハットが、精悍な雰囲気を醸し出している。ハットの良し悪しを大きく左右するフェルトは...

「Wrangler(ラングラー)」の名作、スタッズを纏う。レザーラバー垂涎スウェードモデルも登場!

  • 2026.10.19

ワークウエアとしての機能だけでなく、ファッション的視点を取り入れることで独自の立ち位置を築いてきた3大ブランドのひとつでありデニム界の異端児・Wrangler。そんな彼らの受け継がれし不朽の名作に“スタッズ”が施された特別モデルが登場した。 “スタッズ”で作るネオ・ウエスタンスタイル ラングラーとい...

Pick Up おすすめ記事

FINE CREEKを世界でいちばん熱く語る男。

  • 2026.10.07

この男恐るべし、である。北海道・帯広にあるセレクトショップ、...Dannyオーナー、河合裕介さん。彼のセレクトスタイルは一貫している。自分の愛せるものしか、ショップに置かないのだ。「売れるモノ」をセレクトするのではなく、「自分の売りたいモノ」のみを並べる。この時代にあって、その姿勢はまさに「愚直」...

毎日のそばに、エル・エル・ビーン。秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツ

  • 2026.10.16

毎日の服に、特別な理由はいらない。気兼ねなく着られて、どんな装いにも自然となじむ。そんな日々のワードローブを支えてくれるのが、エル・エル・ビーンだ。今回は秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツを着て街へ出た。 100年を超えて今日もいつもの日常着 朝、玄関を出るときに手が伸びて、休日にもつ...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

ネイティブアメリカンの美しき手仕事。伝統を守りながらもモダンな表現を得意とする現代作家を紹介!

  • 2026.10.08

ネイティブアメリカンのヴィンテージや工芸品を通して、彼らのカルチャーを伝えるCORNERS。今回は伝統的な手法を守りながらも、モダンな表現を得意とする現代作家をピックアップ。もの作りが乏しくなった今の米国だからこそ、余計に強く輝いているのだ。 Pamela Brown 1868年から続くナバホ族の織...

55周年を迎えた「MOTO」。周年を祝うスペシャルなレザー&シルバープロダクツを紹介

  • 2026.10.11

レザーやシルバーを駆使した製品を手がけるMOTO。1971年の創業より半世紀を超えて55年。ここでは、周年を祝うスペシャルプロダクツを紹介する。MOTOや本池秀夫さんが纏う唯一無二の世界観にも注目だ。(写真は「本池美術館」の隣にあるアトリエにて。周年限定のライダースジャケットにコンチョを装着する本池...