アメリカで生まれ育ったクリエイターによる手作りラグ。
近年注目を集めるラグ作りだが、ルークさんは自らの古着店ぺオンの一部を改装し、双方を並行して行うユニークなクリエイターだ。
「両親がアメリカでバイヤーをしているので、元々仕入れルートはあったんです。お店を出すか出さないかだけだったんですよね。それにネットショップだけでは在庫が入りきらなくなっていたので、2020年に店舗をオープンさせました。最近は’80~’90年代のものを中心に、ラフで動きやすいものが多いです」
ではラグ作りはどうして始めたのか。
「ずっと昔からモノ作りはしていたんです。絵を描いたり、お店のオリジナル商品や小物、財布も作ってました。ただ古着店はしっかりオーダーすれば父が希望通りのものを送ってくれるし、店舗経営の仕組みもわかってきたので空いた時間にずっと家に置けるもの、ちょっとしたスペースが華やかになるようなものを作りたいなと思ったんです。
今は色々なデザインを作れるようになってきたので、今後はもっと大きなサイズを作ったりしながら更に軌道に乗せて、ゆくゆくは双方を独立させたいですね」
空間を彩る世界にひとつだけのハンドメイドラグ。
カセットテープ型ラグ
平らではない立体感ある形状は、ラグにしたら面白いだろうなと思い、凹凸を意識して制作。合わせてカセットテープは昔よく聞いていたので、当時に想いを馳せながら作ったというエピソードも。本人私物
Little Willowラグ
デザイナーの小柳翔平が手がけるLittle Willowのラグ。彼がフリーハンドで書いたものを表現。隠と陽を白黒のカラーと文字使いで表現。8000円
ファイヤーラグ
クリエイティブルームに机を置いた際に生まれたデッドスペースを埋めるためフリーハンドにて即興で制作。メラメラした三角形の可愛い炎の形状が隙間にピタッとハマる。本人私物
ミッドセンチュリーパターンラグ
ミッドセンチュリー期の人気デザインをオマージュ。よくカーテンやクッションなどに使われてたパターンで、当時の時代背景を踏まえ、くすんだ渋いカラーリングに。本人私物
ラグと古着。どちらも1点モノだからこそ価値が生まれる。
’90年代製リーバイスデニムジャケット
おそらく後から刺繍と思われる、猫が縫い付けられたデニムジャケット。やたらとリアルな猫が良い感じにダサかっこいい雰囲気を演出している。1万1000円
ジョージタウンループスウェット
コロラドを代表する観光鉄道のジョージタウン・ループ鉄道のスウェットは買い付けのルーツとしてセレクト。ボディは古着好きには有名なoneita。8600円
2000年代製カーハートネルシャツ
2000年代と比較的新しいカーハートのデッドストックアイテム。アメリカ製なので生地感が少し固めで、サイズ感も少し大きめ。8000円
’90年代製リーバイスブラックデニムパンツ
’90年代のリーバイスストーンウォッシュデニム。回り回って今は’90年代初頭の色の抜けた感じが人気。ユーズド感があって変わったデニムが主流の流れ。値段未定
’70年代製カタリナダービージャケット
中面の飛び魚が特徴的なダービージャケットは、ジップを締めればドレッシー、軽く羽織ればラフに決まる。カップショルダーではないため、肩幅がガッチリした人が似合う一着。1万1000円
【DATA】
Peon[ペオン]
東京都目黒区八雲1-11-18 プチパレスタツミ101
TEL 080-8081-5087
営業/土曜のみ15:00~ 21:00
https://peoncoffee.theshop.jp
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning2023年5月号 Vol.349」)
Text&Photo/Y.Yoshida 吉田佳央
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