ガキの頃こんなチャリに乗りたかった……国産チャリのチョッパーはどうよ?

  • 2023.05.04

アメリカのカスタムカルチャーの高波が昭和日本の少年達の心を突き動かし、夢と希望の元に生まれたチャリンコジャパニーズチョッパー。大人になってからでも遅くない、むしろ大人だからこそ本気で楽しめる! 国産自転車であの頃の夢叶えませんか?

大人になった今また魅力を感じる、ジャパニーズチョッパー&GTカスタム。

アメリカのカスタムカルチャーを愛するABE’S代表の阿部さん。愛車は1939年FORD。一方で昭和日本のバイクや自転車文化にも精通し、国産旧車だけを対象とした『岳南オートバイミーティング』を主催する

’50年代後半から’60年代、西海岸でカスタムショーが盛り上がりを見せ、美しいドレスアップが施されたカスタムカーに始まり、その流れはバイクや自転車のカスタムにも波及した。

旧いアメリカ映画によく出てくるオールドBMXやクルーザーのカスタムはそんな背景があるわけだが、少し遅れて’70〜’80年代、昭和後期の日本にも写真や映画などをもとに少しずつ情報が伝わっていた。

しかし、当時アメリカの自転車は高級品。映画と同じモデルが日本の少年に広まるはずもなく、国産の子供用自転車を改造した日本流のカスタムが流行した。

静岡県沼津市のエービーズでは、当時をイメージした自転車のカスタムを手掛けている。その主軸は主にGTカスタムとチョッパーの二本柱。それがどんなスタイルなのか、代表の阿部さんに話を伺った。

ABE’Sでは自分のイメージするスタイルに合わせてロングフォークの製作も可能だ
チョッパーやGTカスタムに使用するオリジナルのカスタムパーツを展開

「当時子供が跨ぎやすいフレーム形状で男の子向けにGTという自転車があって、日本のメーカーが販売していたハンドルやシッシーバーなどのカスタムパーツを使ってできたのがGTカスタムです。また、ロングフォークをつけた自転車のチョッパーも存在しました。想像ですが、鉄工所に勤めるお父さんや親戚がいる子供がお願いして、パーツを作ってもらったスタイルなのではないかと思います。

ただ、自分はリアルタイムでそういう自転車をいじっていた世代より少し下で、先輩から聞いた話や資料を読み取って作っている部分があるので、実際に当時のカルチャーを詳しく知る方がいたら話を聞かせてもらいたいですね」

あの頃の少年の憧れを実現し、昭和日本の自転車カルチャーにロマンを追い求める大人の趣味を楽しんでみるのはいかが?

GT CUSTOM

当時のカスタムパーツ満載のドレスアップ。

フォグランプ付きのデュアルヘッドライトやハブドラムブレーキ、フレームに合わせてリペイントしたチェーンカバーなど当時のパーツが見所。カッパーのカラーリングもクールだ。

昭和の遊びと言えば、チャリと野球!

こちらもノーマルフレーム/フォークを残すGTカスタム。ラッパ型のホーンやバットホルダーなど少年心をくすぐる装備が◎。ホルダーは釣竿なども持ち運びできる便利パーツ。

CHOPPER STYLE

紳士風ジャパニーズチョッパーの作り方。

ロングフォークはヤンチャすぎるという方にはストック同等のリジッドフォークがオススメ。ホワイトレタータイヤやEIRINクランクなど、スポーティなパーツチョイスが憎い!

配色の遊びもチョッパーの醍醐味。

短めのフォークやナローなプルバックハンドルなど、コンパクトなシルエットにバットを備える正統派昭和チョッパー。タイヤとクランクのラインの色を合わせた統一感も◎

クロームメッキとグリーンで統一。

キャンディグリーンのフレームや、スウェードのバナナシートなど、カラーリングを統一したトータルコーディネイト。シートポストにセットしたシフターの操作感も魅力。

少年心を煽るデカールと配色に注目。

小さなフレームをロングフォークでカチ上げたチョッパーは、当時のデカールを残したヤンチャな一台。’70sヴァイブス漂うデュアルヘッドライトなど、通好みなパーツチョイス。

【DATA】
ABE’S
静岡県沼津市井出1-2
TEL055-968-0970
営業/9:00〜18:30
休み/日祝日
https://abejidousha.com/

(出典/「Lightning2023年4月号 Vol.348」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

おすぎ村

2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

CLUB HARLEY 編集部

Dig-it, CLUB HARLEY

ハーレー好きのためのマガジン

CLUB HARLEY 編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部