オーダーで甦るヴィンテージ。「THE FAT HATTER」のオーダーメイドハット

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介!

今回は「ブーツ、ウォレット、ハットと、オーダーメイドのアイテムが増えてきた。行き着くところはオーダーメイドなのか。そういや次の愛車もオーダーして製作中だった(笑)」というオーダーメイド上級者、編集部の最古参・ラーメン小池がお届け!

THE FAT HATTERのオーダーメイドハット

以前にもこの連載で書いたけれども、私はハット選びが非常に難しい。なぜなら頭のサイズが小さいために日本のハットだとSでもブカブカ。中にサイズ調整のテープを仕込むことなんてざら。そうなるともはや理想はオーダーしかないわけで、現代にして、良いのか悪いのか、かつてハットやスーツはオーダーすることが当たり前だった戦前の人と同じなのである。ただ、海外のハットには合うサイズがあるので、ヴィンテージなどではけっこう掘り出し物に出会える可能性は高いんだけど。

それでもかねてから一度頼んでみたいと思っていた自分サイズのハットを渋谷にアトリエを構えるファットハッターにお願いすることに。ことの始まりは長年の友人がファットハッターに連れてってというお願いから。じゃあ、ついでに私もオーダーしたかったので行きましょうということに。

アトリエを構えたときからストックしていたのに、誰にもチョイスされなかったという推定 ’70年代のラビットファーのおかげでオーダーらしい唯 一無二の仕上がりに。4 万 7300円 

オーダーはスタッフ(このときはオーナーの菊池さんも同席)と話し合いながら進めるんだけど、生地選び、クラウンのカタチや高さ、ブリムの幅、リボンなど、とにかくすべてをオーダー可能。まさに自分好みにすべてを決められるのがうれしい。しかもこのときはずっとアトリエで誰にもピックアップされなかったという柄入りのヴィンテージラビットファーを発掘!! もうこれに決まりでしょ!!

クラウンはティアドロップ(通称涙型) で、高さは相談の結果12センチに。 リボンは柄を邪魔しない10ミリのヴィンテージリボンをチョイスした
すべりはブラウンを選んでアイステッチで。また刻印を入れてもらえるのでオーダーした日を入れてもらうことに。 名前を入れる人も多い
ブリムはフラットアップの7センチ。 ヴィンテージの素材で新品が作れる なんてオーダーメイドの醍醐味でしょ。 個性的だしサイズもぴったりで大満足

【問い合わせ】
ザ・ファットハッター
TEL03-6450-6506
https://thefathatter.com

(出典/「Lightning2022年8月号 Vol.340」)

この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

Pick Up おすすめ記事

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...